さて、昨日「続・一山麻緒選手の走りを参考にしてみる」という記事で、腕振りについて考察してみました。
その中で、ポイントの1つとして
・腕を後ろに振るときは、外旋して手のひらが前
・腕を前に振るときは、内旋して手の甲が前
ということを挙げていきました。
ところが、私の今までの走り方では、腕を後ろに振るとき、肘から下を更にひねるようにして、無理に手のひらを後ろに向けて、より後方に腕を引こうとしていました。
その方が、感覚的にストライドが伸びるのではないかと思ったからです。
で、今週、「一山走法」を取り入れる前のピッチとストライドの関係は、こんな感じでした。
・6月2日(火)
・6月3日(水)
大体、この数ヶ月ぐらい「ピッチ185前後、ストライド1m弱」という感じが続いています。
で、一山選手の動画を研究して、悔い改めて「肘から下をひねる」という無駄な動作を排除し、後方に腕振りするとき、手のひらが前に来ることを意識して走ってみました。
その結果が以下の通りです。
・6月4日(木)
・6月5日(金)
どういうわけかわかりませんが、ピッチが約180と、従来より5減少して、ストライドが5cmぐらい伸びています。
私の課題はレースモードでも110cmをちょっとしか超えない程度のストライドの狭さにあったので、このストライドの伸びは歓迎すべき傾向です。
ただ、ピッチが減ったのは何でなんだろね?
腕振りに意識を取られるあまりに、脚の動きが追いつかなかったのか?
その辺はようわかりません。
あとピッチ減ってるのに、心拍数は上昇して、ガーミンのVO2max値が下がっているのも謎現象である。
では、ストライドが伸びた原因はどこにあるのでしょうか?
昨日のブログにも挙げた以下の参考文献によると、「胸の開き」にあるのかもしれません。
以下、本からの引用
左腕が後方にスイングするときには、左足が前に踏み出されて、左足に体重がかかります。このとき、左胸が自然に開き、からだも気分も大きくなったような気がします。胸が開いたときに、体重が着地した足にすっと乗ってゆくような感じがします。腕と脚が体幹でつながって、からだ全体が躍動するような感覚が出てきます。
ただ、私の感覚としては「胸が開く」ことは確かにひとつのポイントだと思いますが、以下の本に書かれている「重力スイッチ」が、「胸を開く」ことによって入れやすくなるのがもっと重要なのではないかと思います。
これも本からポイントを引用させていただきます。
後ろに引いた肘を振り下ろす→同じ側の足の着地にタイミングを合わせる
こっから私の解釈。
「胸を開くことによって、肘がより後ろに、そしてより高い位置に来る」→「その高いところからの位置エネルギーを利用して、足の着地にタイミングを合わせて肘を落とす」→「足に体重がしっかり乗ってストライドが伸びる」
なんじゃないでしょうか?知らんけど。
(尚、ストライドを伸ばすには開脚の大きさはほとんど関係ありません。いかに軸足に体重をしっかり乗せるかにかかっています。このことは為末大さんもTwitter上で言及しています)
最後の考察の部分は、私自身への覚書的なものもあって、多分、上記の2冊の本を読んでいない方にとってはちんぷんかんぷんだと思いますが、今回私の言いたいことは
ちょっとした「気づき」が、走りの質を大きく改善する可能性がある
ということです。
ランニングを習慣にしていると、ついつい惰性でいつも同じような走り方になってしまうかもしれませんが、定期的に本や動画などを参考に、自分なりの「気づき」を入れて、それを取り入れてみると、よりランニングは楽しく、そしてラクになるのではないでしょうか?
本日もご清聴ありがとうございました。
さようなら。