ゴシラン

走ることについて語ります

「第51回釧路湿原マラソン」参加記

さてさて、先週の湿原マラソンを振り返っていきましょう。

 

www.kushiroshitsugen-marathon.jp

 

予報では真夏日になりそうな勢いでしたが、蓋を開けてみたら、オフィシャルの発表で「平均気温24度」と、湿度は高いながらも釧路らしい気候だったのではないでしょうか。

それでも某自動車ディーラーの温度計で「30.7度」を示していた時間帯もあり、走っているときは「うげげ」って気分でしたがな。

 

スタートは仮装ランナーらしく、最後尾からひっそりと。

Twitter仲間の方に動画を撮影していただき、非常に感謝しています。

 

 

「変な人」と笑われるのが、仮装ランナーの醍醐味です(笑)。

 

序盤はキロ7近いスピードでまったりと、色々な方に話しかけられながら、楽しいときを過ごします。

沿道からの「ノロッコガンバ!」「駅長さん頑張れ!」などの声がありがたかったですね。

尚、数名に質問されましたが、私はJRの社員ではありません。

 

5㎞までは市街地を走っていましたが、途中、新釧路川の河川敷に入って沿道の応援が途切れたことと、ダンボール抑えながら走るコツをつかんできたので、「鈍行」から「快速」運転にパワーアップ。

キロ6分弱で、淡々と走り続けます。

 

釧路川の河川敷を抜けたら、折り返しまで延々と「湿原横断道路」を走ります。

道路名の通り、湿原のど真ん中に通っている道で、民家はなく、ひたすら「自然の中の道」が続きます。

殺風景さでは北海道マラソンの新川通以上ですので、道マラのよいシミュレーションにもなりますね。

 

何もない湿原横断道路ですが、ここは長いスライド区間でもあり、折り返しのランナーからパワーをもらえますし、何よりエイドの高校生ボランティアの元気がよい。

「わー、列車だ!列車!」とテンション高くはしゃぐ女子高校生を見ると、暑さも忘れ、元気100倍となりますね。

仮装ランナーは「沿道のイジリ」が必要なのです。

 

去年は折り返しを過ぎたあたりで、熱中症になりかけ、かなりヤバかったですが、今年は被り物なしの「顔出しスタイル」で、気温も思ったほど上がらなかったのでラクでした。

快速運転で定刻よりも早く、ずんどこ進んでいきます。

 

20㎞のエイドではスイカが出てきます。

「これが最後のスイカですよー」

という声に、「う、ここで食ったら後ろのランナーに申し訳ないなあ」と思いながらも、買い物のとき「これが最後の一品ですよ!」という言葉に弱い私は、思わずスイカをペロリ。

うめー、スイカうめー。

一人暮らしなんで、普段スイカ食べることなんてないんだが、マラソン大会時に食べるスイカはまた格別だな。

「後ろのランナーの皆様ごめんなさい」と、心の中で小さく謝りながらずんどこ進みます。

 

走っているうちにダンボールで作った列車は崩壊していき、22㎞地点で、ほぼ完全崩壊状態になりました。

しゃーないので、エイドで前10%の部分だけ残し、残りはゴミ箱に捨てました。

粗大ごみを出してしまい申し訳ない。

ここは次回に向けての反省点。

 

「あー、やっぱスイカ食べない方がよかったかなぁ」と、軽い罪悪感を感じながら、25㎞のエイドへ。

なんとここには去年なかった「大量のスイカ」のエイドがあるではありませんか!

いや、ありがたや~、ありがたや~。

 

20㎞地点での罪悪感は消え去り、ここでも力の限りスイカを満喫させていただきました。

来年も25㎞でのスイカエイド、期待しております!

 

さて、コースは市街地へ戻り、再び多くの皆様の応援を受けながら、最後の力を振り絞ります。

時計見て、「ひょっとしたら3時間切れるか?」とも思ったが、このカッコでタイム目指すのも違うなと思い、引き続き、特急ではなく快速運転で進みます。

 

28㎞過ぎで「オールスポーツ」のカメラマンの方がいらっしゃったので、満面の笑みでポーズ。

 

 

我ながら、マラソン大会に全くふさわしくない、本当に間抜けなカッコである。

足元のサンダルが、余計間抜けさを強調しているな。

尚、ゼッケンは上半身ではつけるところがないので、スラックスにつけて走っていました。

列車につけることも考えましたが、ダンボールに安全ピンが刺さらなかったでござる。

 

最後は陸上競技場に戻り、「ノロッコ号です!ノロッコ号が走っています」というMCの方の声に押されながらゴール。

 

 

約3時間の「ノロッコ号 湿原マラソン特別号」の楽しい運行でした。

ちなみにワイシャツには緑の塗料がべっとりついたので捨てました。

ワイシャツはどうせ捨てることになるんで、100円ショップで売ってる安いの十分だな。

 

仮装ラン。

それは普段さえない人間が、街のヒーローになることができる数少ないチャンス。

 

特に私のような「無口な陰キャ」にとって、このような場で多くの人に声をかけられるのは本当にありがたいことなのです。

まあ、陰キャゆえ、声をかけられてもロクな返しができないのが残念なところであるが。

 

漫画「パーマン」に出てくる須羽ミツ夫くんのように、普段は目立たなく全く存在感のない人も、マスクとマントがあればヒーローになれるように、仮装ランナーも、ちょっと奇抜な格好で「モテ期」を味わうことができます。

また、北海道マラソンで一時の「モテ期」を味わうために、今日も私は地道に走り続けます。

子供に見られても恥ずかしくないように、暑苦しい格好で、涼しい表情で走ることができるように、日々無駄にトレーニングしている私なのでありました。

 

さようなら。