みやすのんき先生の新刊「白熱!サブスリー教室」の中で紹介されていた本で、「なかなか面白そうな内容だなあ」と図書館で借りてみました。
スポーツ漫画に出てくるような「練習しない天才」に、我々凡人は憧れますが、現実の超一流の世界では「練習しない天才」など存在せず、結果を残した人間は人一倍の努力をしているというデータが示されている、まあ当たり前と言えば当たり前の内容の本です。
ただ、努力と言っても、闇雲に何も考えずに時間をかければいいわけではなく、「正しい努力」が必要であるという、これまた当たり前のことですね。
概して「天才」と言われる人は「何もしないでも能力が備わっている」というわけではく、「正しい努力を行い、必要な能力を身につける方法を知っている」人のことを言うのでしょう。
では、「正しい努力」のためには何が必要なのか。
「3つのF」が重要であると、筆者は示しています。
1.Focus(集中)
2.Feedback(振り返り)
3.Fix(修正)
恐らく、努力の量の割には結果が出ない人は、特に2と3の要素が欠けているのだと思います。
受験勉強で言えば、模試はたくさん受けるが、復習を全くせずに同じミスを何度も繰り返すようなものです。
マラソンの練習、特にポイント練習は「設定ペースと距離をこなすことができればヤッター!できなかったらショボーン」で終わらせてはいけなく、「なぜダメだったのか。次はどういう練習をして、どう修正していけばいいのか」ということを洗い出すためにあるのだと思います。
もちろんこのことは、マラソン以外の他の分野にも言えることでしょう。
「気づきと修正を鬼のように繰り返す」ことが、物事の上達への最大のポイントであると、私は思います。
スランプのときは、頭の中を同じことがぐるぐると繰り返し、「俺は才能がない!もうダメだ!」と全てを投げ出したくなってきますが、ちょっと視点をずらして、自分の欠点に気づけるか?そして、その解決方法を考え出し行動できるかが鍵になるんだなあと、「投げ出し癖」のある自分自身への戒めのために書いておきます。
北海道は赤平市にある「植松電機」の社長、植松努さんが講演会で言っているように
「どーせ無理」という言葉に出会ったら、「だったらこうしてみたら?」とやり方を変えてみる
そんな視点が大事なのではないでしょうか。
自分の才能に蓋をせず、色々な角度から自分のよいところ悪いところを見つめ直し、今よりもうちょっとマシな人間になるように努力していきたいと思います。
さようなら。