「道マラロス」の中、その前の週のビホロの記憶がどんどん失われています。
完全に忘却のかなたに去っていく前に、自分への備忘録的にビホロについてまとめていきましょう。
釧路~美幌の距離は130㎞ぐらい。
前日受付と競技説明会参加が必須のため、土曜日に出発します。
ルートは阿寒湖経由と美幌峠経由の2つがあるのですが、せっかく美幌に行くんですから、美空ひばりの唄にもあった美幌峠経由で行くのが筋というものでしょう。
美幌峠から見下ろす屈斜路湖は、何回見てもいいですね。
晴れているときは本当に最高です。
受付&車検完了。
土曜の美幌は日が燦々と照っていて暑かったですな。
このときは、まさか翌日に雨が降るなどは1㎜も思わず。
明日は本気の姿を見せて、サロマで到達することのできなかった「栄光のゴールライン」に、どんなことをしてでもたどり着きたいものです。
16時半より、会場に隣接しているスポーツセンターで、競技説明会&開会式。
ゲストは平昌オリンピックの金メダリストである、スピードスケートの高木菜那さんでした。
高木さんは思ったよりも小柄で、かつパワフルな方でした。
開会式後の抽選会で、びっくりドンキーに出てくるようなプレートを一回り小さくしたような木のお皿をゲット。
ビホロの抽選会は、4回参加のうち、3回何かが当たっているというクジ運のいい私です。
というか、このお皿もらうのこれが2回目だったりする。
抽選会が終わり、宿泊先の30㎞ぐらい離れた網走へ。
どーせ寝るだけということで、2000円の安宿にしました。
当然クーラーなどあるわけがなく、宿選び失敗したかと思ったが、扇風機があってよかった。
チェックインとほぼ同時に泥のように眠り、4時半起床でとっとと網走を出発します。
さようなら網走。
途中、コンビニで朝食を調達し、バイクのセッティングや釧路からの参加者の方と談笑しているうちにスタート時間が近づいてきました。
前は7時スタートだったのに、30分遅くなって7時半になったのだよな。
理由はわからんが、本格的に暑くなる前に第二ランをとっとと終わらせたかったので、7時スタートの方がよかったなあ。
ゲストの高木菜那さんの号砲と共に、定刻より約2分遅れでスタート。
前日の予報とは裏腹に、早くもポツポツと雨が降り出し、波乱の幕開けになりそうな予感。
《第一ラン 49:41 59位/121人中》
今回のシューズはヴェイパー様ではなく、丈夫さがとりえのASICSライトレーサー4。
まだ、故障明けで万全の状態でないということで、カーボンプレートの入っていない薄底シューズで地脚の養成を行おうという方針です。
最初競技場のトラックを一周した後、思いっきり坂を下り市街地へ。
あんまりスピードが乗らず、今日は調子よくないなあと思い、自重モードで淡々と進みます。
時計は一切見ないで、「気持ちよく走る」ことを心がけていました。
にしても、朝も早くから天気も良くないのに、市街地で温かい応援を下さる美幌町民の皆様には頭が下がります。
3㎞ぐらいで坂を上り競技場にいったん戻って、また下ります。
雨脚はどんどん強くなっていきましたね。
水たまりに足を突っ込まないようにしながらスタコラ進み、最後の競技場への上りもあんまり頑張らないようにして、第一ランフィニッシュ。
大時計見ると49分台で、ちょっと流しすぎたかなあと。
まあ、でもバイクでガンガン抜かされることを考えると、第一ランはこんくらいでいいです。
《バイク 2:54:55 85位/121人中》
バイクパートに入ります。
私はビンディングシューズなる高級なものは持ってませんので、そのまま「ランシューズ+フラットペダル」スタイルで、バイクに乗り込みます。
シューズの履き替えないんだから、もっとトランジッション時間がかからんはずなのだが、なぜか3分ぐらいかかってますね。
