道東にある弟子屈(てしかが)町。
釧路と北見の大体中間ぐらいに位置していて、「摩周湖」と「屈斜路湖」の2つの湖がある観光資源に恵まれた町です。
川湯地区には「川湯温泉」もありますし。
自転車でも非常に走りごたえのある道が多く、去年までは「グランフォンド摩周」というサイクルイベントが行われていました。
(私も2015年に1回だけ出たことがある)
ところが今年は「受け入れスタッフ不足」等の理由で、皆が集まって走る形の大会はなし。
代わりに「スタンプラリー」として、開催されることになりました。
マラソン大会もそうですが、コロナ禍以降は、地方でこの手のイベントが中止になることが多くなりましたね。
過疎自治体の宿命とは言え、寂しいものを感じます。
まあ、1回しか参加していない私が、エラソーなことを語るのもあれですが。
ただ、休暇力の低い私としては、決まった日に行われるイベントよりも、好きなときに行くことができる「スタンプラリー形式」の方が、参加するハードルが低くていいですね。
ということで、本日「グランフォンド摩周スタンプラリー」に行ってきました。
車にロードバイクを積んで、受付場所である「道の駅摩周温泉」まで行きましょう。
ここまで約70㎞のドライブ。
1000円を払って受付を済ませます。
もらったもの。
スマホでQRコードを読み取り、GPS機能を使って、スタンプポイントでチェックインする形になります。
こんな感じで行ったところにスタンプを押して、「24か所コンプリート」を目指します。
とは言え、今日中に24か所コンプリートするには150㎞以上走らなければならないので、ちょっとそれは無理だ。
今日は67.3㎞の「摩周コース」を走って、一部のチェックポイントだけをゲットすることにしよう。
期限は10月末までなので、何回かにわけて弟子屈の町を楽しみましょう。
「摩周コース」は、こんな感じ。
摩周湖展望台へと向かう上り坂が最大のポイントです。
一番高い「第三展望台」の標高は670mです。
うげえ。
コースはガーミンにダウンロードして保存できるので、ガーミンのナビに従って進みましょう。
ガーミンさんに「ここ、道違う!」と何回か怒られながら、見知らぬ土地をダラダラ走ります。
普段、弟子屈は私にとって、北見や網走に向かうときの「通過点」でしかなく、町内をじっくり見ることはなかったが、私の知らない弟子屈はなかなか新鮮であった。
「900草原」は、今まで看板でしか見たことがなかったが、こんなところだったのか。
尚、900は「きゅうまるまる」と呼び、名前の由来は放牧草地の面積が「約900ヘクタール」というところから来ています。
私が昔住んでいた道北豊富町の「大規模草地」を思い出すなあ。
こんな自然豊かなところで、のびのびと育てられた牛の乳は、さぞかしうまいのだろうなあ。
見知らぬ弟子屈を再発見した後、いよいよ、難敵「摩周湖への上り」に入ります。
「上り+向かい風」で、なかなかの苦行だったよ。
第一展望台到着。
ここまで標高にして512m。
まだ、第三展望台までの上りは続きます。
ふー、やっと最高地点である「第三展望台」に到着した。
これでもう上らなくてすむよ。
尚、ここまで約42㎞の道のりを、2時間半ぐらいかけて来たのでありました。
自転車使っているのに、空身で走っているキプチョゲや野口みずきよりも遅いとは、どういうことだ。
第三展望台からの摩周湖。
標高が高いからか、ここまで苦労してやってきた精神的なものも加味されているのか、第一展望台で見たよりも、摩周岳があざやかに見えているように感じた。
以前は、第一展望台までロードバイクで走った後に、摩周岳登山というクレージーなことをやっていたが、さすがに今の体力では無理だ。
このままおとなしく自転車で帰りましょう。
しかし、この峠の下りがくせものであった。
気温は平地でも13度しかなかったんで、高いところにある展望台は、もっと気温が低かったと思う。
もう下ると寒さでやってられないのよ。
指切りグローブだと、特に指が冷えてダメだな。
とにかく指に全神経を集中させて、「かじかんでブレーキがかけられない」という最悪の事態だけは避けなくてはいけない。
路面も荒れているし、おっかなびっくり、ゆるゆると下りましたよ。
道東はもう峠を自転車で下るには、ウインドブレーカー、いやダウンジャケットが欲しいところだな。
もちろん「厚手の手袋」は必須である。
どうにかこうにか、五体満足でスタート地点である「道の駅摩周温泉」に到着。
遅くても、来たときと同じ状態で帰ることが、自転車でもマラソンでも大切なのです。
無理して倒れては何にもならない。
参加費1000円で、道の駅で使える500円分の商品券と、町内で使える温泉入浴券がついてくるのは素晴らしい。
これだけで1000円の元など、余裕で取れるではないか。
早速、道の駅で商品券を使い、補給食を食べた私なのであった。
つーか、補給食はゴール後ではなく、スタート前に買っておいて、道中で食べるものなのではないか。
そして「源泉かけ流し」のホテル摩周で、日帰り入浴を満喫し、摩周湖ヒルクライムの疲労を抜いて、帰路についたのでありました。
ふー、1000円でこれは満足満足。
というわけで、「グランフォンド摩周スタンプラリー」。
1000円という参加費の割には、十分に楽しめるイベントだと思います。
期間は先に書いたように「10月31日まで」ですので、道東だけではなく、日本各地のサイクリストの皆様に弟子屈を満喫してほしいですね。
これから紅葉も見ごろになり、ますます自転車で走るには、目を楽しませることができると思います。
ただ、さっきも書いたように、「下りの寒さ」が来月になると、更に半端なくなるんで、その対策は必須だがな。
秋の弟子屈を自転車で楽しもう。
来月は屈斜路湖のほとりや美幌峠を走る「屈斜路コース」を走ろうかなあ。
さようなら。