ゴシラン

走ることについて語ります

TESLAの裏起毛コンプレッションウェアを試してみる

北海道の東の地は、朝の気温が一桁になり、早朝、ランニングウェアで外に出るのにためらう日が続いております。

 

わたしゃランニングウェアなど、安物で十分だというポリシーのもと、下はユニクロのジョガーパンツ、上もユニクロとかマラソン大会の参加賞Tシャツで走っているのだが、さすがに半袖Tシャツで走るには無理のある季節になってきた。

 

ユニクロ第一主義」の私としては、これから寒くなっていく時期のインナーとして、有名な「ヒートテック」を導入したいところである。

ただ、あれは確かに動かないときは暖かいのだが、汗をかくような運動をすると汗冷えして、かえって寒くなる。

ヒートテックは、外での運動には全く不向きのウェアなのであった。

(ちなみに私はヒートテックは「こんなものは使えん!」と全て捨てた)

 

極寒時のインナーとしては「アンダーアーマーコールドギア」が暖かく、かつ汗冷えもせず、最強だと思っているのだが、ちょっとお高くてだね。

私のような身分では、気軽に何枚も買えるような代物ではない。

 

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そこで「アマゾンプライムデー」の出番であった!

「なんかこれからの時期に、いいランニング用のインナーはないかなあ」と探していると、裏起毛の暖かそうなコンプレッションウェアを発見したのである。

 

 

TESLAというメーカーはようわからんが、ただでさえ安い上に、プライムデーで更にとんでもない価格になっていたので、えいやっと勢いで、シャツ3枚タイツ3枚とまとめ買いしてみました。

 

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なんかアンダーアーマーに比べると、見るからに安っぽい感じがするが、ウェアなんて所詮消耗品なんだから、そこは気にしない。

機能さえしっかりしていれば、それでよいのだ。

 

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ということで、気温4度の中、15kmぐらいサクッと走ってみました。

 

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TESLAのシャツとタイツに、サロマの参加賞Tシャツと、ユニクロハーフパンツと、全部で5000円もかかっていないチープなランニングスタイルです。

まあ、でも、5度ぐらいの気温ならこんくらいのカッコで十分でしたね。

走り出しは確かに寒いけど、1kmも走れば体の中からポカポカになるし、信号待ちでも汗冷えすることなく快適でありました。

来月の初めぐらいまでは、これでなんとか凌げるのではないでしょうか。

 

しかし、このTESLAの商品、Amazonのレビューを見ると、「洗濯時の色落ちが激しい」ということで、洗濯機は使わずに手洗いをしたのだが、確かにちょっと水に浸すとすぐ真っ黒になり、これは他の洗濯物とは一緒にできないなと。

これだけが、今のところ唯一の欠点だと思います。

 

ということで、まとめると

 

・0〜5度ぐらいの寒さなら、これで十分走れる。

・色落ちが激しいので、洗濯は手洗いを推奨。

 

てなところでしょうか。

そんなに高いものではないし、北国のランナーの方は騙されたと思って一着ぐらい持っておくと、それなりに重宝するのではないかと思います。

あ、そうだ、サイズについては、普段着ているTシャツよりワンサイズ下ぐらいでちょうどいいかも。

170cm53kgの私はSでちょうどよかったです。

 

氷点下を下回ったときのアウターについては、またそのとき考えます。

 

さようなら。

ASICS「GEL-FUJITRABUCO 8」を買ってしまった

アマゾンプライムデーは危険である。

 

アマゾンプライム会員の私としては、このせっかくの年に一度のチャンスを利用しないともったいないと思い、大して物欲もないのに「あれ買った方がいいだろうか?これ今買わないともったいないんじゃない?」などと、無駄に迷いまくる時間を過ごすのであった。

 

こういう目的もない買い物をしようとするときは危険である。

特に「欲しいから」ではなく「安いから」買うと言う場合は尚更だ。

気がつけば、「なんかゴアテックスで水にも強そうだし、1万円以下だったらトレラン用のシューズを一足持っていてもいいんじゃね?」と、全く知らないASICSのトレランシューズをポチってしまった。

