ゴシラン

走ることについて語ります

西別岳と摩周岳とアブ襲来(その1)

ちょっと時はさかのぼって、7月31日(土)。

道東にある初心者向けの低山「西別岳」と「摩周岳」に、トレランスタイルで登ってきました。

 

4時前に釧路を出て、途中迷いながらも西別岳登山口に6時頃到着。

麓は霧がかかっていて、気温が高く、もあっとした空気です。

それ以上に、車を取り囲むアブの大群が凄まじく、このまま車から一歩も外に出ないで、そのまま引き返そうかしらんと思ったぐらいでした。

 

車の中で虫除けスプレーを全身にかけまくり、意を決して車の外に出ます。

虫除けスプレーをかけてもアブは全身にまとわりつき、写真も何も撮る余裕もなく、とっとと登頂を開始することにします。

 

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600m走って、うぐいす谷到達。

こっからは少し勾配が急になってくるので、歩きに切り替えますが、のたのた歩いているとアブがまとわりついてくるので、スタスタと早歩きで上っていきます。

 

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登山道はバッチリ整備されていて、ものすごく歩きやすかったです。

 

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さてさて、うぐいす谷から300mぐらい進んだところで、西別岳最大の難関「がまん坂」に入ります。

霧で上の方が見えませんが、こっから急勾配の直登が始まります。

キツイにはキツイが、それ以上にアブの存在に気を取られていたので、太腿に手をつきながらのっしのっしと上っていきます。

トレランレースにあるスキー場の直登のよい練習になりますね。

 

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10分ぐらいでがまん坂は終わります。

ここまで来れば、そんなにきつい上りはないので一安心と言ったところでしょう。

 

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まだ、少し靄ってますが、日が出てきて、花が見られるようになってきましたね。

 

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振り返ると、良い感じで雲海が広がっています。

なんかこういう風景見ると、自分が飛行機に乗っているような気がするね。

 

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完全に晴れて、上の方がバッチリ見えるようになってきました。

ずんどこ進んでいきましょう。

 

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リスケ山との分岐です。

リスケ山まで70mしかないという標識を信じて、ついでなんで、まずはリスケ山の山頂を目指しましょう。

 

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リスケ山山頂。

ここまで約35分。

雲海は雲海でいいんだが、摩周湖が見えないのはちょっと残念だね。

まあ、後で摩周岳も行くんで、そのときじっくり見ればいいか。

 

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さて、改めて西別岳を目指しましょう。

稜線がバッチリ見えていいですな。

こっからは走れる環境です。

 

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ああ、こういう道を走るのは楽しいねえ。

トレランど素人の私が言うのもなんだが、こういう道を走れるのがトレラン冥利に尽きると言うものよ。

 

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ああ、いいわ、これ。

人のいない登山道を自由に走れる喜びよ。

 

途中、下山中の爽やかなトレイルランナーに道を譲ってもらいながら、山頂へと駆けて行きます。

この辺りになると、アブもそんなに気にならなくなりますな。

 

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50分弱で西別岳山頂到達。

標高799mという表示を見ると、あと1mどうにかならなかったものなのだろうかと思ってしまう。

昔、大相撲の舞の海が、新弟子検査の規定に合格するために、頭にシリコンを詰め込んで身長を高くしたなんてエピソードもあったことだし、西別岳も山頂に岩か何かを埋め込んで800mにしてあげてもよかったのではないかと、どうでもいいことを思ったのでありました。

きっとこういうことを思うのは、私の身長が169cmであるからに違いない。

(自分の身長を人に言うときは、170cmと言っているがな)

 

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おやつの塩羊羹を食べながら、しばし山頂でたたずみます。

遠くには斜里岳や、雄阿寒、雌阿寒の山も見え、お手軽に登れる山の割には景観がいいですな。

まずは本日の第一目的を達成したわけです。

 

さて、こっから縦走で摩周岳を目指すことにしていきましょう。

 

(つづく)