ゴシラン

走ることについて語ります

野付半島からの近くて遠い16km

今日は釧路を離れ、別海町に行ってまいりました。

 

 

約4ヶ月前に「別海町パイロットマラソン」の舞台となった陸上競技場は、すっかり雪に埋もれています。

しかし、そんなことはどうでもいい。

本日の目的地は、競技場のある別海町市街地ではなく、そっから更に20km以上離れた「尾岱沼(おだいとう)」なのであります。

 

 

尾岱沼は、2月12日に開催される「別海アイスマラソン」の会場となるところです。

今日は、舞台となる野付湾の海がどんな状態になっているのかを下見するために、わざわざ往復で200km以上車を運転いたしました。

「海の上を走るマラソン」が売りの本大会ですが、ホントに走れる海なのかなと。

 

まあ、でも、ただドライブして会場下見するだけってのもつまらないので、「旅ラン」要素を入れることにしましょう。

 

 

道の駅「おだいとう」に車を停めて、そっから会場である「尾岱沼ふれあいキャンプ場」まで走っていくことにしましょう。

 

 

道の駅からは、天気のいい日は、北方領土の「国後島」を見ることができます。

そんなわけで、ここの道の駅は北方領土について色々学ぶことができますが、こういう高度で政治的なことを語るのは、このブログの趣旨にそぐわないので、感想は差し控えます。

 

 

道の駅の3階は展望台になっていて、多分、国後島も見ることができるんじゃないかと思うが、写真でははっきりしない。

望遠鏡使えば見えるのかな。

 

 

建物の外には、オホーツク海に向かって「島を返せ!」と叫んでいる銅像があります。

その名も「叫びの像」って、そのまんまのネーミングですな。

 

さて、道の駅に関する説明はこんなもんにして、とっとと走り出そう。

 

9時の気温はマイナス12度と、数字だけ見ればすげー寒く感じますが、風が弱いことと、日頃、マイナス二桁の中を走っていて寒さに対する耐性ができているので、そんなに寒くは感じませんでした。

というか、むしろ「暖かいな」と思うぐらい。

海沿いだから、もっとビュンビュン北風が吹いているイメージだったんだが、ちょっと拍子抜け。

 

 

右手にオホーツク海知床半島の山々を見ながら、しっかりと固まった圧雪路面を走ります。

アスファルトが見えているところもあって、走りやすかったですね。

 

 

道の駅から3kmぐらいで、尾岱沼市街に出ます。

尾岱沼の集落は、小中学校があって、「道民のコンビニ」セイコーマートもあって、そこそこ栄えていますね。

郡部の中でのセイコーマートの存在は、道民にとって「大きな命綱」です。

 

 

5kmぐらいで、水面と氷面の境界がはっきりと現れます。

へー、こんなにはっきり分かれてるんだ。

もっと段階を追って、徐々に氷の部分が増えてくるのかなあぐらいに思っていた。

 

 

会場である「尾岱沼ふれあいキャンプ場」に到着。

素朴な疑問だが、どうしてこういう地方の施設は、やたら「ふれあい」って言葉を使いたがるのだろうか。

 

 

沖の方は真っ白で、結構厚い氷が張っているようだが、岸の方の氷は海の水が透けている感じで、ホントにこんなとこ走れるのかなと。

これから約10日間の本格的な冷え込みに期待するしかないな。

 

尚、たまたまその場にいた地元民の方によると、キャンプ場の奥にある「チカ釣りスポット」では厚い氷が張っており、ひょっとしたら、そっちの方にコースが変更になるかもしれないとのこと。

今後の動向について、マメに公式サイトをチェックして、主催者の発表に注目していきましょう。

 

icemarathon.jp

 

しかし、厚い氷が張っていると言っても、大会で100人走っても大丈夫なのかね。

イナバの物置レベルの、強力な氷が張ってくれないと非常に困るわけで。

まさか、「初の海上のマラソン大会。氷が割れて、参加者全員が海の底へ」なんてことになったら、目も当てられない。

まあ、地元のきちんとした方が運営されているので、その辺は100%大丈夫だとは思ってますがね。

 

さようなら、尾岱沼ふれあいキャンプ場。

できれば、本番の日も今日ぐらいに穏やかな天気であってほしい。

 

 

キャンプ場からは、そのまま道の駅に戻って、今日の「旅ラン」はおしまい。

道東歴8年目の私であるが、尾岱沼は今日が2回目ということで、結構新鮮だったぜよ。

まだまだ私の知らない道東はたくさんある。

 

ちなみに今日の「16km」という距離は、ちょうど「野付半島から国後島」の距離になります。

走れば約1時間半のこの距離も、地元の人にとっては、先が見えない果てしなく遠い距離。

本番では、そんな「見えない国境」に思いを馳せながら、野付の海を走っていこうではないか。

 

www.stv.jp

 

尚、この「別海アイスマラソン」については、STVラジオの朝の情報番組で1月23日(月)に取り上げられました。

1月31日(火)の午前5時まで「radikoタイムフリー」で聞くことができますので、聞ける環境にある方は聞いてみてください。

大会申込締切は1月31日までなので、まだ間に合いますよ!

 

《まとめ》

 

・会場周辺の氷はまだ薄いので、コース変更があるかもしれない。

・前日までの降雪状況に左右されるかもしれないが、氷上は思ったよりも走りやすそう。雪道に慣れている道民なら問題なく走れるんじゃないか。

・スタートから2時間ぐらいは寒いかもしれないが、昼ぐらいになると0度近くに上ることが多く、重装備だとかえって暑く感じるので、服装はフレキシブルに。今日はマイナス10度ぐらいの装備で出発したが、11時ぐらい(マイナス4度)になると暑く感じた。

 

「史上初」の海の上を走る大会ということで、正直、ペースとかどうすればいいのかは全くわからない。

何が起こるかわからないのが「第一回」の大会なのである。

色々不条理なことが起こるかもしれんが、その不条理を楽しむ心の余裕を持とうではないか。

氷が割れて海に落ちるという不条理だけは勘弁だが、それ以外のことは笑って済ませるような、そんな印象に残る楽しい時間を過ごしていきたいですな。

主催者の皆様、参加者の皆様、大会当日はよろしくお願いいたします。

 

さようなら。