自分でもどうしてこんなものに申し込んでしまったのかよくわからないのですが、どうやら4週間後の私は、小樽〜苫小牧まで150km、自分の脚で走らなければならないようです。
とにもかくにも、出ると決めたからには最大限の準備はしていきましょう。
今日のテーマは「150kmの距離を体感する」。
とは言え、大会1ヶ月前に、実際に150kmランニングするのはちょっと無謀なので、ロードバイクという「飛び道具」を使って、「人力で150km移動するのはどのくらいの労力なのか」ということを肌感覚でつかんでいきたいと思います。
約半年間、バイクガレージで眠っていたロードバイクを引っ張り出します。
去年は冬の間も、ローラー台使ったトレーニングしていて、たしなむ程度に自転車にも触れていたのだが、今年は3月半ばからの片道2km程度の自転車通勤しかしておらず、「果たしていきなり150kmも走れるのかしらん」という不安はあるのだが、来月はこの5倍ぐらいキツイことをするんで、この程度のことで音を上げるようではいけない。
意地でも150km走り切るのだ。
チェックポイントは
・ゆっくりじわじわ動き続けられる出力の確認
・効果的な補給食と、補給のタイミング
と、言ったところです。
長丁場のレースで重要なのは、走力それ自体よりも、「自分の走力をわきまえて、適切なペース配分と補給ができるか」ということだと思います。
私はロードバイクでは、80kmぐらいの距離で平均速度25kmぐらいの走力なんで、今日は久しぶりのロードバイクということもあり、「時速20kmぐらいで動き続ける」ことを目標としていきましょう。
補給食は何種類か用意して、何が摂りやすくて、効果があるかということを、自分の感覚でチェックしていきたいと思います。
では、出発しましょう。
釧路市街から片道で75kmぐらいのところを探してみると、阿寒湖がちょうどいいかなあということで、国道240号線を北上して、一路阿寒湖を目指していきます。
ちなみに、阿寒湖は今日は湖水開きの日ということで、イベント的にもちょうどいいだろう。
阿寒湖までは、これと言った峠はないんですが、標高差にして400mぐらいダラダラと上っていきます。
早くも50kmぐらいで「かったりーなー」と思ったりしますが、復路はほとんど下りで楽チンなので、もうちょっとの辛抱だと、えっちらおっちら上ります。
休憩、補給は20〜25kmで1回の割合で。
雄阿寒岳が見えてきたら、残り約5kmです。
もうちょい頑張ろう。
4時間ぐらいかけて阿寒湖到着。
ここまで約73km、平均速度は19.9kmと、ほぼ狙い通り。
エナジードリンクと赤飯おにぎりで補給。
北海道の赤飯は、甘納豆が使われているのがデフォです。
今日試した補給食の感想としては
・エナジードリンク◎ 眠気が吹き飛び、30%は疲労回復する。
・ゼリー飲料○ 飲みやすく、腹がもたれることもなく、割合即効性があるような気がする。
・赤飯おにぎり○ もっちりして食べやすい。
・コンビニデカおにぎり△ 赤飯おにぎりに比べると、パサパサして食べにくい。あと、海苔はない方がいい(食べやすさの関係)。
・ピーナッツチョコ× おやつとしては好きだが、食べるのに時間がかかるし、ピーナッツが歯についてイマイチ。
・カロリーメイト× ボソボソして食いにくい。水分が持っていかれる。終盤で、咀嚼能力や嚥下能力が落ちているときは食べるのがストレスになりそう。
・大福餅△〜× 前半はいいと思うが、終盤で咀嚼力が落ちているときは食べるのに苦労しそう。あと、手に粉がつくのがヤダ。
てなところでしょうか。
本番ではエナジードリンクを2〜3本ぶっこみ、補給食は、固形食が受け付けられるうちは、赤飯おにぎりや大福のもちもちしたもの、終盤で胃がやられているときはゼリー飲料を流し込むという感じになりそうです。
あと、今日は試さなかったが、干し梅や塩タブで、クエン酸やナトリウムを摂ることも必要になるだろう。
ちょうど私が到着したとき、遊覧船の今シーズン初運行のセレモニーが開かれており、地元中学生の吹奏楽の音楽と、色とりどりの紙テープで出航が見送られておりました。
今シーズンも安全な湖の旅になることを願う。
阿寒某所では、桜の花が開いておりましたね。
正式な気象庁の開花宣言はまだですが、釧路管内で4月に桜が咲くのは、今までになかったことなんじゃないかな。
今日は4月の末にしては肌寒い1日でしたが、唯一春を感じる瞬間でした。
(写真ではわかりにくいが、無料トッピングで餅がついてくる)
サイクリングロードで鶴を見て、今シーズンの「ロードバイク初乗り」は終わりました。
ロードバイクは脚はランニングよりも楽なんだが、ずっと硬いサドルに座ってるんで尻がめっちゃ痛くなるし、ハンドルが遠くて前傾姿勢を維持するのに肩周りが凝ったりで、ランニングとはまた違った部分が消耗しますな。
たまには普段と違った刺激を入れるのもいいものです。
休憩時間込みで、約8時間半の今回の行程でした。
正直、150kmは自転車でも「こりゃかなり疲れるなあ」という距離であることがわかり、来月はこの距離を自分の脚だけで移動するのかと思うと、目まいのする思いであります。
しかし、制限時間は19時間半と、今日の倍以上使えますので、今日のような無理のないペースと補給でどうにかしていきたいと思います。
いや、どうにかするのです。
さようなら。