 

 

ちなみにこのシューズ、無理にアマゾンプライムデーで買わなくても、普通にASICS公式サイトでも似たような値段で買えることが判明した。

計画性のない判断は、往々にして間違っていることが多い。

 

まあ、しかし、ポチってしまったものは仕方がない。

大いに新しいトレランシューズを使い倒そうではないか。

 

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シューズのことは全くわからんが、ASICSの公式サイトによると「100kmや100マイル以上の長時間レースにも十分に対応できるクッション性と安定性を持つ」って書かれているので、将来「UTMF」や「信越五岳」の100マイルレースに挑戦しようという密かな野望を持っている私にはちょうどいいシューズなんじゃないでしょうか?

本当に挑戦する気あるのか?

 

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重さは360gとヘビー級ですね。

同じASICSの初心者用ランニングシューズである「ゲルカヤノ27」で約300gであるから、いかにこのシューズがクソ重いかがよくわかる。

 

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マウンテンバイクのブロックタイヤのごとく、イボイボがたくさんあるアウトソール。

これなら砂利道、泥道、岩場など、どんな道でも走れるんじゃないかという力強さを感じる。

 

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では、早速シューズを履いて走ってみましょう。

場所はアスファルト部分と、トレイル部分が半々ぐらいの割合である「春採湖周回コース」をチョイス。

 

履いた感触としては、ASICSらしくなく踵が妙にガポガポする。

踵のフィット感がASICSのウリだったはずなのだが、トレイル用はそうでもないんだろうか。

サイズ間違えたかな?

試着せずに通販でシューズを買うと得てしてこういうことになってしまう。

 

しかし、私は一見繊細に見えて、おおらかでいい加減なところもかなりあるので、実際に走り出すと、そんなに踵のガポガポは気にならなくなった。

ただ、その代わりと言ってはなんだが、シューズの重さが気になる。

こんな重量級シューズなんて、今まで履いたことなかったからなあ。

あと、自転車に乗らない人には伝わらない表現で申し訳ないが、ロード部分だと、ブロックタイヤMTBアスファルトを走っている感じで、一歩一歩抵抗がかかっているような気がしてあずましくない(北海道弁)。

 

その代わり、未舗装路部分では、ガッツリと地面をグリップしていい感じでしたね。

トレイル用シューズなんだから、当たり前と言えば当たり前なのですが。

ウェットな路面でも滑ることなく、ちょっと深い砂利でも足を取られることなく、快適に走ることができました。

 

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シューズが変わると、気がどーんと大きくなって、普段は絶対に走らないトレイルの激坂も駆け抜けたくなってきます。

現実は「駆け抜ける」とは程遠く、よたよた進むだけでありましたが。

 

感想としては、クソ重いが、普段使いでも、雨の日やザクザク雪には有効なシューズなのではないでしょうか。

 

来週行われる「まちなかトレラン8時間耐久レース」で、雨が降ってコースが荒れたときに、サブのシューズとして忍ばせておこうかなあとも思いましたが、今のところ来週の日曜日はピーカンの晴れで、このシューズの出番は残念ながらなさそうです。

 

ただ、せっかくなので、11月のまだ雪が降らないときに、コイツでちょっとトレイルを走ってみようかという野望を現在抱いています。

 

さようなら。

2020年10月前半練習日記

9月下旬から始めてみた「通勤ラン」と「帰宅ラン」。

半強制的に「二部練」の習慣がみっちり身についてしまい、走行距離はガンガン伸びているのですが、それに反比例してスピードがみっちり落ちてしまい、キロ6分を切るかどうかが手一杯になりつつあります。

何事も「二兎を追うものは一兎をも得ず」ですな。

 

・10月1日(木)〜10月5日(月)

 

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ハイライトは3日(土)の「春採湖11周51kmラン」ですね。

ここをしっかりダメージ少なく走り切ることができ、月末に控えた「まちなかトレラン8時間耐久レース」に向けて、よい感触が得られたと思います。

 

・10月6日(火)〜10月10日(土)

 

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基本は「通勤ラン10km」「帰宅ラン5km」の、「一日15km」スタイルです。

