そんなわけで、晴れた日曜日の朝、私は折り畳み自転車「ブロンプトン」で、網走から北見市常呂までギコギコと35kmぐらい自転車を漕いでいたわけであります。
サロマ湖100kmウルトラマラソンのゴール地点である「常呂町スポーツセンター」から、サロマ湖へと向かいましょう。
ここまで追い風を背に受け快調なサイクリングだということは、帰りは向かい風なのか。嫌だなあ。
今の追い風を楽しむよりも将来の向かい風を心配する、基本的に何事に対してもネガティブな私です。
5kmぐらい進んだところでサロマ湖が見えてきましたよ!
青い空、青い湖と絶好のロケーションであります。
これはワッカに向けて期待大である。
「ワッカ原生花園」の入り口である「サロマ湖ワッカネイチャーセンター」に到着いたしました。
このご時世ではありますが、人はそこそこいましたね。
それでも例年に比べるとかなり少ないのでしょうけど。
で、本来であれば、ここでレンタサイクルを借りて、自転車でワッカを楽しむのが普通の人の楽しみ方なのでしょうが
私は阿呆なので、あえてここで自転車を置いて、ランニングでワッカを堪能することにします。
周りが皆自転車の中、走っていたのはワタクシ一人だけでありました。
もちろん、服装は去年のサロマ湖100kmウルトラマラソンの参加賞Tシャツであります。
今年は残念ながら大会は中止になってしまったが、せめてハイライトのワッカだけでも楽しもうではないか。
まずは常呂町市街方面へと向かいます。
実際のレースだとゴールへの方向ですね。
去年の大会では、基本的にエイド以外でほとんどの区間は歩くことがなかったのだが、一箇所だけ96km地点の上り坂で脚がつりそうになり、400mぐらい歩いてしまった。
今回はこの坂をリベンジしてやろうと当初は思っていたのだが、なんかそれを今ここでやるのはズルなんじゃないか?
本当のリベンジなら、来年のレースで正々堂々と走り抜ければいいんじゃないか?
と、思い直して、結局は坂のところまでは行かずに、適当なところでUターンしました。
楽しみはレースまでじっくり取っておくことにしようじゃないか。
Uターンして、サロマ湖の奥の方へ向かうことにします。
実際のレースだと、90kmの折返しのところに進む方向ですね。
去年は半分意識を失っていたような状態で、景色を楽しむ余裕もなく、なんとなくきれいだなあぐらいに思っていましたが、改めてフレッシュな状態で来てみると、やっぱりきれいだねあ。
って、去年と大して変わらん感想じゃないか。
しかし、ワッカの美しさを語るのに言葉など邪魔なのでありますよ。
目に見えたままを心の中に焼き付けるのだ。
と、文章力のなさを、かっこつけた言葉でごまかすことにします。
最近サロマを走られた方ならわかるであろう「例の橋」が、遠くに見えてきています。
「何も90km近く走ってきて、あんな壁のような坂の橋を渡らせることないじゃないか」と、この橋を目の前にして発狂された方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ただ、今回は10kmも走っていない状態だったので、サクッと橋を超えて、レースでの折り返し地点に到達します。
そして、また橋を上り返して、橋の上から見るサロマ湖とオホーツク海のビューティフルなことよ!
これだよ!これを見に今回はわざわざワッカまで来たのだよ!
去年のレースでも、この眺めが「よし!あとたったの10kmだ!」と自分を奮い立たせるきっかけになったものだよ。
もうワッカはお腹いっぱいです。
また、元のネイチャーセンターに戻りましょう。
去年は「競技者」として、80km以降を真剣に走ったワッカでありましたが、今年は「観光客」として12kmを楽しみました。
気温は24度と高かったですが、北海道らしいカラッとした空気のワッカを思う存分満喫しました!
そして、去年はキロ7分ペースでヘロヘロのワッカでありましたが、来年はこのぐらいのペースで元気に駆け抜けたいものですね。
うん、今回はわざわざワッカまで来てよかったよ。
去年の思い出に浸るとともに、来年に向けてのよいモチベーションアップとなりました。
来年はワッカの地のスライド区間で、スパイディ氏やチャーリーさん、そしてこのブログを読んでくださっている皆様とすれ違えることを楽しみにしております。
(つづく)