ゴシラン

走ることについて語ります

ゆっくり走れば本当に体脂肪は燃えるのか?

さてさて、7月の半ばぐらいから「マフェトン理論」にかぶれて、「ゆっくり走って体脂肪率を燃やすぜ!イェ〜イ」と、ゆるい心拍数でのんびり走っていたのだが、どうも最近、体脂肪率が増加傾向である。

 

gossy54200.hatenablog.com

 

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「家庭用体重計の体脂肪率など全然正確ではない。目安だ目安!」

と、あまり体脂肪率は気にしていない私であったが、明らかに8月に入ってから体脂肪率が上昇傾向にある。

おいおい、マフェトン理論では「脂肪が燃焼しやすい」身体づくりをするのではなかったのか?

 

おかしいと思い、以下の本を読み直してみました。

 

 

本の中で、「5年で30kg」のダイエットに成功し、体脂肪率ひとケタのみやすのんき先生が「間違っているダイエット神話」について語っています。

 

その中で

 

「速く走ると脂肪は燃えないからゆっくり走ろう」というのは神話

 

と、バッサリ切り捨てているではありませんか!!!!

 

確かに強い運動強度では、糖質の使われる割合が高くなっていきますが、だからと言って脂質が燃える絶対量が減るというわけではなく、むしろ、「燃やす絶対量を稼ぐには強度や心拍数を上げた方がいい」とのこと。

20年以上前にマフェトン理論が出てきたころは、スローペースのジョグの方が脂肪燃焼の効率がいいとされていましたが、現在のデータでは「長時間ゆっくり走るのと、短時間に速く走るのとでは、結果はそれほど効果に差異はない」と。

結局、ゆるい運動だと絶対的なカロリー消費量も少ないわけで、少ないエネルギー消費量で燃える脂肪の絶対量が上がるわけなどないのですよね。

 

んで、以下のブログで興味深い考察がなされています。

 

rumiokan.com

 

この記事によりますと、「最大心拍数の80%」ぐらいが一番脂肪利用が多いとのこと。

 

目標心拍数=運動強度×(最大心拍数〔220−年齢〕−安静時心拍数)+安静時心拍数

 

の公式を使うと、48歳で安静時心拍数が50の私の場合。

 

0.8×(172−50)+50=147.6

 

と、大体150ぐらいになり、マフェトン心拍数である132よりもかなり高いことがわかります。

私の場合だと、これでキロ5分ぐらいのペースでしょうか。

鼻呼吸で走れる限界のレベルですね。

のんびり鼻歌を歌いながら走れるペースで体脂肪率がみるみる落ちるなどというムシのいい話はないのです。

 

もちろん、体重や体脂肪率の増減は運動だけでコントロールできるものではなく、食生活によるものが一番大きいと思うわけですが、少なくとも、私のここ2ヶ月の「マフェトンゆるジョグ生活」では、体脂肪率減少に効果はなかったというのが結論です。

 

まあ、体脂肪率だけが競技のパフォーマンスを決めるというものではありませんから、これだけでマフェトン理論を全否定するつもりはありません。

特に中高年にとっては、疲労回復、故障防止という観点から、ポイント練習以外の8〜9割のランニングはマフェトン理論で行くのがいいんじゃないかなってのが、現時点での私の考えですが、これもまた今後、スピードや持久力が落ちるようなことがあったら変わるかもしれませんのであしからず。

 

さようなら。