ゴシラン

走ることについて語ります

10月のスタートは、又飯時2往復30㎞から

10月に入りました。

 

北海道のマラソンシーズンは、これから雪が降るまでドバーッと毎週のようにどっかこっかで大会が開催される繁忙期となります。

本日開催のメジャーな大会は、私が去年参加した「別海町パイロットマラソン(フル、5㎞)」と、札幌の市街地を走る「札幌マラソン(ハーフ、10㎞など)」というところでしょうか。

参加された皆様、お疲れ様でした。

 

あちこちで大会が開催され、私もどっかの大会に参加したい気持ちも山々なのですが、仕事の都合上、今月の15日までは釧路から離れられない身。

本日もひとり寂しく、又飯時2往復で「ロング坂練」の修業をします。

 

 

さすがに毎週走っていると、この坂だらけのコースにも慣れてきましたね。

タイムさえ気にしなければ、アップダウンだらけのコースは、上りだけ頑張って、下りは重力を使って惰性で走れるから意外とラクなのではないかと思ったりして。

まあその甘い考えも、きっと壱岐の島で打ち砕かれると思うが。

 

 

ブレブレの写真であれですが、道路の真ん中に鹿さんが仁王立ちしておりました。

さすがに私が近づいてくると、動き出しましたが。

繁殖期の牡鹿の角は立派ですのう。

 

鹿の繁殖期は10~12月。

この時期は道路の鹿の飛び出しが多いので気をつけよう。

途中、車にひかれたと思われる鹿の死骸を、軽トラで運んでいる光景が見られました。

ちょっとグロいんで、写真には撮らんかったがな。

 

 

今日も「ラスボス」の坂は健在でした。

とは言え、この前の「北太平洋シーサイドライン」のときに比べたら、まだ耐えられる程度ですがな。

 


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あと、最近YouTubeで「東の横綱」と言われる「野辺山ウルトラマラソン」の動画を見まくっているので、坂に対する感覚が麻痺しかけているという話もある。

めっちゃ辛そうな動画を見て、壱岐の島に行っても「野辺山よりはマシだろう」と自分をだます作戦に出ています。

しかし、野辺山の動画ばっかり見てると、ついうっかり「来年参加してみたいかも」と気分が大きくなってしまうので注意が必要だ。

普通の人は、サロマの一ヶ月前にこんなんに出てる場合やないで。

 

 

今日は曇っていてちょっと残念だが、又飯時の坂から見える太平洋は本当にいいなあ。

「海と坂道」は、大林宣彦映画の世界観が味わえてよい。

 

今日は「サブスリー」で、獲得標高約600mの30㎞を走破。

でも去年の今頃は、42.195㎞を3時間5分切りで走っていたんだなあ。

とても今は無理だ。

ラストキロ5ペースに上げたところで、左足にしびれが来る状態では、まだまだ本気でフルマラソンを走るには厳しいなあ。

 

今日もシューズは「ズームフライ4」を使いましたが、平地を走るのはラクですね。

足を置くだけでスッと進んでいく感じ。

厚底カーボンの走り方を思い出してきたかな。

ただ、アップダウンの激しいところは弱いですね。

特に下りの安定性がなくて恐いかなあ。

来週、同コースで「HOKAクリフトン8」を使って、どのシューズを壱岐で使おうか決めることにします。

 

幸い今のところ、先週の「62㎞走」のダメージはさほどでもないので、今月は壱岐までの走行距離を「200㎞、獲得標高2000m」ぐらいに抑え、コンディショニング重視でやっていきたいと思います。

 

さようなら。

壱岐ウルトラ「ソツケン」反省会

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「100㎞ウルトラ」の定番練習なのかどうかはわかりませんが、ウルトラを走られる方は「50~60㎞」のロング走を本番前に行う方が多いようですので、本番3週間前に「ソツケン」として「60㎞走」を行いました。

 

今回はサロマと違って「坂だらけ」のコースということで、目標タイムの設定に迷います。

景気よく「サブテン」とは簡単に行かないだろうと。

 

んなわけで、とりあえず「アップダウンの激しい60㎞」を走ってみてから目標を設定しようと、あえて目安となるペースは決めずに、本能の赴くまま「このくらいの力感なら100㎞持つんじゃないかなあ」というペースでゆるゆると走り続けました。

 

 

