ロードバイク初心者にとって「何を履くか」というのは悩ましい問題である。
ガチでロードバイクに乗る人の100人に99人は「レーパン最高!」となるのであるが、そのレーパンが曲者なのである。
さて、ここで自転車乗りでない方のために「レーパンとは何ぞや?」ということから説明していこう。
平たく言えば、レーパンとは「尻にパッドの入ったタイツ」のことである。
ロードバイクなどのスポーツ自転車のサドルは、ママチャリに比べると固く、尻にパッドのないズボンで乗っていると、脚よりも先に尻が悲鳴をあげてくる。
もう、その悲鳴と言ったら、ケツが鉄筋コンクリートにでもなったような壮絶なものなのである。
そこで「ピチッとしたタイツ」で、太ももを動きやすくしてペダリングをスムーズにさせ、かつ、「尻が痛くならない」ように尻に柔らかいパッドのついた「レーパン」が、ガチの自転車乗りには好まれるわけである。
そんな機能的に優れた「レーパン」なのであるが、私のように競技志向のないライトな自転車乗りにとっては、なかなか履くのに勇気がいる。
こんなタイツスタイルで、サイクリングの途中に飯屋に入ったり、ましてや輪行で列車に乗るのは非常に恥ずかしいものがある。
私はもう少し普通のカッコで、カジュアルに自転車に乗りたいのだ。
そんな競技ではない「ツーリング志向」の自転車乗りに好まれるのが、アウトドアブランド「モンベル」のウェアなのである。
モンベルは登山だけではなく、自転車界にも進出しているのであった。
で、最近、私が通販で買ったのはこれ。
「ペダリングパンツ ライト」(税込7700円)
一見、どこにでもあるような、普通の普段着に使えるようなズボンです。
このパンツのここがいいと思うポイントは、「ポケットの位置」です。
ウエストのところにポケットがあると、スマホとかを入れたとき、思いっきりペダリングの邪魔になるのであるが、太ももの真ん中辺りだと、全くペダリングの邪魔にならず、スマホとか財布とかかさばるものを入れても全然問題ないのであった。
さすが自転車用に作られたものだけのことはある。
このパンツは自転車に乗るときだけではなく、トレッキングでも動きやすく、あんまりやる人はいないと思うが「自転車+登山」の組み合わせでも使える優れものなのであった。
9月にロードバイクで摩周岳に行ったときは、このパンツでサイクリングとトレラン両方を楽しみました。
見た目的に、コンビニや食堂や列車の中でも浮くことがなく、「お気楽自転車ツーリング」にピッタリのアイテムですね。
「色違いのものをもう一本買おうかな」と思うぐらいに気に入った私でした。
ただ、このパンツは、長時間自転車を漕ぐときに必須な「尻パット」がないので、パンツの下にテキトーな「パッド入りパンツ」を履く必要はあります。
まあ、Amazonや楽天でテキトーな安いものを買っておけばいいでしょう。
ロードバイクというと「服装がちょっとアレで、始めるには敷居が高い」と思われる方もいるかもしれませんが、モンベルのウェアならカジュアルかつ機能的で、気軽かつ快適に自転車に乗るにはいいんじゃないかなあと思います。
以上、最近モンベルの回し者となりつつある私でした。
さようなら。