今度の土日に行われる「まちなかトレラン釧路大会24時間の部」。
今回は補給面についての作戦です。
《ウルトラマラソンは走って食べる競技》
フルマラソンでは、「30km以降の糖質の枯渇に備えるため、糖質を事前に蓄えるカーボローディングがうんたらかんたら」と、まことしやかに言われていますが、フルマラソンの2倍以上の距離を走るウルトラでは、事前に体内に蓄えた糖質だけでは戦えません。
「走りながらの補給」がガス欠を起こさないカギとなります。
《しかし食べ続けるのが難しい》
食べることが大事だってことはわかっているんだが、運動して胃腸が常に揺さぶられている状態になると、困ったことが起こります。
「吐き気がして食いたくても食えない」
身体は栄養を求めているのだが、胃腸がそれを受け付けないという困った状態になってしまいます。
「胃腸障害」を克服して、いかに補給し続けることができるかが、ウルトラ攻略のポイントと言えるでしょう。
極端な話、ウルトラマラソンの適性は、「脚のスタミナ」よりも「いくらでも食い続けることができる強靭な胃腸」にあるのではないかと思うぐらいです。
《何を補給すべきか?》
「東大卒ウルトラランナー」である小谷修平さんによると、「糖分・水分・電解質」の補給が一番大事とのことです。
んで、上の記事によると、「体重60kgで5kmごとにジェル1本+スポーツドリンク」で糖質については失われた分に対する収支がトントンになるとのこと。
そんなわけで、今回のレースは「一周1.6km」のコースをぐるぐるするってことから、「三周ごとにジェル一本」は最低でも摂る必要があるかなってとこですね。
次に水分と電解質について考えていきましょう。
以下は去年私が撃沈した「サロマ湖100kmオンラインチャレンジ」の反省会記事です。
極めて単純な計算ですが、去年の100kmチャレンジで大体12gの塩分が身体から抜けていると算出しました。
今回は、夜中気温の低い時間帯があったり、ペースがスローのこともあったりで、ざっと見積もって去年の倍ぐらいの塩分が抜けるんじゃないのかな。
その辺の厳密なことは知らんけど、まあ、ここは感覚とひらめき重視で行こう。
いざというときに頼りになるのは、長嶋監督ばりの「カンピューター」である。
そうなると1gの食塩相当量がある「エブリサポート粉末」を1時間おきに取れば、失わるであろう24gの塩分はカバーできるはずだ。
時速8kmで走ると仮定して、「五周ごとにエブリサポート一本」を摂取すれば、私の勘では戦えるはずだ。
んで、水分はジェルやエブリサポートを摂取するときについでに飲むって程度でいいのかな。
脱水症状も怖いが、水分摂りすぎて腹たぷんたぷん状態になり吐き気がするのも怖い。
この辺のさじ加減が難しいね。
正直、適切な水分摂取量については、皆目検討もつきません。
当日の気分で「喉が渇く前にこまめに」って感じになると思います。
《あえて逆張りで行こうかと》
今までのウルトラマラソンでは、50kmを過ぎた辺りから胃腸障害が生じ、あまり食えなくなるという状態になっていました。
んなわけで、従来は「胃腸障害が起こる前に固形物は食えるだけ食う」って作戦でやってきましたが、ひょっとしたら「固形物が消化されないから胃腸障害が起こるんじゃないか?」ってことも考えられるんじゃないかと。
んなわけで今回は逆張りで行きます。
「前半はひたすらジェルのみの補給で、余裕があったら固形物を食おう」
と。
ジェルはメダリスト36本を用意しています。
これで私の計算では170kmは走れるはずだ。
前回大会では、オフィシャルの給食はあまり充実してなかったので全く期待していませんでしたが、今回はかなり気合の入った給食が用意されています。
胃腸が弱っているときに、そうめんがあるのは非常にありがたかったりします。
終了3時間前に出される「寿司」と「焼き鳥」がおいしく食べられるような胃腸状態だったら、実質勝利と言えるでしょう。
前半はジェルで耐えて、精神的にしんどくなった後半で、固形物を食べて心身ともにリフレッシュするなんて展開になればいいんですがな。
あと、私はカフェインが異常に効く体質で、ロング走の練習のときもエナジードリンクを飲むと、シャキッと生き返るような気分になったので、今回も6本ぐらいエナジードリンクを持ち込んでドーピングをしようと思っています。
こんな感じで、一応、頭でざっと計画は立ててみましたが、はっきり言ってウルトラマラソンはフルマラソン以上に展開が読めません。
いざ本番になると、事前の計画などそっちのけで、「好きなものを好きなタイミングで摂る」って感じになっちゃうのかなあ。
今まではそれで失敗してきたのだから、今度こそいい加減学習しようと思うんだが、人間、極限状態になると頭で考えることよりも、本能的な衝動を優先してしまうのだよね。
とは言え、少ない理性を保ちつつ、胃薬の力も使いながら、どうにか身体に栄養を流し込んで、24時間コース上に存在できるように耐えていきたいと思います。
さようなら。