シューズは最近HOKAを好んで使うことが多かったですが、この前のクラブ練習会で使った「NIKEズームフライ4」が悪くない感触だったんで、「意外とこれウルトラ向きなのかな?」と実験的に使ってみました。

「厚底カーボンは上り坂に向いていない」という意見が、ネット上や書籍では見られますが、実際に自分で走って確かめてみないことには本当のところはわからない。

シューズの世界って、なんだかんだで理屈よりも、実際に履いてのフィーリングだと思うのよね。

 

ソツケンの日は、気温15~17度、日差しがなく風も弱く、走るには絶好のコンディションでした。

 

《ガーミンデータから振り返り》

 

 

坂だらけのところを走った関係上、ペース、心拍数ともにあんまり安定していませんが、最後までペースダウンすることなく、「キロ6分半」ぐらいのペースで走れたのはよかったと思います。

心拍数も平均で133bpmと、これくらい低ければ終盤になっても大崩れはしないかなと。

50㎞を過ぎても胃腸障害が起こることもなく、脚、内臓共に割合余力を残して終われたのはよかったと思います。

 

《問題は暑さ》

 

ただ、本番は25度ぐらいになることを想定すると、一筋縄ではいかんかなって思いもありますがね。

今年の釧路は例年になく暑かったし、灼熱の道マラも経験したので、暑さに対する耐性は例年よりはできていると思うが。

道東に住んでいる限り、こっから走りながら暑さ耐性を鍛えるのは難しいので、あとはサウナで暑さ対策をしていくしかないですな。

 

《基礎スピードの低下》

 

以前は「楽だなあ」と思えたペースが「キロ5分半」ぐらいだったんだが、今回は快適と思えるペースが「キロ6分過ぎ」まで落ちてきて、すっかりスピードが失われているなあと。

ウルトラに特化した練習をしていくと、基礎スピードがなくなっていきますね。

もちろん故障や加齢の問題もあると思いますが。

来年の「サロマサブテン返り咲き」に向けて、「基礎スピードの底上げ」が課題だと思います。

来春のどっかで「ガチフル」のレースを一本入れて、眠っていたスピード面に喝を入れきゃなあ。

 

《ズームフライ4インプレ》

 

ズームフライ5が出て1年ぐらい経ち、今更ズームフライ4のインプレを書くのもあれですが、私の感覚としては「ズームフライ3とあんまり変わらん」って感じです。

上に跳ねるのではなくて、前に転がすように走れば、100㎞ウルトラでも戦えるかなと。

上り坂でもそんなに走りにくいと感じることはなく、下りでも足の甲を痛めることもなく、私には合ったシューズなのかなあと思います。

 

ただ、フルの距離を過ぎてもラクに走れるのはいいのだが、いかんせんキロ6分半ぐらいのペースで走るにはオーバースペックかなと。

やはりネット上の評判通り「フルでサブ3.5」レベルの人が履くのが、一番ちょうどいいシューズなのではないかと。

個人的には、基本キロ5分30秒ぐらいを刻んでいく「サロマサブテン」ペースで、100㎞走るには面白いシューズだなと思いますがな。

(私がサロマサブテンを達成したときは「ズームフライフライニット」を使った)

来年のサロマの候補シューズにしようかなというのが、今のズームフライ4に対する私の評価です。

 

壱岐の目標タイム》

 

ソツケンの結果から、壱岐の目標タイムを設定しましょう。

ソツケンは62㎞、獲得標高642mで、キロ6分20秒ペース。

 

今回は補給の関係上、リュックを背負いながらの走りであったが、本番はリュックを背負わないで空身で行くので、それよりは走りやすいかと。

ただ、北海道にはない暑さや、90㎞以降のとんでもないアップダウンで、終盤の大幅なペースダウンは避けられないでしょうな。

 

練習でキロ6で走れていないのにサブテンを狙うのは無謀ということで、この目標は却下。

で、現実的なところを探っていくと

 

サブ11を目指すとなると「キロ6分36秒」ペース。

サブ12だと「キロ7分12秒」ペース。

 

ここはどーんと「サブ11」を目指すべきだろうという意見もあるかもしれないが、高い目標を持つと、心折れたときの折れ幅もその分大きくなるので、ここは安全策で「サブ12」を目指すことにしましょう。

 

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シドニーオリンピック女子マラソン代表の市橋有里さんも「目標は低く」と言っていたことだしな。

