故障したランナーが夢見る世界、それは「ベアフット」の世界。
あのクリストファー・マクドゥーガルの名著「BORN TO RUN」を読んで、「おお、厚底のふわふわしたシューズが故障の原因なのか!これからの時代は裸足だ!」と、ワラーチで故障防止をもくろむランナーは多かったのではないだろうか。
しかし、今年に入るまで故障とはほぼ無縁だったワタクシとしては、「裸足やワラーチなんて足裏が痛いだけで、走っていてちっとも楽しくないじゃないか。そんなものより、今はやりの『厚底カーボンプレートシューズ』で楽をしようぜ」と、ベアフットには全く興味を示さずに、「ヴェイパー教」で、フルマラソンの記録更新を目指していました。
厚底カーボンこそ愛であり、真実であり、正義である!
で、今年の4月に入ってから、トラックでびゅんびゅんヴェイパー様でスピード練習をやってきたわけであるが、結局、故障してしまった私。
故障の原因は、もちろんヴェイパーだけのせいではないと思うが、実際問題、厚底シューズで従来あまり見られなかった「下肢そのものよりも、体幹部に近いところに故障が発生する」というランナーが増えてきた印象があります。
早稲田大学が取り組んできたように、ある程度薄底で「下肢全体を鍛える」ことによって、シューズに頼らずに走れる身体作りをする必要があるのかなと思い、ルナサンダルに手を出した私であります。
さて、ルナサンダルを導入して1ヶ月が経ったわけであるが、これがすごく(・∀・)イイ!!
何がどういいのか、うまく言語化することができないのがもどかしいのだが、お手軽さと気持ちのよさは癖になりそうである。
というか、完全に癖になっている。
今月に入ってから、ほとんど9割ぐらいのジョグを、ルナサンダルでこなしているワタクシです。
現在のルナサンダル。
ちょうどゴムが足型になじんだ形になってきて、使うごとにフィット感が増している。
自転車の革サドルが、使えば使うほど尻の形になじんでいくのと同じようなものかね。
このフィット感を一度体験すると、「もうシューズなんて履いてられねえ」となってしまう。
アウトソールはこんな感じ。
もう200㎞ぐらい走っているが、左前足部の外側以外は、そんなに摩耗は見られませんね。
ぶっちゃけ「H〇KA」のシューズよりも、アウトソールの耐久性はいいと思います。
でもって、かかとの部分が削れてないってことは、きちんとフォアフットで走れているってことなんでしょうな。
ゼロドロップの効果は大きい。
10㎜ドロップなんて、最初からいらんかったんや!
今月に入ってから、足底筋膜炎の影響か、左足裏がしびれることが多かったんだが、「ルナサンダルラン」を重ねることによって、徐々に改善されてきていますね。
本当にルナサンダルがしびれ改善の直接の原因かどうかは知らんが、改善されているのは事実であるので、サンダル効果も少しはあるのだろう。
適度な固さが、ほどよい足裏マッサージになっているのかしらん。
知らんけど。
ルナサンダルを履き始めたころは、紐の部分で擦れたり、足裏の皮が剝けたりとかあったが、今は長い距離走っても大丈夫ですね。
昨日はルナサンダル履いてから最長の21.5㎞を、ノートラブルで走りました。
今日のクラブ練習会は、シューズ軍団の中に混じって、ひとりだけサンダル。
春採湖のトレイルとルナサンダルの相性は、控えめに言って最高でした。
やっぱ、サンダルはアスファルトよりトレイルだな。
とは言え、岩場やガレ場のような本格的なトレイルではちょっとおっかないので、クロカンコースに毛が生えた程度の安全なトレイルが、サンダルランにはちょうどいい感じでしょう。
当初は「故障防止」の目的で始めた「サンダルラン」。
気がつけば、サンダルの持つ快適性に心を奪われるようになってしまい、もう「厚底シューズでフルマラソンの記録更新目指そうぜ!」というモチベーションが薄れつつあるのが困ったものですな。
今は、「サンダルでウルトラマラソン挑戦」の方が面白いんじゃないかと、方向性がずれてきている私です。
とは言え、ここは「寒冷地釧路」。
サンダルランの快感も、あと2ヶ月もすれば足元がスースーして消失し、秋になればまた「シューズを履いて記録更新を目指すランニング」へと方向転換していくのだろう。
それまでに、故障をしない身体作りをルナサンダルで身に着けていきたいと思います。
さようなら。