ゴシラン

走ることについて語ります

「壱岐ウルトラマラソン2023」参加記(その3)

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さて、前置きはこんくらいにして、走行記に入りましょう。

一応、目標タイムは「12時間」と設定しましたが、基本、時計を見ることはなく「自分にとって気持ちのいいペース」で進んでいきます。

尚、スタートロスのタイムは11秒。

長丁場のウルトラではどうでもいい数字だが、なんとなく記しておく。

 

《0~20㎞》 2:05:42(ラップタイム 6:17)

 

スタートの号砲から勢いよく飛び出す…、なんてことはぜず、ゆっくりと様子を見ていきます。

コース図によると、2㎞ぐらいから「激上り」が始まりますので、それまでは抑えていきましょう。

 

長~いウルトラレースでは、誰かに話しかけるに限りますね。

私の経験上、「仮装ランナー」や「目立つカッコの人」は話しかけやすいので、ちょうど目の前にいた「一休さん仮装」のランナーさんに話しかけます。

 

「本職のお坊さんですか?」

「いや、違います」

 

と、彼にとっては何度繰り返されたかわからない定番の会話をしながら、にこやかに走り出します。

ああ、いいね。

このギスギスしていないのが「ウルトラの空気」なのだよ。

 

足元を見ると一休さん、裸足に台湾サンダルで走っております。

私も一時期台湾サンダルで走っておりましたが、鼻緒部分が擦れてダメだったんだよな。

 

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ただ、この手のサンダルはウルトラにありがちな「爪のダメージ」が防げるというメリットもあるし、記録狙いじゃなければ「サンダルラン」もいつかはやってみたいなと思いながら、先に行く一休さんを見送りました。

アニメ同様「端ではなく真ん中を走る」ような、クレバーな一休さんでした。

 

さて、2㎞からは激上り。

ただ、コースが真っ暗ということもあり、視覚的に「うげげ!坂だ!」と絶望的になることはなかったですね。

夜の坂は思ったよりも負担にならないかもと思った、650mぐらいの上りでした。

 

激上りの辺りで、熊本のYouTuber「ビフさん」に遭遇。

X(旧Twitter)上で交流があり、以下の記事が役に立ったというお褒めのお言葉をいただきました。

いやー、ありがたや、ありがたや。

この記事のほとんどは、アートスポーツの鈴木健司さんの受け売りなんだがな。

 

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尚、ビフさん、事前に膝の怪我をされて十分な練習を積むことができなかった模様。

 

 

それでも、無理しないペースで走ることができれば、完走はできるはず。

「激坂で無理しない程度に頑張りましょう」とエールを送ってビフさんとは別れます。

 

午前6時が近づいても、なかなか明るくなりませんね。

そこに「日本の東の果てから西の果てに来たんだなあ」という実感がわきます。

この日は全国的に寒波が襲った日で、九州なのに気温が10度ぐらいしかなかったのには、ちょっと面喰いましたが。

(12.4㎞の猿岩エイドまでは、アームカバー装着で震えながら走っていた)

 

もうちょっとしたら「猿岩」ってとこのスライドで、よく通る声での「ナイスラン!」という女性ランナーのお声がけが。

おお、ウルトラランナーみゃこちゃん、こんな先の方を走られていたのですか。

(9時間16分で女子の部の優勝)

前週、南アフリカ遠征でお疲れのところ、元気を与えてくださり、ありがとうございました。

 

 

ボケボケの写真でアレですが、空は徐々に明るくなり、海岸線の美しい景色が見えるようになりました。

いいね、いいね。

これぞ離島のウルトラマラソンと言うものだよ!

 

尚、コース上には1㎞毎にノボリが立てられており、ノボリに書かれたメッセージ(地元小学生や中学生によるもの)に非常に元気づけられました。

「サロマでもこれ採用してくれないかな」とか思ったりしました。

 

12.4㎞、「猿岩エイド」到着。

 

 

ちなみに、「オールスポーツさん」が撮影したプロの写真はこんな感じ。

 

 

「バナナ」を摂取して速やかに出発します。

やっと空が明るくなってきましたね。

ちなみに、この時期の壱岐の島の日の出は午前6時半ごろです。

5時半ぐらいで明るくなる釧路とは違いますな。

 

さて、ウォーミングアップは終わり。

アームカバーを脱いで、バリっと走り出していきましょう。

猿岩からは割合下り基調で走りやすかったです。

 

しかし、17.3㎞地点の「サンドーム壱岐」を過ぎてから、また激坂。

最初のうちは暗くて傾斜がようわからんかったが、明るくなって、坂の全容が明らかになると「うげげ!」と感じますね。

しかし、条件は皆同じ。

ゆっくり着実に歩を進めていきましょう。

 

20㎞地点到着。

オフィシャルタイムは「2:05:42」。

まあまあいいペースと言えるでしょう。

20㎞地点にいた「ペースアドバイサーさん」によると、「10時間半で行ける」とのことですが、後半に難関が控えているのは知ってるんで、そんな簡単には行かんだろう。

マイペースでしっかりと刻んでいきましょう。

 

どうでもいいですが、午前7時に島内放送で「恋はみずいろ」がかかるところに、「あっ、釧路と同じだ!」と意味もなく親近感を感じてしまいました。

(釧路では午後の5時にかかる音楽なのだが)。

 

 

 

ガーミンのGPSとは最終的に800mぐらいズレてしまいましたね。

1㎞毎にノボリがあったんで、手動ラップにした方がよかったかもしれません。

一応、20㎞までのガーミンラップをまとめておきます。

 

 

坂がある関係上、1㎞毎のラップは安定していませんが、平均して「6分20秒ぐらい」と悪くなかったと思います。

心拍数は上り区間では150ぐらいに上がってしまいましたが、平均で140ぐらいと、無理せずに進めています。

このペースで中間地点まで「淡々と」進んでいきたいものですね。

 

(つづく)