なんだかんだで、メンタル最弱のワタクシは、6月の「サロマDNF」がいまだに心の傷になっていますので、今回は「まずは完走」で、失われかけた自信を回復させるのが第一かと。

来年のサロマにつながるようなレースにしていきたいと思います。

 

んで、キロ7でいいかってことになると、シューズの候補はこんな感じになるかなと。

 

◎ HOKAクリフトン8

(過去100㎞超の実績2回あり)

〇 HOKAカーボンX2

(サロマDNFシューズで縁起はよくないが)

▲ NIKEズームフライ4

(本文に書いたようにオーバースペックな気がするが)

× ルナサンダル

(意外かも思えるが、最近、これが一番足が痛まなく、しびれも出ない)

 

壱岐まで残り3週間。

色々シューズを変えながら、本番シューズを決めていきたいと思います。

 

さようなら。

壱岐ウルトラに向けて「魂の62㎞」

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さて、この前のブログに書いた通り、本日は年休を取って壱岐ウルトラマラソンに向けての「超ロング走」を行いました。

 

 

今日は昼から雨予報ということで、早めのスタートがいいだろうと、4時スタート。

6月だと4時でも完全に明るいのだが、秋分の日も過ぎると、この時間は真っ暗ですな。

早朝というよりは深夜という趣でした。

 

10月に行われる壱岐ウルトラマラソンは5時スタートだが、西日本の壱岐の島では、日の出が6時半ぐらいと、最初のうちは夜間走行となるのだよな。

というわけで、今日は本番のように「ハンドライトを持ちながら走る練習」も兼ねて行いましょう。

 

ちなみに使用したライトはこれ。

 

 

 

自転車用だけど、コンパクトで軽く、持って走るにはそんなにストレスにはなりませんでした。

光量も十分で、本番もこれを使おうかなと。

一応、ハンドライト貸出サービスはあるみたいだが。

 

コースは壱岐を意識して「海沿いでアップダウンの激しい」ところをチョイス。

釧路から「北太平洋シーサイドライン」を経由して厚岸に行く、全長約60㎞のコースです。

 

 

いきなり暗闇のために方向感覚を見失い、住宅街でミスコースをやらかしてしまうが、順調に東へと、細かい坂をうねうねと進んでいきます。

 

 

5時を過ぎると、いい感じで朝焼け空が広がってきます。

「朝焼けの日は雨が降る」と、昔からよく言われていますが、この日はホントにそうなりましたね。

 

 

いつものクラブ練では「目的地」となる又飯時も、この日はまだ「全体の1/5」。

ここまでもそこそこアップダウンの激しい道だったが、こっからが本番やで。

 

又飯時からガーっと高度を下げて、昆布森の集落に入ります。

ここまで約16㎞。

 

 

根室にも「昆布盛」と読み方が昆布森と同じ集落があるが、関連性は不明。

尚、この集落を過ぎると、約25㎞の民家がない「無人地帯」となります。

 

 

昆布森を過ぎてからの坂が、今回最大の「ボスキャラ」。

約2㎞で120mぐらい高度を上げていきます。

先は長いので、キロ7~8分でのんびり行きましょう。

 

 

一見、何の変哲もない距離表示であるが、実はこれがなかなか絶望を感じさせるのである。

「尾幌」というところは、これから先の道のりで「初めてコンビニが現れる」ところなのだよな。

すなわち、この看板が意味するものは

 

こっから29㎞コンビニはないでぇ!

 

という恐ろしい事実なのである。

 

んなわけで、水、食料は自分で持って走る必要があります。

 

 

ちなみに持参した水と食料はこんな感じ。

途中コンビニでちょっと買い足しましたが、こんなもので必要十分でした。

まあ、本番はエイドも充実しているということで空身で走るから、あんまり補給食の準備は重要な要素ではないのだが。

 

 

北太平洋シーサイドライン」は、海が見えるところは眺めがよくていいのだが、いかんせん上りと下りしかなく、とにかく平らなところがない。

こんなのが20㎞ぐらい延々と続いて、気が狂いそうになります。

さっきも書いたように、民家のない「無人地帯」というのも、発狂具合に拍車をかけます。

 

 

ここのT字路で、ようやく「アップダウン地獄」から解放され、一気に下っていきます。

ここまで約36㎞。

 

 