 

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「通勤ラン5km」「帰宅ラン10km」方が、睡眠時間が確保でき、体はラクなのかもしれないが、晴れ渡る日が多い釧路の秋は、少しでも日を浴びている時間を確保したいなあなどと思うわけであります。

私の仕事場は窓のない閉鎖的な空間なので、余計に一分一秒でも、外のさわやかな空気を満喫したい気分になりますね。

 

10日(土)は屈斜路湖畔で「ひとりフルマラソン」。

2週連続で40km以上のロングを入れることができ、ウルトラマラソンクラスの長距離耐性は十分身についたのではないでしょうか。

 

・10月11日(日)〜10月16日(金)

 

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ただ、今週に入って「二週連続ロング」のダメージがどーんと来ているのかもしれません。

故障らしい故障はないんですが、日々の倦怠感が強まっていってますね。

帰宅ランはキロ6オーバーペースになってます。

25日(日)のレースに向けて、いい加減テーパリングをしなきゃなあ。

 

16日までの月間走行距離は288km。

「二部練+二週連続ロング」の破壊力は凄まじく、今月の走行距離は500kmを超えそうな勢いです。

若干、右の股関節に違和感がありますが、そんなに痛いところもないですので、走れるうちにじゃんじゃん距離を稼いでいきましょう。

 

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これからの季節の北国ランナーは「寒さとの戦い」になります。

しかし、いくら気温が0度だろうが、氷点下だろうが、雪が積もって路面が凍結しない限りは、まだまだ走るのには支障はありません。

防寒対策をしっかりしながら、晩秋の北国のランニングライフを楽しんでいきたいものです。

 

さようなら。

阿寒湖温泉でひとり観楓会+紅葉ラン

観楓会

 

恐らく北海道以外の方にとっては馴染みのない言葉であろう。

読み方は「かんぷうかい」。

まあ、要するに秋の時期に紅葉を見て、温泉に行って、酒飲んで、プハーッとする会である。

道外の方だと「慰安旅行」という言葉の方がしっくり来るのかもしれない。

 

私の昔勤めていた会社では、毎年課をあげて盛大にやっていたのだが、今はもう社員旅行というご時世ではないのだろう。

2000年代半ばに転職してから15年ぐらい、勤め先で「観楓会」という言葉は一切聞かれなくなった。

 

今思えば観楓会って、それなりに楽しかったなあ。

こういう北海道を代表するような行事は、会社とかの集団ではなく、ひとりでひっそりやっても面白いのではないだろうか。

ということで、今回は屈斜路湖畔を「ひとりフルマラソン」した後、「GO TO トラベル」を利用して、ちょっとお高い阿寒湖温泉のホテルに宿泊したのでありました。

人生初の阿寒湖温泉宿泊である。

 

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ホテルの部屋からは湖も見えて気分が上がる。

ただ肝心の温泉は露天風呂がなかったり、サウナがあるのに水風呂がなかったりでショボく、なんだかなあであった。

ただ、同系列のデラックスなホテルの風呂も使えるということで、無料のシャトルバスに乗ってぶおーんと行ったのであったが、確かに阿寒湖温泉を代表するホテルだけあって、泊まったとこより8ランクぐらいは立派な風呂で、「もうちょい頑張って、お高くてもこっちのホテルに泊まればよかった」と、ちょっと後悔した。

 

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好きな言葉は「バイキング」。

私は普段、質素な食生活を送っているもので、ここぞとばかりに好きなものを好きなだけどかどか食います。

わたしゃ酒は飲めないんで、飲めない分食いまくらないと損だ。

 

そんなわけで、せっかく午前中に屈斜路湖畔で「ひとりフルマラソン」をやったにも関わらず、太って帰ってくる羽目になりました。

いくら運動したところで「食えば太る」わけで、ダイエットの効果は「食事8割運動2割」ぐらいなんじゃないかなあと思ったりします。

 

