ゴシラン

走ることについて語ります

さようなら「まちなかトレラン」

釧路市内のスポーツジムと、トレイルランナー「井原知一さん」がタッグを組んで開催された「まちなかトレラン釧路大会」。

ジムと釧路から撤退した日本製紙の敷地内に作られた「一周1マイル」のコースを、ひたすらぐるぐる回るというイベントです。

 

第1回はコロナ禍真っただ中の2020年10月に開かれ、そして、2022年6月に開催された第2回では「24時間の部」が新たに加わり、私も含め「100マイル」を目指す少数精鋭のランナーが、夜を徹してぐるぐる回っておりました。

 

gossy54200.net

 

まあ、日本を代表する100マイルレース「Mt.FUJI100(旧UTMF)」や「信越五岳」などに比べると、超マイナーな存在ではありますが、地方在住で、メジャーな100マイルレースに参加するにはハードルの高い私にとっては、貴重な「100マイル体験」でありました。

最後100周目を進んでいるときに、井原さんから「おめでとう」と声をかけられたことは一生忘れないことでしょう。

 

100miles100times.com

 

井原さんのPodcast「100miles 100times」では、この「まちなかトレラン」を将来的には「48時間」「96時間」のビッグイベントにしていきたいと言っていましたが、今年になっても開催されるという声が全く聞こえない。

「俺たちの『まちなかトレラン』は一体どうなってしまったのか?」と、ある日のニュースを見たら

 

www3.nhk.or.jp

 

なんとコースだった土地は業者に買い取られ、「複合商業施設」として生まれ変わるとのこと。

そんなわけで、「まちなかトレラン」の歴史はわずか2回で終わってしまい、ある意味私は日本で数名しかいない貴重な「100マイルランナー」なのかもしれません。

 

「まちなかトレラン」を通じて、今までロードのレースにしか興味のなかった私が「トレイルの世界」を知るきっかけとなり、そういう意味では非常に貴重な経験をさせていただいたと思います。

そして、いつかは国内や海外の100マイルレースで井原さんとご一緒して、「まちなかトレラン」についてあれこれ語り合える日が来るといいですね。

果たして、私が再び100マイルに挑戦する日が来るのかどうかは、当の私も知らんが。

 

今後、2025年完成予定の商業施設で買い物をする度に、私はあの日のことを思い出し、無駄に施設内をぐるぐる走り回ることだろう。

さようなら「まちなかトレラン」。

ありがとう「まちなかトレラン」。

いつか100マイルなどの「ウルトラトレイル」に挑戦する日が来れば、きっと私はこの原点となるレースのことをしみじみ思い出すことであろう。

 

正直、去年の段階では「もういいか」と思った「100マイルトレイル」の世界に、もう一回踏み込んでもいいかなあと思った、今回のニュースでした。

 

さようなら。