ゴシラン

走ることについて語ります

「超ウルトラキャノンボールラン2」参加記(その2)

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5月27日(土)4時ごろ、会場である「小樽公園」に到着いたしました。

天気は曇り、気温は15度と、暑くも寒くもなくちょうどいい感じ。

ただ、これから晴れて25度ぐらいまで上がる予報なのね。

色々な意味で「熱い1日」となりそうです。

 

 

受付を済ませ、今回お世話になる「風たびRC」のスタッフさんに写真を撮ってもらいました(ブログ掲載の許可は取っています)。

このときは満面の笑みをへらへら浮かべていた私であるが、すぐにやられ顔になるのだろう。

笑えるうちに笑っておけ。

 

今回のイベントは「75㎞」「100㎞」「150㎞」の3つの部に分かれていましたが、4時半小樽スタートとなるのは、「100㎞」と「150㎞」の部の2つです。

2つの部を合わせても参加者は10人ぐらいしかいなく、ああ、このイベントは「少数精鋭」の「変態イベント」なんだなあとしみじみ。

サロマの調整として参加する人も多いんじゃないかと思ったが、常識ある人はサロマで100㎞走る1ヶ月前に、あえて100㎞や150㎞走るような疲れることはしたくないのだろう。

 

参加者は少なく、スタッフの方も親しみやすい感じで、アットホームな雰囲気の中、ブリーフィングを終え、いよいよスタートです。

普通のマラソン大会なら、ピストルの音で「バーン」と派手にスタートするのでしょうが、近くに住宅もある公園で早朝からピストルを鳴らすのは、近所迷惑甚だしいということで、ひっそりとした静かなスタートになりました。

 

最初は小樽の街の中をひたすら下ります。

ペース配分がようわからんが、とりあえず歩くような速度でそーっと進んでいこう。

着地衝撃が故障箇所に響かないように、「すり足のピッチ走法」でリズムを刻みながらゆるゆると走ります。

後でガーミンのログ見たら、キロ7分ぐらいで入っていましたね。

 

ゆるゆる走っていると、この手の「超ウルトラ」に慣れている感じの方に話しかけられました。

こういう知らないランナーとの会話が、フルマラソンでは味わえない、ウルトラの一つの魅力ですね。

まあ、会話の内容は、今までに出た大会とか、どんな大会がよかったとか、そういうたわいもないものなのですが、こういうのがよい気分転換となり、同じゴールを目指す「同志」としての連帯意識が芽生えます。

ウルトラの旅は、出会いの旅。

時間を気にせず、のんびりゆっくり行きましょう。

 

国道5号線に入り、こっからは札幌手稲区まで一本道。

ガーミンも見ないで、「共走」ランナーさんとの会話を楽しみながら走ります。

小樽市街地を抜けると、左手には海を見ることができ、「おお、これが日本海か。でもって、こっから反対側の太平洋まで走るのか。アホやなあ」と思いながら、ズンドコ峠道に入ります。

峠に入ってからはキロ8分ぐらいにペースダウン。

心拍数は130ぐらいに抑え、消耗を防ぎます。

 

標高130mぐらいで頂上。

下りに入りますが、まだ10㎞ぐらいしか進んでいないのに無駄に脚を使うことはない。

「どこまでも走り続けられる」というペースを探りながら、スローペースでとことこ進みます。

 

途中、「共走」ランナーさんと別れ、札幌市内に入ったあたりから日が出てきましたね。

予報通り暑い1日になりそうです。

 

コース上の曲がり角になっているところには「風たびRC」のスタッフさんがいて、遠く離れたところから、「おーい」と大きく腕を振って応援してくださいます。

いいねえ。この遠くで待ってもらっている感じ。

今は亡き「北オホーツク100㎞マラソン」を思い出させるよ。

あれは本当にいい大会だった。

 

スタッフさんの誘導に従い、第一CPの「手稲稲積公園」に到着。

ここまで約27㎞。時刻は7時40分ぐらいということで、3時間10分ぐらいかかっています。

尚、手稲稲積公園は「75㎞の部」のスタート地点でもあります。

8時スタートということで、75㎞の参加者の方もちらほらいらっしゃいましたね。

 

 

アンパンとバナナをゲットし、記念撮影。

フルマラソンなら疲れが出てくるころですが、まだまだ元気。

心配していた故障箇所も、キロ7~8分のスローペースで走っている限りは問題なさそうです。

札幌市街地に向けて、どんどん進んでいきましょう!

 

昔住んでいたところの近くを走りながら、どことなくノスタルジックな気分に浸っているうちに、2019年までの北海道マラソンのコースを逆方向に走る形となり、中心部へと向かいます。

 

 

すげえなあ。小樽からテレビ塔までずっと走ってきたのか。

しかし、ここまで来てもまだゴールまでは100㎞以上残っているのね。

あんまり先のことは考えないようにしていたが、やっぱ残り距離が頭に浮かぶと途方もない気分になってしまうよ。

 

しかし途方もない距離も、一歩一歩進んでいくしか方法はないわけで。

一歩の距離は70㎝ぐらいだが、それが積み重なることによってとんでもない距離になっていくのよ。

「塵も積もれば山となる」精神で、気長に行きましょう。

まだ朝の9時台だ。

 

国道36号線に入って、地味にアップダウンを繰り返しますね。

42.195㎞通過タイムが大体5時間強。

去年の北海道マラソンと、同じぐらいのタイムですね。

気温は上がってきたが、「フルマラソンの距離を過ぎてからがウルトラの始まり」です!

 

札幌ドームが見えてきて、赤黒のユニフォームを着たコンサドーレのサポーターがわらわらと集まっています。

「そっか、小樽から札幌ドームって、走っていける距離なんだ」と、いい感じで距離感がぶっ壊れております。

ここまで45㎞ぐらい。

 

札幌ドームを過ぎ、北広島方面へと向かいます。

第二CPの「美しが丘公園」が近づいてきました。

 

 

ここまで150㎞の約1/3の51㎞。

そんな「長い旅の通り道」に「素敵な誰か」が第二CPで待っていたのでした。

 

(つづく)