ゴシラン

走ることについて語ります

「壱岐ウルトラマラソン2023」参加記(その1)

日本の東の果て「北海道釧路」から、わざわざ西の果て「長崎県壱岐の島」まで、「100㎞走るため」だけにやってきた酔狂な旅の模様をお伝えしたいと思います。

 

 

こうやって改めて地図で見ると、本当に釧路から壱岐の島って遠いですなあ。

直線距離にして2000㎞ぐらいは離れています。

でもウルトラマラソン20回分と考えると、意外とそこまで離れていないか。

(いや、それは違う)

 

大会は土曜日ですが、移動は前々日の木曜夜から始まります。

夜の特急で新千歳空港まで移動して、空港内にある温浴施設で宿泊。

 

 

仮眠室のリクライニングチェアで眠るという、あまりよろしくない睡眠環境でありましたが、前々日に寝不足状態だと、レース前日はぐっすり眠れるだろうという作戦です。

まあ、実際は宿泊費がもったいないというドケチ根性で、ホテルを取らずに空港泊を選択したわけだが。

3500円で大浴場があって、朝食(菓子パンと飲み物)がつけば十分でしょう。

7時45分に仮眠室からは強制的に追い出されるので、寝坊の心配もないですし。

 

金曜になって、寝ぼけまなこで福岡行きの飛行機に乗り込みます。

2時間半ぐらいの快適なフライトでした。

にしても、福岡空港って思いっきり街のど真ん中にあるんだな。

博多駅と地下鉄にして2駅しか離れていないところにあります。

札幌で言えば、すすきのに空港があるような感覚ですね。

 

飛行機は無事に福岡に着陸し、地下鉄で博多駅へと向かいます。

 

 

28年ぶり3回目の九州上陸です。

しかし、今回の私の目的地は九州本土ではなく、壱岐の島なので、バスでフェリーターミナルに行く必要があります。

九州上陸の余韻に浸ることなく、バスに乗り込みましょう。

 

 

フェリーターミナルに到着し、ファミマで食料を買い出して、船の時間までターミナル近くの公園のベンチに座りながらむしゃむしゃ食べます。

生えている植物が「The 南国」って感じでしたね。

せっかく九州まで来たんだから、もっと九州らしいものを食べればいいんじゃないかという意見もあろうが、スケジュールはタイトだし、食にこだわりはないんで、コンビニ食で十分な私です。

釧路にファミマはないんで、ファミマに来ただけでも旅行気分が味わえる安上がりな性分なのです。

 

 

高速船に乗って、壱岐の島まで流されます。

所要時間は1時間ぐらい。

壱岐の島は行政区域としては長崎県なのだが、博多から直通で行けるんで、福岡県に属しているような感覚ですな。

 

釧路だと、この時期16時ぐらいからすでに薄暗くなってくるのだが、九州は17時過ぎでもめっちゃ明るいですな。

 

 

 

こんにちは、壱岐の島。

 

 

壱岐の島の高速船ターミナルには、宿の方が迎えに来てくださり、そのまま送迎車でチェックイン。

 

 

宿は小高い丘の上にあり、港がキレイに見えました。

離島の大会だと、宿泊先のキャパもそんなにないので、ものすごく高い旅館か、スタート地点からめっちゃ離れたドミトリー式のゲストハウスぐらいしか選択肢はありませんでした。

もちろん私が泊まったところは後者である。

朝の早いウルトラマラソンだと、深夜2時ぐらいには起きるので、布団被って寝る場所さえあれば、それで十分なのです。

 

スタート地点のあるメイン会場では、金曜の18時から「前夜祭」が開かれていたが、移動で疲れ果てていた私は、そんなものに出る気はなし。

出た人の話によると、色々うまいものがタダで振舞われて、もったいないような気もしたが、翌日のレースに向けて疲れることをしないことが何より大切だ。

次の日100㎞走る人間が、「前夜祭で疲れる」なんて寝ぼけたことを言うのもおかしな話であるが。

100㎞走ることに比べて、前夜祭の疲れなど、誤差のレベルだと思うがね。

 

 

まあ、マラソン前日の補給など、下手にご馳走食べて胃に負担をかけるよりも、モルテンで糖質を補給するぐらいで十分だ。

19時にはさっさと床に着いて、翌日の「100㎞の旅」に備える私なのでありました。

 

(つづく)