前回はスタート(網走駅)から能取岬までの12kmの様子について書いていきました。
今日はその続きです。
能取岬を折り返し、西の方へと進路を取ります。
この辺りは下り基調でラクちんでしたね。
14km過ぎで、全長約1kmの「美岬トンネル」に入ります。
「美岬」は「みみさき」と読みたくなる気持ちもわからんでもないが、常識的に考えて「みさき」と読むのが妥当であろう。
トンネルは照明もあるし、右側に広い歩道もあったので、特に恐怖を感じることもなく。
日の当たらない涼しいトンネルの中を快調に走ります。
で、トンネルを抜けるとそこは…
雪国だったら面白いのだろうが、いくら北海道といえども、7月に雪景色などのぞめるはずはなく。
普通にオホーツク海がババンと目の前に広がっているのでありました。
トンネルを過ぎてから1km程過ぎると、南へと進路を変えるのだが、こっから向かい風でしんどかったですな。
一気にキロ6分ぐらいのペースに落ちます。
途中、去年のサロマ湖100kmウルトラマラソンのTシャツを着た年配のランナーさんに「こんにちは〜」と遭遇。
オホーツク在住のランナーの約83%はサロマを目指して走っているのであった(数字はてきとう)。
向かい風や細かいアップダウンがめっちゃしんどいなあと思いながらも、27km過ぎでレイクサイドパーク・のとろ到着。
能取岬からずーっと無人地帯が続いていて、久々に人間の営みを感じられる空間にたどり着きました。
休憩所があって、自販機があったのがありがたかったです。
コーラを飲んで、ゆっくり椅子に座って休憩しましょ。
尚、今回も補給食を入れたリュックを背負いながら走っていました。
中身は「500mlのスポーツドリンク2本」「パウチのゼリー飲料3個」「塩タブ5個」という内容でした。
足りなければコンビニ補給でいいかと思いながら、市街地を過ぎてからは25kmぐらいコンビニなど存在しなかったわけで、正にここのレストハウスは、砂漠の中のオアシス的存在でした。
道東道北のコンビニ事情を舐めてはいけない。
数十キロコンビニがないなんてザラです。
実際のマラソンコースは、レイクサイドパーク・のとろから、能取湖畔を漁港に向かって走るコースなのですが、道がわからないので、テキトーにショートカットして網走市街を目指します。
でもって、決定的なミスコースはこれ。
本来なら30km地点から、道道76号線を真っ直ぐ進むのであったが、左折して網走市街へとショートカットする道を進んだのであった。
看板に「こっちが網走市街だよ」と書かれていたら、そっちを進みたくなるのが人情というものだ。
ただ、このショートカットした道道1010号線がなかなかの曲者で、本来登らなくてもいい標高差50mぐらいの坂を登る羽目になりましたよ。
うげえ。
で、国道39号線に合流して、そのまま網走市街に向かえばよかったのであったが、このままだと40kmも走らないで終わってしまうので、ちょっと遠回りして、本来走るべきサイクリングロードへと戻ります。
右手に網走湖を見ながら、木々に囲まれたサイクリングロードを走ります。
木陰が涼しくて、気持ちよかったですね。
この辺りはゴールも見えてきて精神的に余裕ができたのか、再びキロ5分ペースに上がっています。
で、大曲湖畔園地のひまわり畑で、オホーツク網走マラソンも「大団円」と行きたかったのですが、この時期にひまわりなど咲いているわけがなく。
ただの原っぱを呆然と眺めながら、せっかくここまで来てなんだかなあと、ちょっと残念な気持ちになったのでした。
いや、悪いのは大曲湖畔園地ではなく、こんな中途半端な時期にこんなところに来た私なのであるが。
実際のオホーツク網走マラソンはここで終わりなのですが、「だいたいひとりオホーツク網走マラソン」は、まだ本来のスタート地点である「網走刑務所」を残しております。
ちゃちゃっと刑務所まで走っちゃいましょう。
実際の網走刑務所は「網走番外地」ってほど果ての地ではなく、ちょっとした観光地っぽい感じでありました。
ちなみに「網走刑務所」と「網走監獄博物館」は別のものであり、博物館の方はこっからそこそこ離れたところにあります。
なんかいい感じの河川敷の道だなあと思って、あまりよく考えないで走ってみたら、途中で行き止まりだったという罠。
河川敷を走っているところで、42.2km地点通過。
3時間59分と、ギリギリサブフォーを達成いたしました。
まあ、休憩取りまくっているんで、実際の時間はこれよりも30分ぐらい長いのであるが。
刑務所と国道をつなぐ「鏡橋」を渡って、シャバの世界に戻りましょう。
ということで、道を間違えまくりながらも、気がつけばフルマラソンを超える44kmを走る結果となり、「だいたいひとりオホーツク網走マラソン」は幕を閉じたのでありました。
先月の根室ほどではありませんでしたが、そこそこ暑い中、リュック背負いながらよく走ったのではないでしょうか。
と、誰も褒めてくれる人がいないので、自分で自分を褒めておきました。
NHKのテレビ番組とは一味違ったハードな「旅ラン」も、それはそれで味わいがあるものです。
さようなら。