ゴシラン

走ることについて語ります

「第38回サロマ湖100㎞ウルトラマラソン」参加記(その2)

gossy54200.net

 

6月25日午前5時。

湧別町の総合体育館から、100㎞もの長い道のりが始まりました。

 

《スタート~10㎞》 1:05:25(スタートロス1:48)

 

まずは湧別町市街地をぐるっと一周する形で5㎞走ります。

早朝から、老健施設の前で、車いすに座って手を振りながら応援してくださる入居者様を見ていると、それだけでありがたい気分になってきますね。

 

サブテンを目指していた4年前は、序盤の渋滞にカリカリしながら走っていましたが、完走狙いの今回は、穏やかな気持ちで余裕を持ちながら走ることができました。

5㎞地点を過ぎ、サロマ湖北西側の沿岸に向けて進んでいきます。

朝のさわやかな空気の中、ゆったりペースの気持ちよいジョグタイムでしたね。

問題は、この先まだ90㎞以上残っていることなのだが…。

 

まあ、先を見過ぎると辛くなるので、まずは1㎞1㎞、そして一歩一歩、しっかり歩を進めていこう。

 

《10~20㎞》 2:10:33(ラップタイム1:05:08)

 

こっから湖畔沿いを走ります。

日差しはそこそこありましたが、木陰があって、この区間は走りやすかったですね。

ただ、「朝からこの日差しなら、先が思いやられるな」とはちょっと思いましたが…。

 

この区間はクラブの皆様と遭遇することが多く、エールを送り合いながら走っていました。

みんなで一緒にゴールを目指すぞ!

エイエイオー!

 

15㎞ぐらいで、反対方向からものすごい勢いで走ってきたトップランナーとすれ違います。

優勝した選手は、キロ3分台で100㎞走り続けたのだから、同じ人間とは思えないですな。

 

身の程を知っている私としては、反対側から猛スピードで走る人に刺激され、「よーし俺も!」などという気分になるわけもなく、ちょっと遅めのペースで「余裕を持ってワッカを走る」ことを見据えて進んでいきます。

 

この区間のスライドは、まだ余裕がある段階で、すれ違う知り合いランナーに元気を分けてもらいましたね。

サロマ序盤のハイライト区間だと思います。

 

20㎞手前で折り返し、来た道を一旦戻ります。

 

《20~30㎞》 3:17:05(ラップタイム1:06:32)

 

20㎞で待ちに待った給食が出てきましたね。

何を取ろうかあんまり考えていなかったのですが、パッと目についたチョコをゲットします。

 

www.yurakuseika.co.jp

 

チョコは、あのブラックサンダーと同じメーカーから出ている「ビッグサンダー」という奴。

以前はコンビニやスーパーでよく見かけたんだが、最近、全然店頭で見なくなったな。

今はいったいどこで売ってんだろか?

個人的にはブラックサンダーよりも、こっちの方が好きなんだがな。

ココアクッキーにコーディングされたチョコが、大変おいしゅうございました。

以後、給食エイドでは狂ったようにビッグサンダーばっかり食ってました。

 

イカ姿で走るチャーリーさんとすれ違い、コースは湖畔から外れ、国道238号方面へと進んでいきます。

序盤は体力温存で「心拍数130キープ」を守って走っていましたが、かえってスロー過ぎてじれったく感じるときもありました。

HOKAのカーボンX2は、キロ6分半で走るにはオーバースペックだったかな。

超ウルトラキャノンボールのときと同様、クリフトン8で十分だったかもしれん。

 

《30~40㎞》 4:22:46(ラップタイム1:05:41)

 

この辺りから「かぶり水エイド」が現れるようになりました。

日はすっかり高くなり、まだ9時前だと言うのに、気温が高くなってきましたな。

ただ、私はかぶり水は「麻薬」と同じもので、「一度かぶったら癖になってやめられなくなる。かぶり水で無駄に時間をロスするわけにはいかない。」と、ワッカに入るまで「かぶり水封印」の戦法を取ることにしました。

 

今思えば、記録狙いしているわけじゃないから、全くやせ我慢する必要なんてなかったわけなんだがな。

自分では冷静なつもりだったが、実はすでにこの段階で、暑さで頭がおかしくなっていたんだろうなあ。

 

ペースは相変わらず「キロ6分半」を機械のように刻んでいきます。

時計も見ていないのに、よくこれだけ正確にペース刻めるなあと、我ながら気持ち悪く思いました。

心拍数見ながらのペース管理は、一定ペースで走れるという意味では、結構有効なのかもしれない。

 

国道に入ってから、交通規制の入っていない歩道のない道を走るのがちょっとストレスに感じましたが、芭路の集落では、地元生徒さんの吹奏楽の応援に元気づけられました。

ラソン大会の吹奏楽応援って、なんであんなに元気出るんだろうね?

日曜の朝早く、生徒さんとしてはゆっくり休んでいたいだろうに、我々ランナーのために頭の下がる思いです。

 

《40~50㎞》 5:26:36(ラップ1:03:50)

 

この辺りから、バテたランナーが目につきましたね。

歩いているランナーを交わしているうちに、気持ちペースが上がってきました。

最初130キープを順守していた心拍数が、140ぐらいに上がってきたが、スタミナ的にはまだまだ余裕があるので、ちょっとペースを上げてもいいだろう。

 

42.195㎞地点通過。

通過タイムは4時間36分49秒。

まあ、いいペースでしょう。

70㎞ぐらいまでは、このペースで淡々と進んでいけるのではないかと、このときは思っていました。

 

フルを過ぎてからもペースが落ちることはなく、48㎞ぐらいの上りで一気にガーっとランナーを抜かし、「よし、後半勝負だ!」とテンションがマックスに上がっていきましたね。

 

50㎞通過タイムが、5時間26分36秒。

目標としていた5時間半にほぼ近いタイムで、ここまでは理想通りのパーフェクトな展開だと思っていました。

 

(つづく)