根室市内に展開するコンビニエンスストア「タイエー」で、やきとり弁当を満喫し、納沙布岬へと向かう私なのであった。
30kmを過ぎても追い風基調で、快適なサイクリングが続きますね。
根室市街に入り、道道35号線「根室半島線」をぐるっと一周することにしましょう。
こっから先は去年の6月もランニングで走った道なので、特に目新しいと感じることもなく淡々と進みます。
違いと言えば、去年は最高気温28度とやたら暑い中走ったのに対して、この日は5度ぐらいと肌寒く、手袋2枚重ねにも関わらず、指先が凍えてやってられんかったことぐらいですかね。
雪が完全になくなったのはうれしいことだが、ランニングと違って、サイクリングは寒い中だと身体が暖まらず、苦行になってくる。
根室半島に入ると、風が強い地域からなのか高い木は姿を消し、2〜3kmごとに集落が現れる他は、原野の中をひた走る道になります。
今のところは追い風なんで、いくら風が強くても大丈夫。
というか、むしろ強風歓迎というところでしたね。
納沙布岬より3kmほど手前にある集落「珸瑤瑁(ごようまい)」に、「本土最東端の店」である「いたがき」があります。
このお店の特徴は、ここだけでしか買えない「本土最東端ガラナ」があるということです。
道外の方にとって「ガラナ」と言われてもピンと来ないと思いますが、平たく説明すると「甘ったるいコーラみたいなもん」と言ったところでしょうか。
いや、「ちょっと濃い目のドクターペッパー」と言った方が近いかな?
店内の品揃えは、閉店手前のコンビニレベルにスカスカでありましたが、「本土最東端ガラナ」だけがやたらたくさんあるという、チェーン系コンビニにはない、なかなかシュールな空気が漂う空間でした。
もし、納沙布岬に行くようなことがありましたら、ここでガラナの一本でも買ってあげてください。
尚、この150円の「本土最東端ガラナ」、セイコーマートで売っている100円のガラナとの違いはよくわかりませんでした。
まあ、こういうものは味云々ではなく、希少性を味わうものなのだ。
さようなら、「本土最東端の店」いたがき。
外は寒いんで、本当はホットドリンクを買いたかったんだが、ついつい勢いで冷たいガラナを買ってしまったよ。
わたしゃ、サイクリング時の補給は、ほとんどコンビニしか使わん人間なんだが、たまーにこういう個人商店使うのも味があっていいな。
また今度暑いときに、必ずガラナを買いに行くので、それまで店を閉めないでください。
11時23分、追い風パワーで特に苦労することもなく、本土最東端「納沙布岬」到着。
昔、学生時代に、ドライブで札幌から深夜の納沙布岬まで連れて行かれ、北方領土に向けて「島を返せ〜!!!」絶叫したことを思い出す。
もし、あんとき、暗闇の中にロシア人が紛れていたら、ボコボコにされていたことだろう。
「納沙布岬」と書かれた看板が3つぐらいあって、一体どの看板が「真の最東端」なのか、判断に迷うところである。
どれか一つに統一せんかと。
もうここに来るのも10回目ぐらいなので、特にこれと言って何を感じるものもなく。
観光客がちょぼちょぼと10人ぐらいいましたかね。
自転車乗りは、最北端の「宗谷岬」を目指す方は多いようですが、イマイチ最東端の納沙布岬は人気がないようだ。
人のいないところが好きな私にとっては、写真待ちの列ができる宗谷岬よりも、閑散とした納沙布岬の方が好きだけどな。
さて、納沙布岬に着いたところで、特にこれと言ってやることもないので、トイレに行って、さっさとオホーツク周りで根室市街に戻ることにしよう。
(つづく)