10月の下旬から11月の上旬にかけて、なぜだかわからないが不眠で悩んでいた私。
寝入りには2時間ぐらいかかるし、一度、トイレで目覚めたら、もう朝まで眠れないという状況であった。
どうしたものかなあと、病院の内科で睡眠薬を処方してもらっていた。
ところが、睡眠薬を飲んでも、なかなか効かない。
「これ、やべえ奴じゃないか。心療内科行って、もっと強い眠剤を処方してもらう必要があるのではないか?」などと、悩みは深くなっていった。
しかし、ある方法を試してみたところ、いきなり寝入りがよくなって、「今まで悩んでいたのは何だったんだ?」と、狐につままれたような気分になった。
その方法の一つが、以前にもブログに書いた「抱き枕」の存在である。
コイツを抱きしめて寝ると、30分以内ですっと眠りの世界に入ることができ、「ホームセンター1980円の抱き枕でこんなに変化があるのか!」と、ぶったまげる思いであった。
睡眠改善に劇的の効果があったもう一つのアイテムが、ブログタイトルにある「ストレッチポール」です。
参考にしたのは以下の本。
キーワードは「ゆるめる」。
寝る前に、ダラーンとゆるゆるしながらストレッチポールにまたがり、本に書いてあるような軽い体操をしてから布団に入ると、面白いように眠れるようになった。
(著書では、毛布やブランケットを丸めたものを推奨しているが、めんどいので私はストレッチポールを使っている)
大事なことは「力を入れない」。
ポールに沈んでいくような感覚をつかんでいこう。
この感覚が布団の中でも再現されればOK!
で、ゆるめるときに注意しなければならないことは、本来使うべきでない筋肉を力ませないこと。
例えば、股関節を動かすとき、お尻の筋肉を使うのが本来の使い方なのであるが、そこを使わずに太ももから動かすと、うまく筋肉をゆるめることができないとのこと。
太ももで股関節を動かす習慣がついていると、ゆるめることができずに、疲れやすい身体になり、自律神経が乱れ、睡眠にもよい影響を及ぼさないのである。
こう考えると、「睡眠とランニング」って全然関係ないようで、実はつながっているのでは?
本来使うべき筋肉を働かせず、余計な筋肉を使うことによって、「疲れやすい走り方」につながっていくのではないだろうか。
以前当ブログで書いた「サボリ筋」の概念が、睡眠にもつながっていたのですな。
そういや、「サボリ筋トレーニング」の著者と、「ゆるめる睡眠術」の著者に共通するのは、職業が「理学療法士」であることだ。
身体の使い方のプロに言わせれば、あらゆる身体活動のコツは案外同じところにあるのかもしれない。
睡眠やランニングに限らず、人生のあらゆることは、「ゆるめる」ところと「頑張る」ところを間違えないことが重要なのだろう。
もう「頑張る一辺倒」では、何事も通用しないお年頃なのかもしれない。
「四当五落」など、クソ食らえの世界なのである。
尚、抱き枕やストレッチポールの効果には個人差がありますので、あんまりこのブログに書いたことを鵜吞みにしないよう、よろしくお願い申し上げます。
「抱き枕もストレッチポールも買ったのに眠れんぞ!」という苦情は一切受け付けません。
そういう道具よりも大事なことは「リラックスする」ことであり、あくまで抱き枕やストレッチポールは、リラックスする道具のひとつなのであります。
さようなら。