んじゃ、激動の24時間を振り返っていきましょう。
まずはスタート前のお話をつらつらと。
レース2日前から「カーボローディング」という名目で、釧路を代表するスパゲティ店「泉屋」や、帯広が本拠地ではあるが釧路にも存在する「インデアンカレー」で、「最後の晩餐」を楽しみました。
ひょっとしたらレース中に倒れて、これが人生最後の食事になるんじゃないかと0.00001%ぐらい思いながら。
で、当日は「15時スタート」ということもあり、8時ぐらいまでゆっくり寝てました。
その後、補給用のレッドブルなどの買い出しに行ったりなんだりで、会場到着は12時。
15時スタートなんだが、なぜか開会式は13時からと無駄に早いんだよね。
なぜこんな早い時間帯に開会式を設定したのかは謎。
会場は釧路のスポーツジム「T-spo」。
コースはジムの敷地と、ジムの隣にある日本製紙釧路工場の敷地とを合わせた「一周1.6kmのクロスカントリーコース」となります。
「24時間の部」の開会式が始まりました。
一般参加者がたったの10人ということで、パイプ椅子が用意されていて、選手は座ってお話を聞くという斬新なスタイルです。
椅子と椅子の間の「ソーシャルディスタンス」も保たれていて、このご時世にピッタリですね。
今回のレースディレクター&ゲストランナーである井原知一さんからご挨拶がありました。
その中で、「今回のレースで100マイルを目指している人、手を挙げて」「その中で、今回が初めての100マイルの人、手を挙げて」という呼びかけがあり、私を含むほぼ全員の参加者が手を挙げていました。
なんかこの時点で、このレースの参加者は「ライバル」ではなく、「同じ目標を目指す仲間」って意識が芽生えてきましたね。
24時間みんなで頑張って、100マイル動き切ろう!
エイエイオー!
13時半から井原さんと共にコース試走。
「レース前にこんな疲れることはしたくない」と思っていたのか、試走に参加したのは私も含め3名。
私も正直、あんまり疲れることはしたくなかったんだが、せっかく井原さんと走れるチャンスだったので、少しでも一緒に走っておこうと。
コースは前回大会と一部変更がありましたね。
一番の違いは、前回30mぐらいあった「ぬかるみ泥んこポイント」が、上にウッドチップをかけられた状態になり、靴が汚れなくなったこと。
前回よりも走りやすいコースになっていて、これはよい記録が狙えるんじゃないかなあと。
あ、井原さん、試走中「カフェイン断ち」についての有益な情報、ありがとうございました。
試走が終わってからも、スタートまでは1時間以上ある状態で、他の参加者の皆さまとしばし歓談。
前回の「個人8時間の部の優勝者」に、「前も出てましたよね」と声をかけられ、「今回も頑張りましょう!」と意気投合。
一緒に100マイル走ろうぜ!
極度の人見知り&コミュ障の私でありますが、参加者の距離が近いと色々交流ができていいですね。
ランナーは皆仲間。
人類皆兄弟。
井原さんと「84歳のレジェンド」月岡さんと記念撮影。
元気なうちにやれることはやっておきましょう。
あと10時間もすれば、間違いなくボロボロになって、写真どころではなくなるわけですから。
都市型のフルマラソン大会とは違って、開始10分前になっても誰もスタートラインに並ばないゆるゆるな雰囲気。
でかい大会って、無駄に30分も40分も前からスタート地点につかなきゃならんから、スタート前で結構メンタル的に消耗しちゃうんだよね。
ガラガラのローカル大会バンザイ!
はっきり言って、24時間の部に関しては、選手よりもスタッフの数の方が多いという、いたれりつくせりの「ランナーファースト」の大会です。
20秒前になってカウントダウンが始まります。
20、19、…、5、4、3、2、1、スタート!
写真のように真っ青に晴れ渡る空の下、24時間に渡る長い戦いが、ゆるりと始まったのでありました。
スタート時点で「21度」と、釧路にしては高い気温であったのが気がかりでしたが。
(つづく)