ゴシラン

走ることについて語ります

わくわく、いきいき生きているのか?

体調不良に悩まされているということもあり、本日の読書はお医者さんの書いた本「快癒力」。

 

 

初版が出されたのは1996年と、今から約20年前なのだが、この間の医療技術の進歩がいかほどであろうと、「病気の本質」はそんなに変わっていなんじゃないだろうか。

いくら医療技術が進歩したところで、病気が治るかどうかは、患者さんの本来持っている「自然治癒力」が第一なわけで。

医療技術はあくまで、自然治癒を助けるためのお手伝いってとこじゃないのかな。

(もちろん一刻を争うような急性疾患の場合は、また別の話であるが)

 

この本で書かれていることでドキッとしたことは、「恐れが病気を生み出す」ということです。

例えば、「癌になりたくないっ!!!」という思いが強すぎると、逆に癌にかかりやすいということ。

 

わたしゃ、一人ものってことと、病院勤めという職業的なもので、そういう患者を多く見ているってこともあり、「遠方の身内に迷惑がかかるような、寝たきりになる脳疾患だけにはかかりたくないっ!!!」って思いが強かったのね。

 

gossy54200.net

 

で、そういった恐怖が結局は「脳出血」という結果を引き起こしたのかもしれない。

幸い、症状は軽く、今も一人で生活していくには支障のないレベルであるが。

 

倒れないために、食事とか運動とか、色々なことに気を使っている私だが、そういう努力は「病気になりたくない」という恐れから来ているものであり、こういう「こだわり」がかえって病気を引き寄せていると、筆者は主張しています。

病気のことを考えないのが一番なのです。

 

健康を損なわないためには「わくわく、いきいき楽しんで生きること」。

一回倒れてから、果たして私は「自分を喜ばせるようなこと」をしてきたのだろうか。

「早く復活したい」という焦りから、オーバートレーニングで再び体調を崩したのかもしれません。

 

「病気は神様からの熱きメッセージ」、これまで見えていなかった「本当の自分の姿」を見い出し、もっと自分を喜ばせ、そして自分が喜ぶことによって、人様にも喜んでもらうようなことをやっていこう。

そんなことを感じた、今日このごろ。

 

体調不良で、ちょっとメンタル的にもどよーんとしているのは事実ですが、今の私には「今年の北海道マラソン」「来年のサロマ」と楽しみがあるのも、また事実。

悪いところばかりに目を向けないで、「わくわく、いきいき」するようなことをイメージしながら、休み休み走っていこう。

 

「科学的エビデンス」がもてはやされている昨今ですが、この本は、サイババや気功など、ちょっとオカルトチックな記述もあり、「科学教」の方には受け入れられない本だと思います。

ただ、25年ぐらい病院勤めをしている私としては、偉い大学の先生が書いた専門的な本よりも、この本に書かれていることが「病気の本質」に近いのではないかなと思っています。

ええ、もちろんこの感想には「科学的エビデンス」はありませんが、何か?

 

さようなら。