ゴシラン

走ることについて語ります

2022 11/20〜11/26 ランニング週記

近くに大会も何もなく、これと言ってネタのない11月の第4週を振り返っていきましょう。

こういうモチベーションを保ちにくいときのの振り返りが、長い目で見ると重要なのです。

知らんけど。

 

 

週間走行距離は89km。

月曜日はインフルエンザワクチン接種のため完全休足。

30kmのロング走や、スピード練習も入れられて、量・質共にまあまあだったんではないでしょうか。

大事なのは、このくらいの無理のない範囲のトレーニングを、日々継続させることなのです。

多分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は天気が良くて、気温も高く、絶好のロング走日和だったんだが、風速15m/sクラスの暴風に負けました。

雨ニモマケズ風ニモマケズ」の宮沢賢治の境地に達するには、10回ぐらい生まれ変わらないと無理そうです。

あと、11月になると北海道では水道管凍結の関係で、公園の公衆トイレが使えなくなるのは痛いですな。

これからの季節は、コンビニのあるコース取りは必須だなと。

 

話は変わって、ちょっと面白いと思った本。

 

四股鍛錬で作る達人

四股鍛錬で作る達人

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日々ランニングにおける「合理的な身体の使い方」を考えているワタクシ。

意外と相撲の「四股」にそのヒントが隠されているのではないかと。

 

本文中で印象に残ったのは、「69連勝」という大記録を残した伝説の横綱双葉山」が、意外と非力だったこと。

腕相撲をやらせたら双葉山よりも強い力士は数知れなかったが、相撲を取らせると誰にも負けなかった。

『腕の力』ではなくて『相撲力』で勝負していた力士なのです。

そして、『相撲力』を鍛えるには、個々の筋肉を鍛える「筋トレ」よりも、「四股」などの昔ながらのトレーニングが優れているのかもしれないということです。

 

相撲でもランニングでも、個々のパーツを鍛えれば、それだけ全体として強くなれると思われるかもしれませんが、大事なのは、そのパーツをつなぐ「バランス」です。

そして、そのバランスはフィジカル的なものだけではなく、「心」や「気」も一体となる必要があります。

フルマラソンの30km以降で粘れなくなった経験のある方は、「心」や「気」の重要性が理解できるのではないかと思います。

不思議なことに「心」がダメだと思ったら、身体も連動して、もっとダメになっていき、粘ることができなくなります。

 

単に股関節周りを鍛えるだけだったら、スポーツ科学が進んだ現在、筋トレをやった方が手っ取り早いでしょう。

しかし、この本の筆者「元・一ノ矢」の松田さんによると、「四股には筋トレにはない『心気体』を一致させる効果」があるのではないかとのこと。

まあ、科学が進歩して、こういう「エビデンスのない」ものに頼るのは時代遅れであるという風潮がありますが、意外と市民ランナーのブログを見てみると、科学的であるとされる「ダニエルズ理論」の数字にとらわれず、自分の練習メニューに自信を持って取り組んでいるランナーの方が結果を出しているのではないかと思います。

フルマラソンでは、相撲同様、科学だけでは測ることのできない「心」や「気」の領域があるのではないでしょうか。

 

私の好きな言葉に「すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる」という言葉があります。

ついつい私も含め、市民ランナーは「すぐに役に立つ」情報を求めたくなりますが、四股のような走ることと一見関係ないことに、実は「怪我せず長く走るため」のヒントが隠されているのかもしれません。

知らんけど。

 

そういや、私の尊敬するあの仮装ランナーも「元相撲部」だったなあ。

 

さようなら。