ゴシラン

走ることについて語ります

ウルトラマラソンとモルテン

 

ラソンにおいて、シューズの革命児がNIKEの「ヴェイパーフライ」としたら、補給食の革命児は「モルテン」と言ってもいいだろう。

 

私は去年まで、マラソンレース中の補給は、「メダリスト」や「Mag-on」などを使ってきました。

 

 

エナジージェルは基本めっちゃ濃い味でネバネバして、走りながら飲むと、むせやすくて呼吸困難になり、手がべとついてなんだかなあとなるのだが、その中では「メダリスト」はマイルドで飲みやすく、手がべとつかないところがよかった。

あと「Mag-on」はマグネシウムが入ってるから、足攣り防止になんとなくいいんじゃないかと思って、惰性で使い続けていました。

実際の効果はようわからんが。

 

とりあえず、去年の別海でも「メダリスト」と「Mag-on」1本ずつだけの補給で特に困ることはなかったので、そこまでジェルにこだわらんくてもいいだろうと思っていたのだが、人間、レースに向けて自信がなくなると、ついつい道具に頼りたくなるものなのである。

あの「キプチョゲも使っている」モルテンはどんなものなのだろうかと。

板橋に向けて、これで1分でも2分でもタイムが縮むなら、安い買い物ではないかと。

 

んなわけで、勉強していない受験生が、試験直前に新しい参考書を買うような藁にもすがる思いで、普通のジェルの約4倍のお高いモルテンをどーんと買ってみた。

効果があれば、それでよし。

効果がなければないで、それもブログネタになっていいかと。

 

摂取タイミングとしては

 

・前日に500mlの水で溶かした「DRINK MIX 320」を飲む

・当日の朝は500mlの水で溶かした「DRINK MIX 320」を、朝食時に半分、レース1時間前に半分飲む

(ホントはレース30分前がいいらしいが、スタート前の時間はわちゃわちゃしていて余裕がないんで1時間前にした)。

レース中は20kmで「GEL 100」、30kmでカフェイン入りの「GEL 100 CAF100」を摂る

 

てな感じでした。

 

正直、効果は普通のジェルと大して変わらん、補給食にこんなに高い金かける必要なし!って展開を期待していたのだが、困ったことに

 

めちゃくちゃ効果あるぞ!これ!

 

という感想を持ってしまったのであった。

特に30km過ぎからの覚醒した感覚は、今までになかったですね。

脚は疲れているんだが、脳がすっきりして、脚以外にはエネルギーがみなぎっていた感じです。

半分プラセボ効果もあるのかもしれんが。

 

私は前日「カーボローディング」という名目で食い過ぎて、レース当日も腹がパンパンで気持ち悪く「あー、やってもーた」となってしまうことが多い。

しかし、今回は食事は控えめにして、その分モルテンで炭水化物をガッツリ摂ることによって、レース当日も腹が気持ち悪くなることはなく、かつエネルギーは満タンになり、胃腸は絶好調の状態でスタートラインに着くことができました。

はっきり言ってマズイモルテンであるが、これだけスッキリした気分でスタートラインに着けるのなら、また試したくなってしまう。

 

でもって、ジェルの方も味はマズイんだが、粘度は低く飲みやすいですね。

手もベトベトしなくて、レース中の補給にはよかったと思います。

私が異常にカフェインの効く体質もあるのですが、特にカフェイン入りの奴がキョーレツに効いたような気がします。

レッドブル1本を飲んだような、スキッとした感じでした。

 

さて、フルマラソンのレースで、ヴェイパー様レベルにめっちゃ効果があるということがわかった「モルテン様」。

これは6月の「サロマ湖100kmウルトラマラソン」でも使うしかない!

というか、もうモルテン様なしのレースなど考えられない。

 

となると、問題になるのはお値段ですね。

 

まず「DRINK MIX 320」を前日に1本。

んで、当日の早朝というか深夜に1本(サロマは5時スタートなので、朝食は1時ぐらいになると思われ)。

更に、レース30分前に半分、で、残りの半分を54.5kmのレストステーションに預けて、そこで摂取。

これで3000円也。

 

レース中は10〜15kmぐらいに「GEL 100」や「GEL100 CAF 100」を摂ればいいかなあと計算すると、7〜8本は必要になるのかなと。

これで7000〜8000円也。

 

ということで、100kmを走るのに1万円以上の出費を覚悟しなければならないということがわかりました。

恐るべし、ウルトラマラソン

 

尚、モルテンは腸からの吸収力が非常に高く、「胃腸障害」を起こして、「エネルギーは切れてるが、食い物が喉を通らない」という状況になることがあるウルトラマラソンでは、救世主となる補給食だと思います。

一度、胃腸障害を経験するとわかると思いますが、ウルトラレース中の「身体は動かないけど食えない。でもまだフルマラソン1本以上の距離がある」という状況は、なかなか絶望的な気分になります。

 

 

わたしゃ別にモルテン社の回し者ではないが、「モルテンパワー」でサロマを駆け抜け、「100km完走」の栄冠を手に入れましょう。

 

さようなら。