ゴシラン

走ることについて語ります

糖質制限とコルチゾール

謎の倦怠感が続いていますな。

2ヶ月前ほどひどい状態ではないのだが、なんか怠くて、寝ても寝てもすっきりしない。

漢方や整体で改善傾向にはあるが、よかったころに比べると50%ぐらいの出力しか出せない。

 

病院行っても、イマイチ原因のわからん「不定愁訴」として扱われるし、「さあ、どうしたものかなあ」と思っていたら、「副腎疲労」というワードにぶち当たった。

 

 

本にある「副腎疲労のチェックリスト」を見てみると、私の場合

 

・熟睡できず、起床しても疲れが取れた気がしない。

・頭がボーっとしていて新聞や書籍の内容が理解しにくい。

・性欲を感じない。

・食べる量は変わっていないのに太りやすくなった。

 

などの症状が当てはまる。

 

ただ、この「副腎疲労」という概念、一般化されているものではなく、これと言った診断基準や治療法が確立されていない、曖昧なものである。

実際YouTubeで「副腎疲労」について検索してみると、医者でもない自称「専門家」が、あーでもないこーでもないと自説を垂れ流し、魑魅魍魎とした世界であるとすら感じた。

 

そんな怪しい「副腎疲労界隈」であるが、その中でも「あっ、これかも?」と私の中でピンときたものがあった。

キーワードは「糖質制限」である。

 

私の場合、「ウルトラマラソンでの胃腸障害を解消しよう」と、補給食にある糖をエネルギーにせず、身体の中に溜まっている脂質をエネルギーにする効果がある「糖質制限」を長い間採用してきたのであるが、「実はこれが最近の体調不良の原因か?」と思ったりするのであった。

 

普通、人間の身体は、糖質を取り込み、それが肝臓で「グリコーゲン」となって、エネルギーに使われるのである。

ところが、過度の糖質制限を行うと、身体に糖質が入らないので、グリコーゲンは使えず、「コルチゾール」というホルモンを使って「糖新生」という過程を経て、エネルギーに使われる。

 

で、キーとなるのが、この「コルチゾール」というホルモンである。

コルチゾールは副腎から分泌される「ストレスホルモン」であり、これがドバドバ出すぎると、「副腎疲労」を招き、倦怠感や低血糖の原因となるらしい。

「ストレスホルモン」と言われるだけに、こいつは身体だけではなく、メンタルにも悪さをするのであった。

 

まとめると、こんな感じ。

 

 

果たして、私の現在の状態が「副腎疲労」なのかどうかはよくわからんが、長年「糖質制限信者」だったツケが、今になって回ってきているのだろう。

古くからコメを食ってきた日本人が、コメ抜きで体質改善を図ろうなどいうのは、ちゃんちゃらおかしな話なのであった。

 

んじゃあ、「副腎疲労」の対策としては、何があるのか。

上の写真の本には3つのことが書いてあった。

 

グルテンフリー(小麦製品は摂るな!)

カゼインフリー(乳製品は摂るな!)

・シュガーフリー(白砂糖たっぷりのお菓子は摂るな!)

 

ん?糖質制限が副腎疲労の原因になりうるんなら、「砂糖はダメ」ってのは矛盾するんじゃないかと思うかもしれないが、お菓子類の食べすぎは、血糖値が乱高下して「低血糖」を引き起こすということ。

 

とにかく過度の「糖質制限」は身体によくないということは身をもってよくわかったので、教科書通りの栄養学に従って、1日3食しっかり摂って、「PFCバランス(炭水化物60%、タンパク質20%、脂質20%)」を意識した食生活を送り、時間はかかるが、根本的な体質改善を図ろうと思います。

 

 

ちなみにPFCバランスを意識した今日の朝飯。

これにゆで卵もつけた。

 

数年前は、朝飯も食わずに、「よーし脂肪燃焼だ!」と10㎞も20㎞も走っていたのだから、そりゃ身体も壊すよな。

目先のマラソンの結果にとらわれず、長い目で人生を見ていこう。

 

さようなら。