さすがに食いすぎたなあと、一眠りした翌朝、「旅ラン」として10kmぐらいダラダラ走ることにしました。

私のようなおっさん世代は、筋肉痛が遅れてやってくるので、激しい運動後の翌日でも全然大丈夫です(そして、2日後に筋肉痛のピークが来る)。

 

せっかくだから、紅葉のビュースポット「滝見橋」に行こうと、温泉から5kmぐらい、のったのたと走ります。

地味にアップダウンが多くて、嫌らしい道でしたね。

途中「熊出没注意」の看板もあって、国道沿いではあったが、実は走るのには危険な道だったのかもしれない。

 

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うむ、なかなかよいではないか。

わざわざ早起きして、ここまで走ってきてよかったよ。

早起きは三文の得である。

一応「観楓会」という名目なのだから、ちょっとぐらいは紅葉も見ておかないとな。

 

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でもって、阿寒湖畔にある「阿寒エコミュージアムセンター」なるところに、遊歩道があったので、そこもついでなのでテクテク走ります。

散歩の人や走っている人がそこそこいて、健康的な空間でしたね。

 

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「ボッケ」という、泥がぐつぐつ煮え立っているところ。

「ボッケ」についての詳しいことは、私なんかに聞かないで、インターネットで調べた方が早く正確でわかりやすいと思います。

 

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会社で観楓会に参加していたころは、ほぼ徹夜マージャンの記憶しかなく、朝はチェックアウト寸前までひたすら寝ていたのだが、朝の温泉街の世界はこんなに素晴らしいものだったのかと、ちょっと贅沢な旅でハイになっていることもあり、たいそう感動した私なのであった。

温泉街の朝は寝て過ごすにはもったいない。

 

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「まりも通り」はいいとして「まりもラーメン」や「まりものごはん」は、あんまり食べたくない。

冒険心のある若い頃だったら、話のネタとして食べていたかもしれんが、年を取るということはこういう「観光地の遊び心」を受け付けなくなることなのかもしれない。

 

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んなわけで、キロ6分半ペースでまったりと過ごした日曜の朝のひとときでありました。

次は日本百名山のひとつである「雌阿寒岳登山」で、阿寒湖温泉を訪れたいものですな。

阿寒湖は釧路からは近いところでありますが、十分非日常感を味わうことができ、月に一度ぐらいは泊まりの小旅行を入れて、日頃の閉塞感を突き破るのもよいものです。

 

来月、もう一回「ひとり観楓会」やりたいなあ。

 

さようなら。

屈斜路湖畔でひとりフルマラソン(復路)

10月10日の「旧体育の日」、なんか体育の日っぽいことをやってみようと、新しくできた「摩周・屈斜路トレイル」を利用して、「ひとりフルマラソン」をやってみた私です。

 

gossy54200.hatenablog.com

 

今回は「復路編」ですね。

まあ、行った道をただ戻ってくるだけなので、大して面白みもないのですが、公共交通機関が以下のようなありさまなので、「走って帰る」以外の選択肢はなかったのであります。

 

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ちなみにこの日は「土曜日」でしたので、平日ですら一日二本しかないバスが全く走っていなかったわけですね。

過疎地の公共交通機関は非常に厳しいものがありますな。

こういうところにこそ「Uber」みたいなシステムが必要なのではないでしょうか。

 

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とりあえず屈斜路湖畔にたたずみます。

この時間になると13度ぐらいに気温が上がり、寒さは感じなくなりましたね。

アームウォーマーと手袋を外して、走りやすい格好になりましょう。

誰もいない静かな空間が心地よい。

 

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ガッツギアで補給して、復路へのエネルギーを蓄えましょう。

気温が低いので、あまり水分を摂らなくてもなんとか走ることができますね。

結局、500mlのペットボトルの水を半分ぐらい余す形になりました。

 

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一応、写真に見える島のようになっている和琴半島を一周する道もあるみたいだが、めんどくさいので今回はパスしよう。

和琴半島一周はまたの機会にしよう。

その「また」は永遠に来ないような気もするが。

 

さようなら、和琴半島。

ずっと自分の中では謎の場所だっただけに、生きているうちに一回来れてよかったよ。

 

