脳科学って面白いですよね。
子供のころ、運動神経がさっぱりで、友達はいなかったが、学校の勉強だけはできた私は、「自分の生きる道はお勉強しかない!」と、どうやったら頭がよくなるかってことばっかり考えていました。
ただ、そこそこの学歴を手に入れて大人になったわけだが、職場ではうまく行かないことが多く、年収ダウンの転職を繰り返し、幸福感はさっぱり上がってこない。
つーか、「あんだけ勉強してこの程度の人生か!」と、我が身を呪いたい思いになったのである。
結局、学校のお勉強って、記憶力重視で「左脳を鍛える」には役立つんだろうが、感性的な「右脳」の能力がサッパリだからなのだろう。
左脳の理屈先行で、右脳を使う「場の空気」が読めなく、「根回し」という行為が死ぬほど嫌いな私なのであった。
そりゃあ、社会人になったら破滅していくわけだと。
で、Kindle Unlimitedでテキトーにポチリした本がこちら。
この本は「『右脳』の直感を信じて、理屈っぽい『左脳』はその邪魔をしてはいけない」と、若いころ私がやってきたことと真逆のことが書かれています。
左脳が邪魔をしなければ、頭の中をぐるぐる回るネガティブな思考が消え、ハッピーな気分になれると。
ホントかいな?
そこで思い出したのが、去年、私が参加した「壱岐ウルトラマラソン」。
あの大会は、当初、全く出る気がなかったのだが、なぜかみゃこちゃんのYouTube見て、その5時間後ぐらいには申し込みをしていた。
あれは今振り返ると、どう考えても我が右脳の仕業に違いない。
一瞬のひらめきが、当初左脳で計画していた「つくばでサブスリー」という計画を追いやったのであろう。
恐るべしは右脳のひらめきである。
右脳で「これだ!」と大まかなアウトラインを決めたら、あとは緻密な左脳で計算していきましょう。
この記事は、参加された方からも「役に立った」という声を直接聞くことができ、感無量であります。
非常に満足満足であった、去年の「壱岐ウルトラマラソン」でありました。
このことから考えると、私は普段「左脳の思考」が出しゃばらないようにして、「右脳の直感」で物事を決め、その決めた物事を実行するのに「左脳を使う」のが、満足度の高い脳の使い方なんじゃないかと思ったのであった。
確実に今より知能の高い30年前よりも、頭が悪くなった現在の方が、人生に幸福度を感じる私なのであった。
んなわけで、もう50も過ぎて手遅れかもしれんが、これからの私は、普段はボーっと頭を使わずに、「これだ!」という右脳さんのひらめきを得てから、左脳をフル回転させて生きていこうと思います。
考えてみれば、仕事も、左脳で綿密に計画を立てて就いた仕事はすぐ辞めて、「もう、どうにでもなれ!」とテキトーに右脳のひらめきで選んだ今の仕事の方が長続きしているんだよな。
ちなみにウルトラマラソンでは、あまりの辛さに、ふっと左脳の思考力が消え、多幸感を得られるときがあります。
きっとあれは右脳の仕業なのだろうなあ。
村上春樹の本に書かれた「すーっと抜ける」感じが、私はウルトラマラソン終盤で、毎回のように味わえます。
ウルトラマラソンで辛いと思ったときは、左脳の思考を消し、呼吸に集中して、右脳を働かせていきましょう。
さようなら。