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さて、この前のブログに書いた通り、本日は年休を取って壱岐ウルトラマラソンに向けての「超ロング走」を行いました。
今日は昼から雨予報ということで、早めのスタートがいいだろうと、4時スタート。
6月だと4時でも完全に明るいのだが、秋分の日も過ぎると、この時間は真っ暗ですな。
早朝というよりは深夜という趣でした。
10月に行われる壱岐ウルトラマラソンは5時スタートだが、西日本の壱岐の島では、日の出が6時半ぐらいと、最初のうちは夜間走行となるのだよな。
というわけで、今日は本番のように「ハンドライトを持ちながら走る練習」も兼ねて行いましょう。
ちなみに使用したライトはこれ。
自転車用だけど、コンパクトで軽く、持って走るにはそんなにストレスにはなりませんでした。
光量も十分で、本番もこれを使おうかなと。
一応、ハンドライト貸出サービスはあるみたいだが。
コースは壱岐を意識して「海沿いでアップダウンの激しい」ところをチョイス。
釧路から「北太平洋シーサイドライン」を経由して厚岸に行く、全長約60㎞のコースです。
いきなり暗闇のために方向感覚を見失い、住宅街でミスコースをやらかしてしまうが、順調に東へと、細かい坂をうねうねと進んでいきます。
5時を過ぎると、いい感じで朝焼け空が広がってきます。
「朝焼けの日は雨が降る」と、昔からよく言われていますが、この日はホントにそうなりましたね。
いつものクラブ練では「目的地」となる又飯時も、この日はまだ「全体の1/5」。
ここまでもそこそこアップダウンの激しい道だったが、こっからが本番やで。
又飯時からガーっと高度を下げて、昆布森の集落に入ります。
ここまで約16㎞。
根室にも「昆布盛」と読み方が昆布森と同じ集落があるが、関連性は不明。
尚、この集落を過ぎると、約25㎞の民家がない「無人地帯」となります。
昆布森を過ぎてからの坂が、今回最大の「ボスキャラ」。
約2㎞で120mぐらい高度を上げていきます。
先は長いので、キロ7~8分でのんびり行きましょう。
一見、何の変哲もない距離表示であるが、実はこれがなかなか絶望を感じさせるのである。
「尾幌」というところは、これから先の道のりで「初めてコンビニが現れる」ところなのだよな。
すなわち、この看板が意味するものは
こっから29㎞コンビニはないでぇ!
という恐ろしい事実なのである。
んなわけで、水、食料は自分で持って走る必要があります。
ちなみに持参した水と食料はこんな感じ。
途中コンビニでちょっと買い足しましたが、こんなもので必要十分でした。
まあ、本番はエイドも充実しているということで空身で走るから、あんまり補給食の準備は重要な要素ではないのだが。
「北太平洋シーサイドライン」は、海が見えるところは眺めがよくていいのだが、いかんせん上りと下りしかなく、とにかく平らなところがない。
こんなのが20㎞ぐらい延々と続いて、気が狂いそうになります。
さっきも書いたように、民家のない「無人地帯」というのも、発狂具合に拍車をかけます。
ここのT字路で、ようやく「アップダウン地獄」から解放され、一気に下っていきます。
ここまで約36㎞。
坂を下ると、そこは仙鳳趾(せんほうし)の集落。
25㎞ぶりに人間の営みを感じました。
ちなみに牡蠣と言えば、厚岸が全国的に有名だが、仙鳳趾の牡蠣も捨てがたいぜよ。
今、札幌の大通公園で開催されている「オータムフェスト」でも、西8丁目の釧路町ブースで、仙鳳趾の牡蠣が売られていますので、札幌近郊の方は足を運んでみてください。
約43㎞で厚岸町に突入。
とは言え、厚岸の市街地までまだ20㎞ぐらいあるわけだがな。
ウルトラの練習はフルの距離を超えてからが面白くなってくるよね。
多分、そんなことを思う私は少数派の部類に入ると思うが。
いい感じで「距離感覚がぶっ壊れる」のが、42.195㎞を過ぎてからの世界です。
約47㎞で、さっき紹介した「尾幌の神コンビニ」セブンイレブン。
やっとこれで燃料を補給できる。
補給食を誰もいない無人駅の中で食って、小休止。
こっから先はJRやバスの公共交通機関があるので、何かトラブルがあっても安心だ。
逆に言えば、昆布森から尾幌までは、コンビニはおろか公共交通機関はデマンドバス以外になく、何かトラブルがあったら大変なことになるのであった。
人力旅行は計画的に。
あとは平坦基調の国道44号線をひたすら進むだけの単純な作業です。
途中、ロードバイク乗り集団に「頑張れー!」とエールを送られたのがちょっと嬉しかったな。
「人力移動」の同志としてシンパシーを感じるよ。
望洋台から鉛色の太平洋を眺め。
雨が降る前に、今回のゴールである「厚岸駅」に無事到着。
62㎞、休憩時間も含めて約7時間の道のりでした。
厚岸と言えば「牡蠣」なのであるが、「かきめし」を売っている氏家待合所は、残念ながら木曜定休日なのであった。
うん、知ってた。
というわけで、厚岸に着いたはいいが、何も食わずにそのまま快速列車に揺られ、釧路に戻ったのでありました。
私は厚岸まで一体何をしに来たのであろうか。
つーか厚岸駅って、駅の周りにコンビニやスーパーは一切なくて、食料は調達できないのね。
最初のうちは坂しかなくて、どうなることかと思いましたが、厚岸に入ってからほぼ平坦で、獲得標高約650mの道のりを走り切りました。
本番はこれより距離が長くて、更にアップダウンの激しい道になりますが、なんとかなるんじゃないかなあという手ごたえをつかめた今日のウルトラ練習でした。
細かいところの反省会については次回に回します。
さようなら。