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さて、川湯温泉に戻りますか。

あと20km頑張って走りましょう。

この屈斜路湖沿岸の道は、屈斜路湖の未確認生物に敬意を表して「クッシー街道」と名付けられています。

これ「実はクッシーなんていなかったよ」ってことが科学的に証明されたら、別の名称に変えさせられるのだろうかね。

 

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27km過ぎから、再びトレイルを逆方向へ。

これ、わざわざ通りやすくするために倒木を切ってくれたのかねえ。

非常にありがたい。

 

復路は往路と違って、疲労感も出てくるので、しっかり足元を見て、枝とかにつまづかないように注意しながら走る。

ロードだと距離が進むにつれて、惰性で脚を動かすだけになるが、トレイルだと、いい意味で緊張感を持って走ることができますな。

五感が研ぎ澄まされるような感じがする。

 

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33km地点で再び砂湯へ。

いい感じで寂れていて、いい感じで人がパラパラいる塩梅がちょうどよい。

 

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普通の観光地では350円で売られている「揚げ芋」であるが、どういうわけか砂場の揚げ芋は250円と相場より安かった。

しかも、揚げたてで、衣の部分がパリパリで最高の食感だったのだが、あまりにパリパリ過ぎてうまく食べることができず、衣の半分ぐらいを地面に落としてしまった。

3秒ルールを適用して、素知らぬ顔をして拾い食いしようと思ったが、見知らぬ子供の視線を感じたので、衣の部分はゴミ箱に捨てた。

さようなら、揚げ芋の衣。

次来たときは、ちゃんと衣の部分も食べる。

さっきも書いたが「次」は二度とないような気もするが。

 

このような脂っこい重たい補給食はマラソンに不向きのような気もしたが、意外とそんなに気にならなかった。

今回の補給はガッツギアと揚げ芋だけでしたが、気温も低かったし、こんなもんで十分でしたね。

 

どうでもいいが、砂湯の食堂に「クッシーラーメン」なるメニューがあったが、これ絶対食ったら後悔するやつだろうという確信があった。

しかも1100円と、ラーメンの分際で高い。

クッシーラーメンの正体が知りたい方はテキトーにググって調べてみてください。

「なーんだ」という感想が待ち受けていることと思います。

 

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さようなら、砂場。

ひょっとしたら、また5年後ぐらいに「クッシーラーメン」を食べに来るかもしれない。

 

ここまで来たら、あとは川湯温泉まで約9kmダラダラ走るだけです。

なんか、こっから「脚が痛い、動かない、でも頑張る!」なんてドラマがあったら面白かったんでしょうが、ガチフルマラソンの6割ぐらいの力で走ってるもんで、35kmの壁など全く感じず淡々と進んでいき、ブログ的にはつまらん展開で申し訳ありません。

 

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サブフォーはなりませんでしたが、キロ6分以内のペースで走り切れてよかったのではないでしょうか。

今月に入って、「春採湖11周51kmラン」と「屈斜路湖畔ひとりフルマラソン」を連続でこなすことができ、今月末のメインレース「まちなかトレラン8時間耐久レース」への手応えはつかめたと思います。

あとは疲れを残さないように、ダラダラと距離を抑えつつ走り続けましょう。

 

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5年ぐらい前に自転車でこの辺を走ったときは、真っ平らって印象があったのですが、実際に自分の脚で走ってみると、そこそこアップダウンを感じましたね。

個人的にはペースを掴むまでの、最初の5kmぐらいの上り基調が、今振り返れば一番キツかったような気がします。

 

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「ひとりフルマラソン」で酷使した足を、足湯で労り、締めくくります。

さんざん素晴らしい道を利用しまくって、揚げ芋の250円しかお金を落とさないケチくさい観光客でありましたが、次回、摩周湖第一展望台への「火山の道」を走る機会があれば、川湯温泉に一泊してどーんとお金を落としたいと思います。

 

「摩周・屈斜路トレイル」が末永く続きますように。

 

さようなら。

屈斜路湖畔でひとりフルマラソン(往路)

弟子屈

 

なかなかの難読地名である。

北海道以外の方で、初見でこれを読める人は、まずいないであろう。

 

