「長いなぁ」と思っていた「100㎞ウルトラマラソン」も、残すところ40㎞と、フル1本未満の距離となりました。
まあ、これからが「真の激坂コース」となり、我々を大いに苦しめるところなのだが、まずは何事もなく60㎞過ぎ去ったことを喜ぼう。
《60~80㎞》 2:08:24(トータルタイム 8:28:10 ラップタイム 6:25)
60㎞を過ぎても、坂はそこそこありますが、ここまでですっかり坂に対する感覚が麻痺したこともあり、この区間は「割合平ら」だった印象があります。
改めてコース図を見ると、その印象は間違っていたわけだが。
60.7㎞の「漁民研修センター」のエイドを過ぎた辺りから、50㎞の部のランナーさんにずんどこ抜かされていきます。
まだ10㎞ぐらいしか走っていなくて、フレッシュな脚のランナーさんは全然違いますな。
あまりの違いに、追っかけようなどと言う気持ちは、1㎜も湧いてきませんでした。
人間で例えれば、10代のピチピチの若者と、還暦過ぎの老人を比較するようなものだ。
ウルトラマラソンは人生の縮図なのである。
この辺りは、注意深く見れば、印象深い景色があったかもしれんが、なぜか写真は一枚も残っていない。
Googleストリートビューからのコピペでアレだが、強いて言えば66.6㎞エイドの「原の辻ガイダンス」の遺跡が印象に残ったかな(写真右)。
ここまで60㎞以上走っている身としては、遺跡などに見とれている余裕など、全くなかったわけですが。
69.9㎞エイド「幡鉾ため池」の応援には感動しましたね。
女子中学生の皆様が、ゼッケンのニックネームを見て、私のために応援歌を歌って熱烈に励まして下さります。
ウルトラマラソンでは、70㎞ぐらいが私にとって一番つらく感じるときなので、この大応援は本当にありがたかったです。
ここまでも十分に熱い応援を感じましたが、特に70㎞以降の応援は印象に残りましたね。
73.6㎞エイドの「安川建設」の皆様、山崎地区に入ってからの「恐竜コスプレ」での応援、そして、76.8㎞エイドの「山崎地区漁民センター」では、X(旧twitter)のフォロワー様が、応援プレートを用意してお待ちしておりました。
壱岐ウルトラ
— 江口 亨 (@RZMFBACiC3mhZ9v) 2023年10月21日
目指せ完走! pic.twitter.com/txDTrzpNKe
しかし、私はこの応援プレートを見逃すという失態_| ̄|○
非常に残念で申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、これはきっと「また壱岐の島に来い」という神様のメッセージと勝手に解釈することにします。
今度出たときは、江口様の応援プレートに見守られたいものですね。
エイドでは、私のTシャツを見て、「わざわざ釧路から来てくれたのか。ありがとう」と声をかけられることが多かったですが、なんのなんの。
こちらこそ、「北海道では味わえない、こんな素晴らしいところを走らせていただいてありがとう」という気持ちでいっぱいでした。
遠征ランは、知らない発見が多く、本当に楽しいですな。
コースは前年よりも坂成分こそ増えましたが、気温が20度以下と涼しく、極めて走りやすい条件だったのが救いです。
山崎地区の標高差にして50mぐらいのアップダウンを乗り越えて、80㎞地点に入ります。
さすがに脚は疲れてきたが、残りハーフ1本弱と考えれば、まだまだ動く!
80㎞通過地点で、コースアドバイサーさんが「ゴール予想タイム11時間」と声をかけてくださった瞬間に決めました。
このレース「絶っっっ対に11時間以内でゴールしてやろう」と。
こっからアップダウンはますます激しくなるが、20㎞を約2時間半で進むという簡単なお仕事です。
せっかく遠くまで来たんだから、最後ぐらいは、自分の限界を試してみようではないか!
ガーミンの記録はこんな感じです。
上り区間では、キロ7分台に落ちていますが、平地や下りならまだまだ行ける感じです。
残り20㎞、「北からの最後の本気」を出し尽くしていきましょう!!
(つづく)