坂を下ると、そこは仙鳳趾(せんほうし)の集落。

25㎞ぶりに人間の営みを感じました。

ちなみに牡蠣と言えば、厚岸が全国的に有名だが、仙鳳趾の牡蠣も捨てがたいぜよ。

今、札幌の大通公園で開催されている「オータムフェスト」でも、西8丁目の釧路町ブースで、仙鳳趾の牡蠣が売られていますので、札幌近郊の方は足を運んでみてください。

 

 

約43㎞で厚岸町に突入。

とは言え、厚岸の市街地までまだ20㎞ぐらいあるわけだがな。

 

ウルトラの練習はフルの距離を超えてからが面白くなってくるよね。

多分、そんなことを思う私は少数派の部類に入ると思うが。

いい感じで「距離感覚がぶっ壊れる」のが、42.195㎞を過ぎてからの世界です。

 

 

約47㎞で、さっき紹介した「尾幌の神コンビニ」セブンイレブン

やっとこれで燃料を補給できる。

 

 

補給食を誰もいない無人駅の中で食って、小休止。

こっから先はJRやバスの公共交通機関があるので、何かトラブルがあっても安心だ。

逆に言えば、昆布森から尾幌までは、コンビニはおろか公共交通機関デマンドバス以外になく、何かトラブルがあったら大変なことになるのであった。

人力旅行は計画的に。

 

 

あとは平坦基調の国道44号線をひたすら進むだけの単純な作業です。

途中、ロードバイク乗り集団に「頑張れー!」とエールを送られたのがちょっと嬉しかったな。

「人力移動」の同志としてシンパシーを感じるよ。

 

 

望洋台から鉛色の太平洋を眺め。

 

 

雨が降る前に、今回のゴールである「厚岸駅」に無事到着。

62㎞、休憩時間も含めて約7時間の道のりでした。

 

 

厚岸と言えば「牡蠣」なのであるが、「かきめし」を売っている氏家待合所は、残念ながら木曜定休日なのであった。

うん、知ってた。

 

 

というわけで、厚岸に着いたはいいが、何も食わずにそのまま快速列車に揺られ、釧路に戻ったのでありました。

私は厚岸まで一体何をしに来たのであろうか。

つーか厚岸駅って、駅の周りにコンビニやスーパーは一切なくて、食料は調達できないのね。

 

 

最初のうちは坂しかなくて、どうなることかと思いましたが、厚岸に入ってからほぼ平坦で、獲得標高約650mの道のりを走り切りました。

本番はこれより距離が長くて、更にアップダウンの激しい道になりますが、なんとかなるんじゃないかなあという手ごたえをつかめた今日のウルトラ練習でした。

 

細かいところの反省会については次回に回します。

 

さようなら。

2023 9/17~9/23 ランニング週記

9月の半ばになってもじめじめと蒸し暑い日が続いていた釧路でしたが、一気に涼しいを通り越して寒くなってきましたね。

末端冷え性の私としては、「裸足サンダルラン」の季節は卒業して、これからはシューズランで真面目に走っていきたいと思います。

故障してからはほとんどダラダラジョグしかしてないけど、まだサブスリーは諦めたわけじゃないで。

 

 

この週は祝日があった関係で、距離だけはダラダラと稼ぎましたが、内容はイマイチ。

まあ、最後に「又飯時2往復リベンジ」できたからヨシということにしよう。

 

 

獲得標高は1220mと先週よりは若干少ないですが、坂練を控えた分、左足の甲は回復傾向で、大きな故障につながらずホッとしています。

サロマではコンディショニングに失敗したので、これからはいかに「やり過ぎ」にブレーキをかけられるかがポイントとなりそうですな。

 

 

今週は木曜日に年休を取っていますので、ここで「魂の60㎞走」を入れて、壱岐ウルトラ前の走力確認をしたいと思います。

天気予報がイマイチなのが気になるが、小雨だったら決行、大雨だったら室内施設でグルグルランの「時と精神の部屋」的な修業をします。

これで当日の目標タイム等の方向性を探ろうかなと。

 

去年の今頃、別海のフルに向けてガチで練習していたころに比べると、かなりしょぼい練習内容で、恐らくスピード面はガタ落ちだと思いますが、あまり過去の自分とは比較せず「今できることをそれなりに」やっていく所存であります。

 