「でしくつ」と読みたくなるところであるが、正しい読み方は「てしかが」である。

「てしかが」と言われても、多くの人はあまりピンと来ないかもしれないが、「摩周湖屈斜路湖のある町だよ」と言われれば、「あーあーあー、摩周湖屈斜路湖なら聞いたことがある」となるのではないでしょうか。

弟子屈町は湖と温泉の町なのである。

 

そんな弟子屈町に、今年の10月1日から「摩周・屈斜路湖トレイル」という遊歩道がオープンした。

 

mashukussharotrail.jp

 

その距離なんと44km!

いかにも北海道らしいめっちゃ長いトレイルなのである。

 

で、この「摩周・屈斜路トレイル」は大きく2つの部分に分かれております。

セクション1は摩周湖第一展望台から川湯温泉を結ぶ「火山の道(20.5km)」、セクション2は川湯温泉から屈斜路プリンスホテルを結ぶ「湖の道(23.5km)」であります。

 

今回は屈斜路湖沿いの「湖の道」を走って「ひとりフルマラソン」をやってやろうじゃないかという、酔狂な企画です。

道東在住の私も、普段あんまり行かないところであるから、新鮮な気持ちで「旅ラン」として楽しめるのではないでしょうか。

 

ということで、10月10日(土)「旧体育の日」に、弟子屈町川湯温泉に向けて、ブーンと車を走らせます。

この日の川湯が冷え込みがキツく、最低気温が−0.2度と、ついに氷点下の世界になってしまいました。

私が到着した8時でも8度しか気温がなく、上は半袖Tシャツにアームウォーマーと手袋を装着、下はユニクロのロングのジョガーパンツという「北海道の秋スタイル」で走り出すことにしました。

 

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スタート地点の「川湯エコミュージアムセンター」。

 

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正確なルートは把握していなかったのだが、多分この道なんじゃないかなあというところからどーんと走り始めます。

 

一応「トレイル」と銘打っている今回の「摩周・屈斜路トレイル湖の道」でありますが、ほとんどがアスファルトの歩道で、未舗装路の部分は3kmぐらいしかありません。

なので、シューズはトレラン用のシューズではなく、普通のジョギングシューズ「NIKEペガサス37」をチョイスしました。

こう書くと、あえてトレランシューズを選ばなかったように思われるが、実際のところは、単に私がトレラン用のシューズを持っていないだけであった。

 

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あっという間に川湯温泉街を抜け、森の中の自然あふれる道を走ります。

歩道に落ち葉がかなりありますが、紅葉度は3割ぐらい。

来週ぐらいが紅葉のピークなんじゃないでしょうか。

最初のうちは「おお!これはなかなかいい道だ!」とテンション高く走っていたのですが、さすがに5km以上延々とこの景色が続くと飽きてくるのであった。

道東道北は単調な景色の一本道が多過ぎる。

車でビューンと走るのならいいが、ランニングだとただの苦行である。

この辺りは緩々と上り基調だったこともありますが。

 

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5kmを過ぎたあたりから、木々の間から屈斜路湖が見えてきて、やさぐれた心が少し穏やかになってきます。

うむ、湖はよい。

何がよいと言われると返答に困るのであるが。

 

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8km地点でようやく単調な景色は終わり、「砂湯」という観光地に到着。

地名の通り、砂浜から温泉が出るというところであります。

こんな朝早くから修学旅行の生徒の記念撮影が行われて賑々しかった。

 

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昔、イギリスのネス湖に「ネッシー」という未確認生物がいるという噂がありましたが、屈斜路湖にも「クッシー」という未確認生物が潜んでいるということらしいです。

多分、99%はいないと思うが、そういう夢をぶち壊すような話をしてはいけない。

みんなの心の中に「クッシー」は生息しているのだ。

 

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砂湯を過ぎると、また単調な森の中を走ることになりますが、10kmちょっと過ぎたところで、ようやく今回の行程の目玉である「トレイル部分」に入ります。

 

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オープンしたばかりということで、道はしっかりと整備されていて、走っていて非常に気持ちがよい。

