土曜の午後。
特にこれと言ってやることもないので、目的もなくふらふらとスポーツDEPOへ。
ランニングシューズはすでに持ちすぎるぐらい持っているのだが、NewBalanceの「FUELCELL PRISM」が気になっていたので、どんなものかと興味本位で足を入れてみることにしました。
ふむふむ、足幅はDとなっているが、2Eサイズの私の足でもそんなに幅のキツさは感じない。
前足部がこんもりしていて、NIKEのズームフライっぽいような感触。
「これで値引きされて1万円しないんならありと言えばありかもしれんなあ」と思ったところで、店員氏に話しかけられる。
正直、全くシューズを買う気はなかったのだが、完全無視するのも人としてよろしくないので、「練習用のシューズを探している。普段はNIKEを使ってるけど、もうちょいコスパのいいものでNewBalanceはどうかと思っていた」と応えた。
すると店員氏は「NewBalanceもいいですけど、10kmとかの短い距離に適していて、フルだとキツイですよ。HOKAかonのシューズはいかがですか?今なら30%オフで、FUELCELLと大して価格も変わりませんよ」とセールストークを仕掛けてきた。
うーん、ワシ、フルマラソンを走るとは一言も言ってないのだが、見た目で「この人はフルを走るに違いない」と判断されたのだろうか?
売り場のすみっこにあるNewBalanceよりも、目立つところにあるHOKAかonを売りたいんだなあという大人の事情が見え隠れするが、実際問題、フルマラソンを走る私だし、どーせ暇だし、ここはHOKAやonを試してみるのも悪くないだろう。
まず出されたのがHOKAのリンコンというシューズ。
私に適したサイズが品切れだったので、ワンサイズ大きいものを履いてみたが、幅がちょっと狭いのもあってフィット感は悪くない。
HOKAのシューズと言えば「マシュマロ」と形容されるぐらいの「ふかふか厚底」がウリなのだが、鈍感な私の足裏は「そんなにNIKEの厚底とは変わらないような」という第一印象を持った。
普通のショップなら、ちょっと試し履きして、軽く歩いておしまいって感じだが、スポーツDEPOではトレッドミルで実際に走らせてもらえるというサービスがあった。
これはせっかくだから走らせてもらおうかと。
時速8kmでテケテケと走ります。
うむ、走るとわかるな。これは柔らかい。
トレッドミルで実際に走ったのは正味1分であったが、確信した。
「これなら100kmでも走れる」と。
うむ、さすがはウルトラに強いと言われるHOKAONEONEである。
でもって、トレッドミルから降りると、店員氏に「走り慣れてますね」「いいフォームですね」などと、私をおだててシューズを買わせようとする気満々なのが見て取れるのだが、ここは何事もなかったように、今度はonのシューズを試してみることにします。
onのシューズはネーミングがみんな同じような感じで、どれがどれなのかはっきりわからないのだが、多分私が履いたのは「Cloudflow」と「Cloudflyer」の2つでよかったような気がする。
はっきり言って、私の足ではどっちがどっちだかわからんってぐらい、この2つのシューズには差がなかったのであるが、ひとつ言えることはどちらも抜群のフィット感であったということ。
履いた瞬間に、足が「これだよ!これ!」と喜んでいるような気がした。
しかし、「これは期待大だな」と思って、トレッドミルで走ってみると、「あれ、意外としっくり来ない」と感想が180度変わってしまった。
HOKAのシューズを履いた後だったから余計そう感じたのかもしれないが、「なんか固いな」と。
でもって、NIKEのドロップの高い厚底シューズに慣れていたせいもあったのか、着地がバタン、バタンと、足裏全体にかかって落ち着かない感じ。
onフリークの皆様には申し訳ありませんが、「普段使いのスニーカーとしてはonはありだけど、ランニングシューズとしてはなしかな」と。
足入れの段階と、実際に走ってみた感じでは、全然印象が違うなあ。
やっぱ、実際に走らないとランニングシューズの評価はできんなあと思った、今回の体験でありました。
まあ、1分ぐらいトレッドミルで走ったところで、正直何もわからんのだろうが、こういうものはカタログスペックよりも実際のフィーリングの方が重要なのだ。
多分。
ということで、まとめ。
・スポーツDEPOはシューズ試着でトレッドミルで走らせてくれるのでよい。
・HOKAのリンコンは足を入れたときは重い感じがするが、実際に走ると軽く、かつ柔らかい。
・onはフィット感は抜群だったが、走ると固くぎこちなく感じる。
んなわけで、今のシューズがへたったら、ウルトラ用にHOKAのシューズをひょっとしたら買うかもしれません。
尚、これはあくまで一素人ランナーのテキトーなインプレですので、あんまり鵜呑みにしないでください。
さようなら。