3月19日、9時にスタートが切られた「2023板橋Cityマラソン」。
すんなりスタートできるかなと思っていましたが、思ったよりも流れは悪く、スタートロスは57秒。
まあ、今回は別にグロスでガチにタイム狙っていたわけじゃないんで、別にいいか。
ネットでPB出せれば御の字と、気持ちを切り替えて、スタートラインをまたぎます。
《スタート〜5km》(22:22 ラップ21:25)
先頭ブロックだから、もっと最初っからスムーズに流れるかなあと読んでいましたが、やっぱ1万人クラスの大規模大会だと、序盤の渋滞は避けられませんね。
公道を使ったレースと違って、コース幅が狭いのも影響していたと思います。
カリカリしても仕方がないので、うまく人波を交わしながら、気持ちよく巡航できるスピードを探っていきましょう。
自分としてはキロ5ぐらいのペースで入ったかなと思っていましたが、ガーミンの示す最初の1kmのラップは4:28。
集団だと、自分の体感ペースよりも、キロ10〜20秒は速く走らさっちゃうね(北海道弁)。
こっからは、いつも通り、ガーミンは見ずに体感で人の流れに沿って進んでいきます。
コースは「河川敷の完全フラット」というイメージしかなく、全く予習してませんでした。
5km地点の岩淵水門までの坂が思ったより急で長かったですね。
ただ、板橋のコースは「完全往復コース」ということで、今上った坂は、復路では下りとなります。
んなわけで、「37kmを過ぎたこの下り坂から一気にスパートをかけるぞ!」と終盤のイメージをふくらませて、5km地点通過。
ここでタイムをチェック。
私は「時間に追われている感」が嫌いなので、タイムチェックは5kmおきにしかしません。
GPSと距離表示の誤差は200mぐらい。
スタートロスを引いたら、21:25と私にしては早いですね(と言うか、結果的にここが最速ラップだった)。
微妙な追い風も影響していたのかもしれません。
今回はペースに関しては「完全ノープラン」でしたが、とりあえず「5kmで22分」を目安にずんどこ進んでいくことにしましょう。
《5km〜10km》(43:52 ラップ21:30)
5kmを過ぎて、コースもすいてきて、思うように走れるようになりました。
こっからは「オートクルーズモード」。
ガーミンは見ないで、気持ちよく眠るように走ります。
人数の多いレースだと「集団に運んでもらえる」ので、普段の単独走よりも楽チンでいいですね。
目を半開きにしながら、瞑想をしているかのように機械的に進んでいきます。
30kmまでは寝ていこう。
《10km〜15km》(1:05:40 ラップ21:48)
この区間も、完全に「走る瞑想」。
書くことないや。
次。
《15km〜20km》(1:27:40 ラップ22:00)
当初の予定では、15kmで「モルテンジェル」を一本ぶっこもうと思っていたのだが、ポケットをまさぐっていると、脚攣り防止サプリ「2RUN」があったのだよな。
しまった!
いつもはスタート前に飲む「2RUN」のことすっかり忘れてた!
仕方がないので、2RUNを口に含めて、給水地点が現れるのを待ちましょう。
ここで、事前に給水ポイントの予習をしなかったことが悔やまれますね。
2RUNのマズくて大きい粒が口の中に入っている状態が落ち着かず、それまでの瞑想状態はどっかに行ってしまいました。
結局、16.8km地点の第6給水で、無事に2RUNを飲み込むことができました。
これで終盤の脚の攣りは大丈夫だろう。
多分。
この辺りから、風が若干アゲンストに感じましたね。
それまで並走していた「バカ殿仮装ランナー」がすーっと前に出て、一気に離されます。
うーん、思ったより序盤で脚を使いすぎたかなあとも思いましたが、過ぎたことをくよくよしても仕方がないので、折り返してからの追い風に期待することにしましょう。
あんまり頭であれこれ考えないで、そのときそのときにできる最大限の走りをするのみです。
とりあえず「5km22分ペース」は保てているので、周りのランナーはあんまり気にしないようにしよう。
《20km〜25km》(1:49:29 ラップ21:49)
16.8kmの第6給水を過ぎてから、次の給水で「今回の最終兵器」モルテンジェルを摂ると決めていたのですが、そっからが長かったですね。
第7給水は20.2km地点にあり、「よっしゃ!これでエネルギー補給できる」とジェルを口に入れ、水で流し込みます。
尚、モルテンジェルも、粉末モルテンを溶かしたもの同様にマズかったです。
栄養を摂って、やっと少し周りを見る余裕が出てきました。
スライドで風船をつけたサブスリーペーサーの後ろに、ごちゃっと満員電車のような大集団ができていましたね。
すげー、大都会のマラソン大会。
ペーサーの後ろって、こんなに人口密度の高い殺伐とした空気なのか。
こんな中で走っていたら、給水もうまく取れんだろうなあ。
サブスリーペーサーについていこうなんて考えなくてよかったわ。
荒川大橋で折り返し。
中間点通過タイムは「1:32:23」。
後半の落ちを考えると、グロスでPBの「3:04:54」切りは厳しそうだが、うまくペース配分ができれば、ネットのPBは行けそうだな。
こっからは慎重に走っていこう。
折り返してから最初の方は追い風を感じ、気持ちペースは上がりましたね。
25km地点通過。
タイムは「1:49:29」と、目標の「5km22分ペース」に対して31秒のマージンがあります。
しかし、この辺りから両方の大腿四頭筋がズキズキするのを感じました。
うーむ、30kmまでは寝ていこうと思ったが、こっから早くも我慢の走りになりそうだ。
ふふふ、この我慢がフルマラソンの醍醐味よ!
こっからが真の勝負だ!
面白くなってきたぜ!
と、半分強がりながら、レースはいよいよ終盤に入ります。
(つづく)