さてさて、サロマをDNFした悔しさの勢いで申し込んでしまった「ビホロ100㎞デュアスロン」。
100㎞の内訳は、「第一ラン10㎞」「バイク80㎞」「第二ラン10㎞」となっています。
(まあ、実際の距離はそれよりも微妙に短いのだが)
気がつけば、本番まで残すところ8日となってしまい、今月に入ってから休みの度にロードバイクに乗っている私です。
ランに比べると、ロードバイクを不得手としている私。
「なんかロードバイクを速く走らせるコツがないか」と、色々な書籍をあさっているうちに、「これだ!」という本に出会いました。
自転車とは全然関係がなく、むしろ「ヨガ」や「武道」に近い内容の本であります。
これが一体どう自転車に役立つのか?
著者の伊藤昇さんによると、身体の動きは次の3つしかないとのことです。
1.伸ばす・縮める
2.丸める・反る
3.捻る
で、3つのうち、私が目をつけたのが「伸ばす・縮める」という動作。
本の中で紹介された体操はこんな感じです。
椅子に座りながら、左右の脇腹を交互に伸ばす運動になります。
で、片側の脇腹が伸びているときに、もう片方の脇腹は縮んでいると。
んで、この体操をしているときに、あることに気づきました。
脇腹を動かしているだけなのに、足にかかる体重が左右に移っていくではありませんか。
これは自転車のペダリングに応用できるのでは?
自転車を漕ぐときは、片側の太もも(大腿四頭筋)に力を入れて「エイヤっ」と踏み込むものだと思っていましたが、サドルに座りながら、左右の脇腹を交互に伸ばしたり縮めたりするだけでスイスイと自転車が進んでいくではありませんか!
脚にほとんど力を入れなくても、今までよりも重いギアで回すことができ、これは何とラクな漕ぎ方なんだと!
しかし、考えてみたらこのことは至極当たり前のことで、太ももに力を入れたところで、ペダルには「脚の重量分」の体重しか乗りません。
一方、脇腹を伸ばしたり縮めたりすることによって「胴体の体重」をずっしりとペダルに乗せることができるわけです。
「胴体の重さ>>>>脚の重さ」なわけですから、脚だけではなく、きちんと胴体の体重をペダルに乗せた方が「ラクに速く」自転車を進めさせることができるのです。
私がロードバイクに乗り始めたころは、教本に「上半身は固めろ。腹筋に力を入れて動かすな」って書かれてましたが、あんなのはウソだね。
サドルの上でダイナミックに胴体を動かして、「上半身の重み」をペダルに乗せる身体の使い方を研究した方がよさそうです。
8月になって、「胴体力」を使ったペダリングに変えてから、従来より2枚重いギアで巡航できるようになり、上り坂も5%ぐらいならインナー使わなくても大丈夫になりました。
まあ、ペダリングの意識を変えたばっかりということもあり、スピードは平均時速にして1~2㎞ぐらいしか伸びていないのですが、脚の消耗度は少ないので、デュアスロンの第二ランに脚を残すという意味ではよろしいのではと。
筋トレもせず、タイヤやホイールを高いものに変えることなしに、スピードアップが図れたわけですから、コストパフォーマンスは最高と言えるでしょう。
「気分爽快!身体革命」の著者伊藤昇さんによると、「人間の身体のピークは60代」とのことです。
(そんな伊藤さんは50代にして病死されてしまったわけだが…)
確かに統計上では、マラソンのベストタイムは50を過ぎてから更新される確率は低いようですが、まだまだ自分の身体の中で開拓されていないところはあると思うので、その部分を無理なく鍛え、60代にピークを持っていけるような人生にしていきたいですね。
ちょっとした身体の使い方の一工夫で、「もう飽きたかな」と思ったロードバイクが、また楽しくなってきた今日このごろです。
さようなら。