さようなら。

人間の尊厳をかけた18㎞

今日は朝から腹の調子がよろしくなかった。

コーヒーにMTCオイルを入れ過ぎたのがよくなかったのか、その辺の原因はよくわからないが、重要なことは、腹がぎゅるぎゅる暴れている状態で今日のクラブ練習会に参加したことであった。

 

 

今日のシューズは、2年ぐらいずーっと「積みシューズ」として下駄箱に眠っていた「NIKEズームフライ4」。

昨日、HOKAのカーボンX2を履いて、「カーボンプレートシューズ、ええやん!」と、しばらく封印していた「厚底カーボン」を復活させたのであった。

 

本日のコースは「新釧路川左岸」。

河川敷の堤防を、ひたすらまっすぐ進んで戻るだけの単純な作業です。

 

 

昨日の「アップダウンの激しいぐねぐね道」とは対照的に、今日は「平らな一本道」をひた走ります。

3月の「板橋Cityマラソン」を思い出させるような直線っぷりであった。

 

さて、今日のコース、最大の難点は

 

コース上にトイレがほぼない!

 

ということであった。

 

一応、河川敷の野球場やサッカー場に、ボットン式の簡易トイレはあるんだが、そこを過ぎると「14㎞のトイレ空白地帯」という拷問が待ち構えていたのであった。

今日の腹の調子を考えると、最初にボットン式でもいいからトイレに寄っておくべきだったかもしれないが、できれば走り終わってから、キレイな水洗便所で用を足したいというのが人情というものだ。

 

早くも3㎞過ぎから、「ベンイマン」が私の腹で暴れだし、もう走るどころの騒ぎではない。

全神経を肛門に集中させ、ベンイマンをなだめながら、できるだけ上下動を少なくしてそろそろと走るしかなかった。

 

今日はズームフライ4のインプレでも書こうかなあと、練習会前はのんきに思っていたのであるが、はっきり言ってシューズのことなどどうでもいい。

というか、ベンイマンが暴れている状態では、脚が疲れているとか、心肺が苦しいとか、どっかが痛いとか、そんなことは些細な問題なのであった。

フルマラソンの30㎞過ぎで、足が痛いとか、そういうことが気になったら、痛み止めよりも下剤飲んだ方が、余計なこと気にしなくて走れるんじゃないかって気もした。

もちろん絶対に試すことはないし、人様にもおススメできませんが。

 

道の単調さも合わせて、とにかくヤバい。

最悪どっかで「の〇そ」ということも、ちらっと頭に浮かんだが、道は見通しのよい直線で、ランナーやサイクリストがちらほらいて、とても隠れてウ〇コできる状態ではない。

屁が出そうになったが、「これは絶対に中身ごと出るやつ」だと思い、尻の穴から何も出さないように、息をひそめて何キロも先にあるトイレを待つしかなかった。

 

ようやくトイレまで残り1㎞という状況になり、希望の光が見えた。

フルマラソンでゴールが見えたときよりも感動を覚える、待ちに待った瞬間。

そのときの私は、ゆずの「栄光の架橋」が頭の中に流れていた。

This is ヴィクトリー。

 

もう悪臭放つ和式のボットン式便所でもよい。

俺に人間の尊厳を守らせろ!

 

ついにトイレに到着。

ドアを開ける。

つーんと、悪臭が漂う。

そこにトイレットペーパーはなかった。

 

一旦、安堵しただけに、落胆は大きかった。

私の母校のトイレの個室に「神に見放されたときは、自らの手で運をつかめ」という落書きがあったが、こんなところで運はつかみたくはない。

幸い200mぐらい先にも簡易トイレがあったので、全力でGoだ!

 

今度のトイレは、さっきよりもキョーレツな臭いを放っていたが、肝心のトイレットペーパーはあった。

助かった。

これで「練習会中にウ〇コ漏らしたやつ」と後ろ指をさされ、今後「練習会出禁」になるという最悪の事態は避けられた。

ダムの放水のごとく、尻の穴を全力でゆるめ、私の人生最大の危機は脱したのであった。

 

その後の練習会終了後の雑談タイムでは、人間の尊厳と戦っていたことはみじんも見せず、平和的に解散。

ラソン中は、脚の痛みなんかよりも苦しいことがあるということを学ばせてもらった、貴重な時間であった。

とりあえず、壱岐ウルトラマラソンのトイレの位置はしっかりチェックしておくことにしよう。

都会と違って、あちこちにコンビニがあるわけじゃないからな。

 

