ゴシラン

走ることについて語ります

厚床駅〜納沙布岬〜根室駅80kmポタ(その2)

gossy54200.hatenablog.com

 

4月3日(土)、午前7時23分。

気温5度とクソ寒い中、根室市厚床から根室市街に向けて自転車を漕ぎ出す私なのであった。

 

駅前のメインストリートを右に曲がって、国道44号線に入ります。

国道沿いにはセブンイレブンセイコーマートがあって、駅前の閑散さの割には栄えている集落のようですね。

北海道の郡部において、コンビニのある無しは、生活を支える生命線なのである。

 

風は南南西から約5m/sと、追い風基調で快適に進みます。

16インチの折りたたみ自転車で、時速20kmも出れば十分でしょう。

 

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根室と言えば、カニなどの海産物が有名で「港町」というイメージがありますが、厚床の方まで行くと牧草地が広がる酪農地帯になります。

こういう牧草ロールを使ったメッセージを見ていると、別海町パイロットマラソンを思い出しますな。

 

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パイロットマラソンは、ほとんどが民家のない牧草地帯を走るので、沿道の応援が寂しい分、上の写真のように牧草ロールを使ってランナーを応援するのであった。

去年は中止になったパイロットマラソンであったが、今年は無事に開催されるといいですな。

例年10月の第一日曜日に開催され、コースはほぼフラットで、道内のフルマラソン陸連公認大会の中では最も記録の出しやすい大会だと思います。

 

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牛さん、おはようございます。

牧場の香りがかぐわしい厚床のサイクリングであった。

 

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8時20分、15kmほど走って「道の駅44スワンねむろ」到着。

 

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道の駅は風蓮湖のほとりにあり、オオハクチョウが数羽、羽を休めていました。

もうしばらくすると、繁殖地のシベリアへと旅立つのですな。

 

さようなら、道の駅。

さようなら、オオハクチョウ

ここは今日の目的地ではないので、トイレをすませたら、可及的速やかに立ち去るのだ。

 

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更に東に進み、温根沼(おんねとう)大橋を渡ります。

この橋を渡ると「ああ、根室に来たんだなあ。思えば遠くに来たものだ」という気分になりますね。

 

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温根沼にもオオハクチョウがワラワラといましたね。

せっかくなんでオオハクチョウをじっくり観察したい気持ちもあったが、おっさんは先を急ぐのであった。

さようなら、オオハクチョウ

シベリアの地でも元気にやってくれ。

 

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温根沼大橋を過ぎると、ディープな根室の世界が待っています。

こんな標識を見ると、「ここは日本なのか?」って気分になりますね。

根室はロシアとの国境の街なのである。

ちなみに学生時代第二外国語でロシア語を選択した私が、写真の看板を解説すると、上から

納沙布岬」「根室市街」「花咲港」「西和田」

を意味しているようです。

多分。

 

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私が知らないうちに、根室にも立派な自動車専用道路ができたのね。

将来的には札幌からの高速道路もここまでつながるのだろうか。

まあ、つながったころには間違いなく私は生きてはいないがな。

自転車の私はおとなしく左に曲がりましょう。

 

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9時20分、30kmほど走って、コンビニエンスストア「タイエー」到着。

今やすっかり衰退してしまったスーパー「ダイエー」とは全く関係がない。

 

「タイエー」は根室市内だけに展開しているコンビニで、函館のコンビニ「ハセガワストア」と提携関係にある。

こっからちょっとローカルネタになって申し訳ないが、「ハセガワストア」では店内で調理されてから出される「やきとり弁当」が有名である。

なんと、この函館から600km以上離れた根室の地でも、ハセガワストア同様のやきとり弁当を食べることができるのであった。

 

店内に入ると、コンビニには似つかわしくないやきとり臭がただよう。

レジカウンターの横で、店員がやきとりを焼いている姿は、従来のコンビニ観をぶち壊すぐらいのインパクトがあります。

 

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やきとり弁当(小)450円を購入。

店内にはイートインスペースがあるので、そこで食べることにします。

 

いただきます。

うむ、十勝ワインを使ったタレに豚バラがよくからみ、うまい。

ご飯も熱々で、一面に敷かれた海苔もいい仕事をしている。

寒い中、外で活動してきただけあって、弁当の温かさが身に染みる。

ああ、これだよ、これ。

朝っぱらから見知らぬ土地で、その土地特有のB級グルメを味わう贅沢。

気分は孤独のグルメ井之頭五郎なのであった。

こういうのが僕にはお似合いなんですよ。

 

ごちそうさまでした。

朝から何も食わずに、ここまで30km自転車を漕いでやってきた甲斐があったというものだ。

根室まで行ったからには、セブンイレブンセイコーマートなど使っている場合ではない。

根室に行ったら、とりあえずタイエーに行け!タイエーに」と、私は声を大にして言いたい。

 

タイエーのやきとり弁当でエネルギーを蓄え、私は本土最東端の地「納沙布岬」へと自転車を走らせるのであった。

 

(つづく)