11/7(土)晴れ 18度
ちょっくら斜里まで行ってきました。
道外の方のために説明しておきますと、斜里町はあの「世界遺産 知床」に位置するマチです。
「道の駅しゃり」に車を停めて、気の向くままに走ってみようと思います。
まずは斜里の市街地を2kmほど走り、国道334号線との交差点を左折して、ウトロ方面に向かいます。
国道に入ると、果てしない一本道がどこまでも続きます。
ここを一度走ると、北海道マラソンの新川通の直線など大したことないと思えてくるぐらい、ひたすら何もない一本道です。
右手にある斜里岳を見ながら、気を紛らわせることにしましょう。
国道に入ってから7kmぐらいのところに分岐があります。
ここは道なりに進まず、国道から離れて、まっすぐ進みましょう。
写真じゃわかりにくいけど、結構な坂ですね。
標高差にして50mぐらいをえっちらこっちら上ります。
どのくらい上ってきたのか、後ろを振り返りたくなりますが、ここで絶対に後ろを振り返ってはいけません。
お楽しみは頂上までとっておきましょう。
坂が終わって、左手には展望台があります。
展望台には若い女性の4人ぐらいの集団がいました。
ひぃこら坂を走って上っている私を見て、彼女たちは「どっから走ってきたんだろ?てゆうか、こんなところまで走ってくるなんて変態じゃね?」と思っていたに違いない(被害妄想)。
展望台からは青々としたオホーツク海が見渡せます。
しかし、この展望台の売りはオホーツク海が見えることではありません。
これがここの展望台の売りなのです。
って、これじゃあ何が売りなのかようわからんな。
仕方がない、展望台を降りて、今まで走ってきた道を振り返ってみることにしょう。
そうなのです!
このどこまでもまっすぐ続く道が、ここの売りなのです!
これぞThis is 北海道!
にしても、展望台から降りた方がはるかにいい景色なのに、なんであんなとこに展望台作ったんだろ?
この道は「天に続く道」と言われており、正直、走っているときは退屈以外の何物でもなかったわけですが、こうして振り返ってみると、「ああ、私は天から走ってきたのか」という気分にさせられます。
さて、30秒ほど「天に続く道」を満喫したら、あとはひたすら来た道を戻るだけの退屈な作業が待っています。
天に向かって走れ!
復路はひたすら強い向かい風で、苦行以外の何物でもありませんでした。
この亀の背中に乗ったら、竜宮城まで連れて行ってくれるのかしらんなどと、現実逃避もしたくなります。
よくわからん交通安全を訴えているオブジェ。
写真ではわかりにくいが、頭に鍋をかぶっているところが良い。
ちなみにバスは1日4本しかありません。
くー、斜里市街まであと7kmもあるのか。
延々と続く向かい風の直線道路に気が狂いそうになっています。
というか、誰も人がいないのをいいことに、途中、奇声を発していたときもありましたので、実際に気が狂っていたのかもしれません。
気が狂いながらも、どうにか道の駅に到達することができ、無意味なひとりハーフマラソンが終わりました。
こうしてガーミンで振り返ってみると、本当にひたすらまっすぐな道だったんだなとしみじみ。
一体、私は何のために、2時間半ぐらい車を運転して、こんなところを走ったのか、我ながら意味不明であるが、この時期にしては気温が高く、小春日和の休日を満喫したような気がします。
最初にも書きましたが、北海道マラソンの新川通対策にはこの「天に続く道」、よい道だと思いますよ。
「天に続く道」を振り返る30秒ぐらいは「ああ、来てよかった」と思えるかもしれませんが、それ以外の時間は、漫画「ドラゴンボール」に出てくる「精神と時の部屋」の気分が味わえます。
旅ランおすすめ度 ★★★
さようなら。