なんかヒーヒーするインターバル走しないで、てっとり早くVO2maxを上げる方法はないかなあと思った末にたどり着いた「鼻呼吸ラン」。
上の本では、鼻呼吸さえすれば人生バラ色的なことが書かれており、「ほんまかいな?」と思いつつ、「まあ、やるだけならタダだ。自分に合わなかったら、そのとき考えればいいや」と試してみることにしたのでありました。
コロナ騒動で、一般市民から「ランニングは悪」という目で見られつつある今日このごろですから、周りの視線を考えても、口で大きく呼吸するより、ゆったりとした鼻呼吸で走るに越したことはありません。
《リズムがゆっくりになる》
従来は鼻で「スッスッ」と2回吸ってから、口で1回「ハーッ」と吐く感じでやっていましたが、このリズムを鼻呼吸でやるとめちゃくちゃ苦しく、100mぐらいでもう無理って感じでした。
吐くリズムをゆっくり目にして「ハーッ」ではなく「ハーーアッ」ぐらいにするとちょうどいいかなって気がします。
というか、吐くことを重視して、ゆっくりと十分に息を吐き出せば、吸う空気は勝手に入ってくるぐらいの意識でいいかもしれません。
この辺りのコツは水泳のクロールの息継ぎと同じような感じでしょうか?
吐かないと息は吸えません。
《ピッチが落ちる》
リズムがゆっくりになるので、それに伴いピッチも落ちてきます。
私は従来190以上のハイピッチを刻んでいたのですが、鼻呼吸ランを始めてから185ぐらいに落ち着いてきました。
これで心拍数も落ちれば言うことはないのですが…。
《VO2maxは落ちた》
ピッチが落ちた割には、心拍数は下がりません。
でもって、走るときの余裕度も、口呼吸のときは「キロ5分10〜20秒」ぐらいがちょうどよかったのですが、鼻呼吸にしてから「キロ5分30〜40秒」ぐらいに落とさないとちょっとキツイ感じです。
そんなわけですから、口呼吸のときガーミンの計測で53あったVO2maxも、51〜52に落ち「鼻呼吸でVO2maxが上がるなんてインチキじゃないか!金返せ!」と、本の筆者を訴えたくなる今日このごろなのであります。
ただ、苦しい鼻呼吸で通しているからパフォーマンスが下がっているわけで、こっから口呼吸に戻せば、ひょっとしたら56ぐらいにVO2maxが上がるのかもしれません。
多分、そんなわけはないと思いますが。
まあ、「高地トレーニング」のつもりで、もうちょっと様子を見ながら「鼻呼吸道」を極めていくことにしていきましょう。
《睡眠の質は上がった》
走りとは全く関係がないのですが、私は寝るときは、思いっきり口呼吸で、その弊害として、寝ている間によだれを垂らしていたり、乾燥する季節には口の中の乾きで中途覚醒するなど、睡眠の質はイマイチで、いくら寝ても寝足りない感じがありました。
とこらが、このテープを口に貼ってから寝るようになると、びっくりするぐらい睡眠の質が上がり、クカーっと寝て、しゃきっと起きられるようになったではありませんか!
午前4時起床が全然苦になりません。
恐るべしは「鼻トレ絆」なのでありました。
ただ、このテープはお高いので、本で推奨されているような3Mのサージカルテープにそのうち変えようとは思っています。
一応言っときますが、いくら睡眠を改善したいからと言って、睡眠時無呼吸症候群で治療を受けているような方は、こんなテープを口に貼って寝るのは危険だと思いますので、お医者さんに相談するなりなんなりしてください。
その辺りは常識の範囲内でご判断していただければと思います。
ということで、鼻呼吸におけるフィジカル面の変化をまとめていきますと。
・走るにはちょっとキツイ。
・VO2maxは今のところ落ちている。
・睡眠の質はめちゃくちゃ向上した。
というところです。
VO2maxについては、もうちょい長いスパンで見ていきたいところですね。
さすがに2週間やそこらで判断するには早すぎるでしょう。
次回は「鼻呼吸ラン」におけるメンタル面の変化についてまとめていきたいと思います。
(実は私の中では、こっちの方が重要のような気がする)
さようなら。