ゴシラン

走ることについて語ります

銭湯の代わりにプールへ行こう!

ランニングやロードバイクに乗った後に入る風呂って、通常時の3倍増しで気持ちいいですよね。

特にサウナと水風呂でとろとろにとろけてからの、プラスチック椅子での休憩は「生きててよかった」と思える至福のひとときである。

 

ただ、脳出血で倒れてからの私は、どうも室温や湿度の高い浴室がダメでのう。

 

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そんなときに救世主として現れたのが「温水プール」という存在である。

頭がボーっとするぐらい気温が高くなることもなく、銭湯なんかよりもずっと広い。

しかも銭湯と違って、水の中で歩き回っても泳いでもOKという夢のような存在である。

1時間も塩素水に浸かっていると、身体の芯から消毒されて、爪の先までピカピカになるんじゃないかと思うぐらいである。

更に、ボディソープやシャンプーが使えるシャワールームまで備えているのだから、もうこれは銭湯以上の存在と言ってよいのではないだろうか。

 

 

更に特筆すべきは、使用料の安さである。

銭湯の入浴料がどんどん値上げされて、今や一回490円もの料金を取られるのであるが、釧路の市民プールは「1ヶ月使い放題で3750円」である。

一回当たりの使用料が500円だから、8回行けば元が取れる計算だ。

これは素晴らしい。

 

ということで、1ヶ月で10回もプールに行けば十分かなと思っていたのだが、貧乏性の私は、この1ヶ月で17回もプールに行ってしまった。

17回の利用ということは、一回当たり約220円で使えているという計算だ。

おお、銭湯の半額以下ではないか!

これは素晴らしい。

 

ちなみに「風呂代わりにプールを使う」という作戦は、この本をヒントに得た。

 

 

プール以外のところでも、ゲラゲラ笑えるエピソードがてんこ盛りなので、是非一度読んでみてほしい。

漫画「めぞん一刻」が好きだった人は、間違いなくハマる一冊である。

 

 

んなわけで、現在の私は、週3回プールに通って、1㎞クロールで泳ぎ、サウナ代わりに採暖室で暖まり、シャワーを浴びて帰るということが、すっかり習慣となってしまった。

ただ、プールってランニングに比べると「ダイエット効果」は薄いような。

キックが少なくて、あまり疲れない「2ビートクロール」で泳いでいるってのもあるかもしれないが、プール前後で1gも体重が変化していないと、「せっかく運動したのに」と、なんだかもったいない気分になってしまう。

まあ、体重に関しては、息継ぎに失敗して水を飲み過ぎているという話もあるかもしれんが。

 

スイムの面白いところは「力まかせでは進まない」というところですな。

同じレーンで泳いでいる人に抜かされまいと、めっちゃ速く手足を動かしているときに限って、無駄に力が入り、さっぱり進まない。

水泳というスポーツは、「力を抜いて」身体が浮いているときに、ボートのようにスーッと進むのである。

 

「速く泳ごう」と雑念が入ると、余分な力が入り、かえって進まない。

しかし、頭を空っぽにして、リラックスしながら手足を伸ばすように、ゆったり大きく動かすと、スイーっと力を入れなくても進んでいく。

こういう「禅」に近いところも、水泳のよいところかなあと思ったりします。

 

水泳に限らず、何事も「力任せ」ではなく、無心で力を抜いてやるべきことをやるのが、一見遠回りに見えて、実は正解なのかもしれませんな。

 

大事なのは「全体的に力を入れること」よりも「入れるべきところだけ力を入れ、それ以外は力を抜くことです」

ひょっとしたら、マラソンが速くなるカギも、そこにあるのかもしれません。

プール通いをするようになってから、ランの腕振りがラクになったような。

 

ということで、ランナーの皆様にとっても「風呂代わりのプールはおススメ」というお話でした。

 

さようなら。