「夏靴」
私は北海道以外のところに住んだことがないからよくわからんが、多分「夏靴」なんて単語を使うのは北海道民ぐらいだろう。
雪のない季節に履いていた靴を雪道で履くと、防水性や保温性や安定性にかなり問題が生じるので、北海道民は雪のない季節に履く「夏靴」と、雪の季節に履く「冬靴」を持つのがスタンダートである。
でもってそれはランニングシューズにも当てはまる。
道民ランナーの多数は、雪の季節には冬道専用のシューズを履いて走るのである。
冬用ランニングシューズは、暖かいし、防水性もいいし、滑らないしでいいのではあるが、重かったり、デザインがクソダサかったり、選択肢がほとんどないので他の人とかぶりまくりだったりするなどの難点がある。
道民ランナーは、冬の間に雪道を走りながら夢を見る。
「ああ、雪がなくて、夏用の軽いシューズだったら、もっと楽しいだろうになあ」と。
さてさて、話は変わって本日の釧路。
札幌など大雪に悩まされている地域の皆様に申し訳なく思うぐらい、素晴らしく晴れ上がった朝でした。
その分、路面はスケートリンク状ですが、雪で道が塞がれるよりは200000000倍マシってものだ。
んで、先週走った運動公園の様子をチェックしてみると。
除雪完璧!完全優勝!!!
ということで、一旦帰宅して、「夏靴」に履き替えて、改めて運動公園に向かったのでありました。
NIKEの「ライバルフライ2」を使用します。
あー、軽い。
スキーやる人にしか伝わらない例えであれだが、スキー場でスキー靴から普通の靴に履き替えたときのような爽快感。
いや、さすがにそれは言い過ぎか。
では、走り出しましょう。
キロ5分半ぐらいでいいかなあと、ゆるりとスタート。
う、なんじゃこりゃ。
快適だ。快適過ぎる。
夏靴でアスファルトの上を走るというのは、こんなにも楽チンなものなのか。
あまりの快適さにニタニタしながら、自然とスピードが上がっていきます。
時計はほとんど見ることはなく、体感で7〜8割ぐらいの力で走っていましたが、思ったよりもスピードが出ていて自分でもびっくり。
冬の間、地道にジムで筋トレをしていた効果が出てきたのでしょうか。
腕振りの際、背中周りが使えて、力を抜きつつも大きなフォームで走れるようになった気がします。
2ヶ月ぶりの「夏靴」ランは、よい感じのビルドアップで仕上げることができました。
尚、走るところは完璧に除雪がなされていましたが、駐車場の除雪はイマイチで、スタックしている車もありました。
あと2週間ぐらいは雪景色が続くのかねえ。
憂鬱だねえ。
雪はランナーにとっては大きな障害であることは間違いないが、その分、夏靴になったときの喜びの大きさは、雪のない地域のランナーとは比較にならないのである。
「夏靴」の喜びを5倍味わえる環境に感謝しよう。
さようなら。