先月よりランニングクラブに入った私でありますが、クラブ内に「ウルトラマラソン虎の穴」の秘密結社が存在するのであった。
その秘密結社では、月に一度、フルマラソンの距離を超える「超ロング練習会」が行われ、今回、ワタクシはお誘いを受けたのでありました。
「キロ7分ぐらいの緩いペースだから、気楽に参加してね」という言葉を真に受けて。
今回の走行会の参加者はおっさん4人。
写真には3人しか写っていないが、ほら、1人はカメラマンだし、そこはしょーがない。
東釧路駅から鶴居村まで往復する「超ロング走」が、8時に始まったのであった。
最初のうちは、べちゃべちゃとしゃべりながら「キロ6分半」ぐらいのペースでまったりと。
このくらいだったら、どこまでも走っていられそうなペースである。
ただ、誤算だったのはこの日の天気でしたね。
予報と違って、雪が降り出して、マイナス4度の中、ぶるぶる震えながら走っておりました。
シューズは冬用の「スノーターサー」ではなく、夏用の「ペガサス37」を使用しましたが、うっすら積もった雪道でもそんなに滑ることはなく、思ったより快適に走れました。
釧路市の郊外に進むにつれて、雪の勢いは気持ち強くなっていきます。
絶対一人で走っていたらやめていただろうなあという天候でありましたが、集団ゆえやめられないという、いい意味での「強制力」はありましたね。
標高差にして80mぐらいの坂を上り、釧路湿原展望台に到達。
ここまで約16km。
こんな雪の中、歩道もない道を走って、我々はアホですか?
その後も氷点下の中、鶴居村に入り、そこそこアップダウンのある道を進み、25km地点でUターンします。
なんか折返しから気持ちペースアップしているのは気のせいでしょうか?
最初「キロ6分半」ペースだったのが、気がつけば「キロ6分」を切っているような?
そんなに追い風ってわけでもなかったと思うが。
北海道の田舎道を走っていると、オレンジの「セイコーマート」が神のような存在に感じます。
というか「リアル神」です。
大手コンビニが参入しないような町村部や離島にも存在するセイコーマートは、全道民の味方です。
この28km地点のセイコーマートを逃すと、釧路市街に入るまでコンビニは存在しないので、ここでしっかり補給をしておきましょう。
外は寒くて寒くて、補給もそこそこにさっさと走り出したい心境でしたね。
北海道の冬のロング走は、ゆっくり休憩を取っていると、冗談抜きで凍傷になってしまうので、食うものを食ったら速やかに走り出さなければならないのだ。
自分の身を暖めるには、走る以外の選択肢はないのである。
この「湿原坂」が最後の上り坂。
えっちらおっちら進んで行きましょう。
湿原坂を上りきって、釧路湿原展望台に戻ると、あとは下りと平坦だけです。
まだ全体の1/3ぐらい距離は残っていますが、こっから一気に気は楽になりましたね。
ただ、普通は「35kmの壁」からペースダウンするはずなのだが、どういうわけかこの集団はどんどんペースが上がっていく。
41kmから「キロ4分40秒」に上がったときは、さすがに「この人達変態だ!」と思いましたよ。
それについて行った私もどうかとは思いますが。
さすが「ウルトラマラソン虎の穴」の秘密結社である。
市街地に入ってからは、再びまったりモードになり、休憩込みで約7時間で東釧路駅に到着。
10月の「まちなかトレラン」以来の50km走になりましたが、一人のときとは違って、肉体的にも精神的も楽に感じましたね。
一緒に走ってくださった皆様、本日はありがとうございました。
釧路市の郊外から鶴居村にかけて、そこそこアップダウンはありましたが、一つ一つの坂はそんなに長くないので、思ったよりは苦痛を感じませんでした。
というか寒さと雪に神経が集中していたので、坂の辛さを感じる余裕がなかったというのが正直なところかもしれません。
よいサロマの練習になったのではないでしょうか。
昼になっても気温が上がらず、特に指先がしんどかったですね。
マイナス3度程度の寒さに耐えられるような、なんかいい防寒手袋はないでしょうか?
さすがにこの程度の気温で、スノーボード用のミトンを使うのは大げさなような気がするし。
今回の練習会に参加された方の一人が、集合場所まで自走で来た関係で、走行距離が54kmになっていました。
ということで、私も彼に追いつくために、帰宅後ジムに行って、トレッドミルで「おかわり走」をしました。
これで本日の走行距離は「55km」となり、恐らく今日釧路市内で一番長い距離を走ったのは私なのではないだろうか。
こんなつまらないことに優越感を持つ、人間としての器の小さい私なのでありました。
明日もクラブの練習会がありますので、さっさと寝てしっかり休息を取りたいと思います。
さようなら。