北海道は、どういうわけか土日になると雨が降るしけしけの週末が続いています。
昨日は朝からずっと雨で、夕方にやんだかなと思ったら、北風がビュービュー吹いて、気温がめちゃくちゃ下がり、やってられなくなったんでランオフ。
今日の朝も、目覚めたときは霧模様でしっとりとした空気だったけど、2日連続でサボるのもなんだしということで、重い腰を上げて7時に出発しました。
今回の目的地は「鶴居村」。
釧路から約30km北にある村です。
なんで今日は鶴居に行こうかと思ったかと言うと、風が南から吹いているので、追い風で楽チンだろうという、ただそれだけの理由です。
風の吹くまま、気の向くままに走る、計画性のない私です。
まずは朝もやのかかったサイクリングロードを進みます。
晴れた日のサイクリングロードもいいですが、もやのかかった湿原の中の一本道もまたいとをかし。
途中、道道53号線に入り、ひたすら北へと向かいます。
こっから約1km、平均勾配にして6%ぐらいの坂が続きます。
坂を上り切ると、そこは「釧路湿原展望台」でありました。
ここまで14km。
トイレだけ利用して、とっとと先へ進もう。
若干のアップダウンこそあれど、基本何もない道を気が狂いそうになりながらも、淡々と進んでいきます。
鶴居村に入ってからは、青空が見えるようになってきましたね。
残り9km。
100kmウルトラマラソンを走るようになってから、いい感じで距離感覚が壊れてきて、残り距離が一桁になると「すぐそこ」と錯覚してしまう。
途中、「鶴見台」というところがあったが、残念ながら鶴はいなかったので、代わりにオブジェの写真を撮ってみた。
33km走って「ホテルTAITO」到着。
どことなくヨーロピアンでモダンな建物である。
ここの「日帰り入浴」で、ランの疲れを癒やすのだ。
2ヶ月前にも行きましたが、源泉かけ流しのモール温泉で、つるつるの泉質が最高です。
アップダウンはそこそこありましたが、ずっと追い風でしたので、思ったよりもサクッと走れました。
月に一度ぐらいは、こういう「マラニック」的なことを楽しみたいものだね。
一時間ほど風呂に入って、北海道民の味方「セイコーマート」へ。
村にも離島にもコンビニがあるのは正義です。
北海道の田舎の食生活は、セイコーマートが命綱なのです。
ただ、私個人のことになるが、一年ほど「セイコーマート以外のコンビニがない地域」に住んでいたことがあったので、その反動か、今は「セブンイレブン推し」である。
あんときはテレビでセブンのCMが流れるたびに疎外感を覚えたものよ。
「何が近くて便利だ!こっから最寄りのセブンまで100kmあるっつーの!」とテレビに向かって悪態をついておりました。
セイコーマートのウリは、店内で作る「ホットシェフ」のカツ丼なのであるが、昨日「グルテンフリー生活をする!」と宣言した以上、揚げ物系を排除していった結果、食えるものが「ジンギスカン弁当」しかなかったという事態。
ついでにおやつも「グルテンフリー」の団子にしてみた。
しかし、北海道民としてはカツ丼なんかよりも、むしろ「ソウルフード」であるジンギスカンを食べるべきであろう。
いただきます。
うむ、ちょっと肉は固めだが、タレが絶妙である。
やっぱ、道民はジンギスカンを食べなきゃダメだなあ。
こういうのでいいんですよ。
道外の観光客には受け入れられないかもしれないが、まさに「This is 道民食」の味わいなのであった。
ごちそうさまでした。
グルテンフリー生活は一見不自由に思えるかもしれんが、「これを食わない」と決めると、パンコーナーには一切足を運ぶことなく、スパッと迷わずに買い物ができ、それはそれでいいのではないでしょうか。
もっとも「町にセブンイレブンがない」ということだけで発狂しそうになった私が、こんなことを思えるのも、いつまでかはわかりませんがな。
一日6本しか走っていないバスで帰ります。
どうでもいいが、「阿寒バス」って「AKB」って略すんだね。
本物のAKBとコラボすれば、もうちょい乗車率も上がるんじゃないか。
などと、鶴居からの乗客が2人しかいないガラガラのバスの中で考えておりました。
3時間以上かけて走った道のりも、バスだと座っているだけで、たったの55分で運んでくれる。
バスというのは偉大な乗り物だ。
この路線が廃止にならないように、たまには乗らんとなあと思った、日曜の昼下がりなのであった。
いつものごとく、まとまりのない文章となりましたが、「緊急事態宣言」の中でも、走って、温泉入って、北海道らしいもの食って、バスに乗ってと、小旅行気分を味わえたよき一日だったのではないでしょうか。
密になることなく、こういう遊びができる道東生活も悪くはないものです。
さようなら。