このままどこまでも走り続けたくなるような最高のトレイルでした。

 

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と、思いきや、丸太がどーんと道を塞ぎます。

しかし、これもトレイルの魅力である。

障害物競走のごとく丸太を乗り越え、どんどんと先に進んでいきましょう。

 

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右手には湖が見え、最高のロケーションのトレイルである。

写真真ん中に見える島っぽいところが、今回私の目指す「和琴半島」である。

 

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3kmぐらいでトレイル部分は終わり、またアスファルトの歩道に戻ります。

「あと3km」という標識が唐突に出てきて、「はてさて、一体どこまでがあと3kmなのだろうか?」疑問に思ったが、結局最後まで謎だった。

どなたか、この「あと3km」の謎をご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

 

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私は普段、釧路川下流の河川敷を走っているのだが、普段見慣れた川が、実は屈斜路湖から始まっているのだということを実際に目にすると、「ああ、本当につながっているんだな」という地図を見るだけではわからない感動を覚える。

地図やネットを見て、どっかに行った気になるだけではなく、実際に行って目で見るという経験が大事なのである。

 

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国道243号線との分岐を右へ曲がります。

こんにちは、国道243号線。

さようなら、今まで走ってきた道道52号線。

復路でまた会おう。

 

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で、国道243号線を美幌方面に3.5kmほど進んで、和琴半島への道へと右折します。

この道は今まで車で何回も通ってきたのだが、右に行ったら何があるのかなあと、ずっと疑問に思ってきた。

この疑問が今日ようやく明かされるのだ!

 

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1kmぐらい進むと、駐車場とお店が存在していた。

ここはキャンプ場になっているのですね。

道東歴6年目の私も初めて足を踏み入れるところで、「へー、ここはこうなってるんだ。こんな人里離れたところに店を構えて採算は取れるのかしらん」と余計な心配をする私なのであった。

 

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かくして、私は和琴半島に到達して、人生の経験値をまたひとつ上げたのであった。

 

ここまで約20.5km。

 

(つづく)

春採湖11周51kmラン反省会

先週の土曜日、周回約4.7kmの春採湖を11周走ったクレイジーな私です。

 

gossy54200.hatenablog.com

 

今日は春採湖ランの感想というか、反省会というか、まあ、思ったことをテキトーにダラダラ書いていきます。

 

《ペガサス37のインプレ》

 

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NIKEペガサス37は、サブ4レベルの方に向けられたシューズのようです。

重さは272g(27.0cm)と若干レース用にしては重いですが、実際に履いてみると、そんなに重さは気にならなかったですね。

まあ、私はレースでも260gあるズームフライ3を使っているので、余計にそう感じるのかもしれませんが。

 

フィット感については、NIKEらしく、かかとはガポガポです。

ただ、ズームフライフライニットのときもそうだったんですが、「こんなかかとガポガポで走れんわ!」と最初は思っても、走っているうちに馴染んできて、「これが普通かな」って感じてしまう不思議。

今回に関しては、最初の1周目で「あ、シューズ選択間違えたか」と軽く後悔したが、2周目からは「あ、こんなもんかも」と、すんなり受け入れてしまいました。

私の場合は、できているできていないは別にして「フォアフット着地」を心がけているので、あまりかかとのフィット感は気にならないのかもしれません。

がっつり「ヒールストライク」の方には合わないシューズなのかなあと思ったりします。

 

接地感は思ったよりも固めでしたね。

ズームフライのようなふわふわ感はなく、癖がなく万人向けな感じ。

最近のNIKEらしくなく、以前のモデルで言えば、スピードライバルっぽい感触でしたね。

あんまり柔らかすぎると、ウルトラクラスの長い距離では足に来るので、こんくらいの固さが私にはちょうどいいのかもしれません。

ズームフライ3ではカーボンプレートの力で「勝手に走らされる」ような感覚がありましたが、ペガサス37は「自分で走らなければ進まない」と、まあ、当たり前と言えば当たり前なんですが、カーボンプレートインチキシューズとは全然違った走り心地でありました。

 