帰ってから体重を測ると、朝より2㎏減っており、「まあ、よいダイエットになったんじゃないか」とプラスに考え、腹の調子も落ち着いたことだし、これからうまいものを腹いっぱい食べたいと思います。

 

ズームフライ4のインプレについては、改めて腹の調子のいいときに書きます。

 

さようなら。

又飯時2往復リベンジ

来月開催の坂だらけである「壱岐ウルトラマラソン」に向け、ロングの起伏走を行おうと、先週、又飯時激坂コースで修業を試みた私です。

 

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しかし、結果は20㎞で左足の甲に痛みが出て、2往復目の途中で断念。

後日、コースを変えてリベンジ30㎞走を行おうとするも、下りで同じ箇所を痛めて、途中でやめるパターンが続き、「ホントに来月100㎞走れるのか?」と自信が失われつつあります。

 

そんなわけで、今週は足に負担のかかるアップダウンを避け、更にHOKAの厚底シューズで足を甘やかす作戦に出たのですが、今度はサロマ前に苦しめられた左脚のしびれが復活してきて、「なんだかなあ」と悶々とする日々が続いています。

 

仕方がないので、昨日、久々に整骨院に行ってメンテをしてもらい、「荷重が外側に偏っているのが原因ではないか?」とアドバイスをいただき、そんで有効なストレッチも教えていただきました。

施術のおかげで今朝になって状態はよくなり、「今日は30㎞行けるんじゃないか!」と、先週のリベンジを決意したわけでありました。

 

では、行ってみよー!

 

 

今日も先週同様、天気は絶好調によかったですね。

でもって、気温はぐっと下がり、16~20度と走りやすいコンディションでした。

 

坂だらけのうねうねしたコースですが、スピードは気にせずマイペースで行きましょう。

 

 

このコースのハイライトは約700m続く、標高差50mぐらいの坂。

ただ、壱岐の90㎞以降は、これよりキツイ坂が何㎞も続くのかと思うと、このぐらいで音をあげていてはいけませんね。

 

 

坂を上り切ると、そこはただの地名を示す立て看板であった。

 

 

こっから今来た道を戻り、かなり急な下り坂になりますが、今日は足に負荷をかけないように慎重に下ります。

ちょっと痛いかなってときはありましたが、走るには支障のないレベルでホッと一安心。

 

 

15㎞で一旦スタート地点に戻り、補給。

98円のトップバリュゼリーは、貧乏人のロング走補給の味方です。

ローヤルゼリーの方がおすすめ。

実際のレースでは、こんな重い物補給食に使わんがな。

 

 

では、2往復目に入りましょう。

1往復目は抑えめに入ったので、脚には余裕があります。

あとは足が痛まないことと、シャリバテを起こさないことを祈りましょう。

 

 

海がキラキラ光っていて、いいですな。

壱岐の島の海もこんくらい美しいのだろうか。

というか、釧路でもこんだけキレイな海が見られるんなら、わざわざ壱岐の島なんかに行かんくてもいいんじゃないかと、地元のよさを再発見しながら淡々と走ります。

 

 

廃墟とネコ。

野生動物は、他にもキツネと鹿に遭遇。

まあ、道東ではいつものことだ。

 

 

今日は先週のリベンジで、無事に2往復30㎞走り切ることができました。

獲得標高も600m近くと、よい坂練になったのではないでしょうか。

1往復目よりも2往復目の方が速い「ネガティブスプリット」で、最後まで脚に余裕を残すことができたのは合格点。

 

 

坂ばっかりなので、ペースも心拍数も全然安定しませんでしたね。

ゆるいインターバル走が延々と続いている感じでした。

 

 

「ミッションコンプリート」の自分へのご褒美に、スタート地点近くにあった「中津からあげ」の店で、「チキン南蛮」を買いました。

来週、九州に行くんだから、グルメ面でも予習しておかなきゃな。

中津は大分で、チキン南蛮は宮崎なので、壱岐とは全然関係ない気もするが、北海道から見たら大分も宮崎も壱岐の島も誤差の範囲なので、これはこれでよい。

 

大変おいしゅうございました。

ごちそうさまでした。

 

 

今回、自分の中でよかったかなと思ったのは、以下の2点。

 

・カーボンプレートシューズ「HOKAカーボンX2」の採用

 

