先日、図書館から借りた「運動のトリセツ」。
本の要旨をかいつまんで説明すると、「人間の身体の使い方には4つのタイプがあり、そのタイプによって、動かしやすい部分と動かしにくい部分がある」とのこと。
例えば、膝の動きが苦手なタイプに、「もっと膝を使って!」とアドバイスしても、それは逆効果で、膝ではなく、骨盤を意識させるようにした方が動きが良くなるとのことである。
4分類の細かいことについての説明は本に譲ることにして、4つのタイプに合った「走り方」をまとめると、以下のようになる。
・A1タイプ…みぞおち(前側)を膝(前側)に乗せ、前側から引っ張られるイメージ
・A2タイプ…みぞおち(後ろ側)を膝(後ろ側)に乗せ、背中側から押されるイメージ
・B1タイプ…首の付け根(後ろ側)を股関節(後ろ側)に乗せ、背中側から押されるイメージ
・B2タイプ…首の付け根(前側)を股関節(前側)に乗せ、前側から引っ張られるイメージ
本の中のチェックリストで、簡単に自分の動きをチェックしたところ、どうやら私は「A1タイプ」に分類されるようで、身体の「前側」を意識した方がうまく走れるようだ。
そういや、とあるマラソン教本に「肘を後ろに引け」と書いてあったんで、そうしてみたところ、身体の動きがバラバラになり、全然上手く走れなかったもんな。
私は「後ろに身体を感じる」のが、下手くそなタイプなのだろう。
例によって絵心がなくてあれですが、走りのイメージを図示すると、以下のようになります。
ポイントは3つ。
1.みぞおちの前側と膝の前側が、体軸に対して一直線上にあることを意識する
(膝をお腹より前に出さない)
2.そうすることによって、必然的に、着地地点は膝よりも後ろ側になる
(今までよりも、後ろ気味の着地を意識)
3.みぞおちの辺りから身体が前に引っ張られる感じ。
(お腹に貼り付いてる「ど根性ガエルのぴょん吉」が、胴体を前に引っ張っている感じをイメージするとよい。若い人は、ど根性ガエルなんて知らんか)
ここ3日ぐらい「膝とみぞおち」に意識をおいて走ってみましたが、感想としては
・脚回しが楽である
・膝の力がうまく抜けると、「バババ」と勝手に進んでいく
・ウルトラマラソンの終盤でこの走り方ができれば、極端なペースダウンはしなさそう
・フルマラソンのスピードで、この走り方が通用するかは未知数(まだキロ5分半ぐらいのスピードでしか試していない)
ってな感じです。
ただ、みやすのんき先生の本に書かれているように
「長距離走は意外と簡単に意識を変えるだけですんなり速く走れるようになれることも多いのです。冗長性ゆえに走動作の改良も簡単に入れやすいのです。しかしすんなり変えられるぶん、抜けるのも早い」
とのことですので、今日書いてきた「走り方の意識」が本当に自分に合うものかどうか、もう少し時間をかけて検討する必要があります。
「すぐに役に立つものはすぐに役に立たなくなる」ということを肝に銘じていきましょう。
しばらくは「架空のぴょん吉」がお腹に存在しているものとして、走り以外の面でも、根性根性ど根性で、前に引っ張られる人生を送っていきたいと思います。
全然関係ないが、俺も気づけば「教師生活25年」の「町田先生」と同じぐらいの年になるんだなあと、しみじみ。
「ワシは心身ともに町田先生よりは若い!つーか、町田先生、25年の教師生活の割には老けすぎ」とは心の中で思っていますがな。
というか、町田先生って、実際のところ何歳なんだろう?
誰か知っている人がいたら教えて下さい。
さようなら。