あと、クロカン用であえてこれを履こうという人はあんまりいないかもしれませんが、不整地でも乾いた路面なら全然問題ないです。

ただ、ちょっとウェットな路面だと滑りますね。

レース当日の天候次第ですが「まちなかトレラン」では、スペア用にトレランシューズを用意するにこしたことはないのかもしれません。

 

《補給について》

 

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当初の予定では4個用意していたゼリー飲料を「3周目」「5周目」「7周目」「9周目」の4回補給し、水分は毎周、塩タブを2周おきって感じで補給する予定でした。

 

ただ、実際は気温が16度と低く走りやすかったこともありますが、ゼリー飲料の補給は「5周目」「8周目」「10周目」の3回の補給で済み、水分も2〜3周おきに1回、塩タブの補給も全部で3個と、さほど補給をしなくても50km以上走り通せました。

(実際問題、10周目のときのゼリー飲料補給はいらんかったのだが、写真撮影用に車の中に置いていたスマホを取るついでに、ついつい飲んでしまったというところ)

 

去年までは、ロング走だと10kmおきぐらいには補給を必要としていましたが、「脂肪燃焼ランニング」で、朝食抜き無補給ロング走を繰り返しているうちに、あまり補給を必要としない体質に改善されつつあるのかもしれません。

 

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補給が少ないと、胃の中がたぷたぷする感じがなく、40kmを過ぎても胃が気持ち悪くなるような感覚はなかったですね。

去年の「北オホーツク100kmマラソン」では、50kmですでに胃がやられて、固形物を一切受け付けなくなったので、その辺は進歩が見られているのかもしれません。

ウルトラマラソンで、内臓系のトラブルに悩まされている方は、「補給を少なくして走り切る」ような体質改善にチャレンジするのも一つの選択肢だと思います。

ランニング中は、胃腸に血流が行きにくくなるわけですから、補給を取りまくったところで、満足に消化できるわけもなく、ただ気持ち悪さが残るだけではないでしょうか。

 

今回は経費節減で、ジェルを使わずに、ゼリー飲料を使いましたが、腹に残る感覚がありますので(特にガッツギア)、体質的にジェルを受け付けないという方でなければ、ジェルの補給の方が無難なのではないかと思います。

 

《ポーズメソッドは距離が伸びれば伸びるほど効果がある》

 

ひらすら長い距離を走って、しばらく燃え尽きるのも、自分の限界を知るという意味ではいいのかもしれませんが、私は普通のサラリーマンですので、レースで8時間走った翌日も、涼しい顔をして、しれっと仕事に行かなければなりません。

 

今回の練習に関して言えば、翌日も筋肉痛や倦怠感は皆無で、普通に14kmを走ることができました。

また、年寄りは「筋肉痛が2日後に来る」とも言われていますが、2日後の今日もどこも痛いところはなく、ペースは遅めですがサクッと10km走ることができました。

 

「それは、あなたが化け物みたいに体力があるからだよ」という意見もあるかもしれませんが、私としては「ランニング革命」のポーズメソッドで、走り方を見直した部分が大きいと思っています。

 

 

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ウルトラクラスの長い距離を走るときは「いかに筋肉を使わずにラクに走るか」が肝だと思っています。

筋力を使わずに、身体を前に倒して「重力」を使うポーズメソッドは、「脱筋肉主義」の走り方としては理想だと思います。

私見ですが、フルマラソンで30kmを超えてから撃沈するのは「筋肉に頼った走り方をしているから」という部分がかなりあると思います。

筋肉を使ってストライドを伸ばそうとはせずに、「ピッチを稼ぎ」、重心真下に「足を置いて」、「蹴らずに」推進することがハーフを超える距離では重要になってくると思います。

 

pose-running.hateblo.jp

 

以上、好き勝手に書いていきましたが、「ペガサス37」にしろ「脂肪燃焼ランニング」にしろ「ポーズメソッド」にしろ、効果には個人差がありますので、今回のお話は5割引きぐらいで聞いていただければ幸いです。

(健康食品宣伝番組のような逃げの一文)

 

長くなりましたが、さようなら。