久々にみやすのんき先生の以下の本を読み直してみた。

 

 

この本の中で「カーボンプレートが入った厚底シューズは、有意に中足指骨関節と足首関節でダメージが軽減される」と書かれており、「中足指骨関節に負荷がかからないってことは、足の甲の痛みを防げるのではないか?」と思い、サロマDNF以降封印していたカーボンX2に手を出してみたわけです。

もちろんシューズだけが原因というわけではないですが、なんとなく中足骨に安定感が出てくるような気がして、甲へのダメージが軽減されているような気がします。

単なる「プラセボ効果」なのかもしれんがな。

「カーボンプレートシューズ」は「速くて筋力のある人が履くもの」というイメージがありますが、「足首から下の安定」という意味では、初心者ランナーでも恩恵があるのかもしれません。

 

・拇指球に体重をのせる

 

昨日の整骨院で「外側に荷重がかかりすぎているのでは?」という指摘を受け、今日は左足着地で「小指球側から接地し、そっから拇指球にしっかり体重をのせる」ことを意識しました。

足に痛みがあると、できるだけ体重をかけないように「ちょんちょん走り」になってしまいがちですが、それをやるとアキレス腱やふくらはぎに負荷がかかり、かえって逆効果になってしまうのかなと。

今日に関しては、甲に痛みが出た後に、「ちょんちょん走り」ではなく、逆に「拇指球中心で、足にしっかり体重をのせる」ことを心がけるようにしてから、痛みが軽減されたような気がします。

普段走っているときも、左足のバランスがイマイチ取れていない感じですので、そこは修正していきたいですね。

 

残された時間は少ないですが、もう数回ロングの坂練を入れて、故障なくきっちり仕上げていきたいと思います。

 

さようなら。

今年もやるのね「バックヤードウルトラ北海道」

去年のチャーリーさんのブログで存在を知った「バックヤードウルトラ」の世界。

 

besmart-chari.hatenablog.com

 

今年も北海道大会が開催されるのですね。

 

backyardultra.jp

 

去年は「モエレ沼公園」が舞台のフルフラットコースでしたが、今年は「八剣山」が会場ということで、そこそこ起伏のあるトレイルコースになりそうですね。

6706mのコースを何時間走れるかという、ゴールのない、自分との果てしない戦いのレースです。

去年だったら「これちょっと挑戦してみたい」って思ったかもしれんが、今年はコンディションがイマイチだし、何よりサロマでDNFするレベルの私が出る資格はないだろうと、完全に尻込みしている私です。

 

100miles100times.com

 

「100マイル100回」を人生の目標とするトレイルランナー「トモさん」のポッドキャストを聞いても、「これ走るだけじゃなくて、めっちゃ準備大変じゃん」と、全然ウキウキワクワクしないのですよね。

テント、食料、仮眠用寝床の準備など、これは純粋な走る大会というよりは、「走るキャンプ」って感じですね。

うーむ、キャンプスキルゼロの私にとっては、これはかなりハードルが高い。

というか、そもそも私はテントすら持っていない。

 

1600mの平地トレイルを100周したり、海の上のぬかるんだずぶずぶ雪を42㎞走った私としては、ちょっと心惹かれるものがある「変態」イベントなんだがな。

誰かテントや食料の準備をしてくださる有能なサポートの方がいらっしゃったら「出てもいいかな」と思えるイベントなのだが、現段階では「見送り」ですね。

わたしゃ、「メディアが作ったブームに乗る」ということが嫌いなので、「ソロキャンブーム」に死んでも乗るかって気分だったのですが、将来的にトレイルランを極めようと思ったら、キャンプスキルはあるにこしたことはないなと。

問題は私がそこまでトレランにハマりたいかってこともあるのだが。

 

憧れはあるんだが、それ以上に「準備がめんどくさい」と、ウキウキワクワクしないのが、現在の「バックヤードウルトラ」に対する正直な私の気持ちであります。

ただ、申し込み締め切りは今月末までなので、それまでに心変わりがあるかもしれんがな。

こうして記事にしているってことは、興味はあるってことの意思表示だし。

 

そんなわけで、今年のバックヤードウルトラについては、ネット上で経過を追いながら「世の中にはものすごい変態がいるのだな(最大級の誉め言葉)」と、人間の持つ可能性に驚愕しながらハラハラドキドキしたいと思います。

 

さようなら。