雨は本降りになってきました。
スリップによる落車が怖いんで、最初の下りを慎重にそろそろと進みます。
予想通りガンガン抜かされるが気にしない。
最初に書いた通り、今回は時計は一切見ず、しかもバイクにはサイコンすらつけてないので、自分がどんくらいのスピードで走っているのかわからず。
体感で「気持ちいいよりちょっとキツイ」ぐらいの強度で進みます。
軽量級ゆえ、上りはそんなに苦にならないのだが、下り平地は全然ダメですな。
脚力もあるが、前傾姿勢が深く取れていなく、空気抵抗が大きいのも影響してるんだろうなあ。
TTバーつけたらちょっとは変わるかなあと、ビホロに出るたびに思うのだが、年に一回のレースのためにそこまでの投資をしなくてもいいかと思ったりして。
雨が降って、路面コンディションはアレだったが、涼しいコンディションだったのはよかったですね。
途中、給水所のお世話になることもなく、500mlのボトルの水を半分ぐらい残した状態でバイクパートを終えました。
この時点で消耗度は6割ぐらい。
第二ランに向けて、十分エネルギーは残しています。
《第二ラン 48:56 13位/121人中》
さて、ようやく得意の第二ランに入ります。
気がつけば、雨はやんでいましたね。
「バイクで抜かされた分、抜き返すでぇ!」と気合を入れて、最初の下りをのっしのっしと進んでいきます。
いつもは下りが終わって1㎞過ぎぐらいのところで、すでにゾンビ化して歩いているランナーがそこそこいるのだが、今回は涼しかったこともあり、歩いている人はほとんどいなかったですな。
キロ5分を切るペースで快調に進み、ずんどこランナーを抜かしていきます。
自分としては、第一ランよりも出力は出ていないと思っていたのですが、結果的に第二ランの方が第一ランよりもタイムがよかったんで、やっぱ私は典型的な「スタミナタイプ」のランナーなんだなあと。
レース終盤になって、ようやく調子が上がってきたなあと思いながら、最後の競技場の坂を勢いよく上がっていきます。
参加者名簿とゼッケンをチェックしながら、名前を呼んで応援してくださる方には本当に頭が下がります。
ただ「頑張れ!」と言われるよりも、自分向けに「頑張れ!」と言われる方が、「よーし、もう少し頑張ろう!」という気持ちになれるわけで。
競技場に入り「最後の花道」を走ります。
会場MCの方に「サロマでDNFした分、ビホロではしっかり100㎞自分の脚で進みます」と、自分向けのメッセージを読んでもらい、ちょっとジーンと自分自身に酔いしれながらゴール!
結局、4時間33分32秒と、タイムを意識しなかった割には、今までとあんまり変わらんタイムでしたね。
《まとめ》
5年前に参加したときは、「正直飽きたかなあ」と思ったデュアスロンでしたが、なんのなんの、今回もしっかり楽しませていただきました。
規模は小さいながらも、ホスピタリティあふれる運営が素晴らしいですね。
「美幌町制100周年」を記念された今大会、レース後は「野菜詰め放題サービス」があり、ニンジンと玉ねぎを大量に持ち帰り、毎日ニンジンと玉ねぎを食べ続けている今日この頃です。
実現は難しいのでしょうが、是非「40回大会」では「200㎞デュアスロン」として「第一ラン8㎞、バイク150㎞、第二ラン42㎞」というロングの部が開催されると、第二ラン大好きの私にとっては嬉しいのですがね。
これを読んだ美幌の偉い方がいらっしゃいましたら、是非是非ご検討してくださればと思います。
「日本初のロングデュアスロン」ってのも面白いのではないでしょうか。
ビホロに限らず地方のスポーツイベントは、都市部のイベントに比べスタッフ確保など色々厳しい面がありますが、この大会が末永く続きますように。
大会関係者の皆様、ありがとうございました。
さようなら。